映画愛と10年来の友情が結実した念願のタッグ!―『餓鬼が笑う』平波亘監督&柳英里紗さんインタビュー

  • 2022年12月23日更新

映画・TVドラマの監督や演劇の演出を手がける傍ら、多くの現場を助監督として支えてきた平波亘監督の長編作、『餓鬼が笑う』が2022年12月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開となる。企画・原案は、映画製作や脚本も手掛けながら古美術商として真贋の世界に生きる、大江戸康氏。「記憶」をめぐるラブストーリーと、今を生きる若者のリアリティが愛と不条理に満ちた摩訶不思議な世界で交錯する本作には、主演の田中俊介さん、ヒロイン役の山谷花純さんをはじめ、田中泯さん、萩原聖人さんほか豪華俳優陣が集結し、個性豊かなキャラクターを演じる。

そんな本作で、強者揃いの古物商たちを仕切る骨董市場の若き女主人・妙を演じたのが、近年は映画監督としても才能を発揮する柳英里紗さんだ。映画をとことん愛する二人は、時に共演者、時に助監督と役者、時に飲み仲間として10年来の友情を結び、本作でついに監督とメインキャストとしてタッグを組んだ。そんなお二人に、撮影の舞台裏から二人の歴史まで、たっぷりと語って頂いた。

(取材・インタビュー撮影:富田旻)

髙島野十郎画伯と『蝋燭』

― 本作に登場する髙島野十郎画伯の『蝋燭』のことはたまたま知っていて、実は前に少し調べたことがあるんです。劇中には、野十郎自身を彷彿とさせるモチーフやセリフなども散りばめられていますね。例えば、月を描く理由を野十郎が語るシーンとか。

平波亘監督(以下、平波監督):そうですね。『蝋燭』は本作の企画者で共同脚本の大江戸康さんの強い希望で劇中に登場することになったのですが、せっかく絵を使わせて頂くのであれば、ストーリーともリンクする部分が欲しいのと思ったので、僕なりに髙島野十郎さんのことを調べたり、絵の使用許諾を頂く際に関係者にお話を伺ったりして描いたシーンもあります。

― 謎多き孤高の画家であった野十郎と田中泯さん演じる老人のミステリアスな雰囲気が共鳴しているようで、とても印象的かつか魅力的なキャラクターでした。

平波監督:老人は、もともとは山谷花純さんが演じる看護師の佳奈が働く病院の入院患者という設定だったんですが、僕が「髙島野十郎にしていいですか」と提案して、そこから広げていきました。野十郎さんという設定にしなければ、多分、田中泯さんにオファーすることはなかったと思います。

柳英里紗さん(以下、柳):えぇー! そうなんだ……。

― 『蝋燭』という絵には背景が一切描かれておらず、その光が一体何を照らし出しているのか、見る者を試すような妖しげな魅力があります。そして、蝋燭の炎がつくりだす光と闇の境界線は常に不確かに揺れ動いていて、そこが本作の世界観にも通じているように見えました。

平波監督:でも実は、田中俊介さん演じる大の目の前に蝋燭が灯っているシーンは、絵とのリンクをまったく意識せずに描いていたんです。今話しながら「あ、繋がっているんだ」って気づきました(笑)。取材とかで話しながら、自分で気づく部分も多いですね。

柳:話していると、いろんなことが見えてきますよね(笑)。

撮影順がめちゃくちゃなほうが燃える役者たち!?

― 大江戸さんが書かれた「伝説の初稿」は、本作よりもさらに荒唐無稽かつ予算感が大きな作品で、予算の部分を調整するために平波監督が脚本を引き受けられたとか。

平波監督:そこは大きいですね。いろいろな現場を渡り歩いてきた自分としては、常に現場の制約の中でやっているので、予算を理由に発想が縮こまっちゃうのは一番良くないと思っています。そんな中で、全く縮こまってない脚本を渡された時に、その要素は絶対失わないようにして、ハチャメチャなものをつくろうという意識はずっとありました。大江戸さんと推敲を繰り返して、最終的な決定稿は僕が仕上げました。

― 具体的には、初稿脚本のどんな部分をどう変えられたのでしょうか。

平波監督:物語の根幹になる「主人公がモラトリアムの若者」という部分や大筋は尊重して、僕が一番肉付けした部分はキャラクターです。実は柳さんの演じた妙も、最初の脚本にはいなかったんです。

― えっ! そうなんですか!?

平波監督:大が基本ふらふらしている人間なので、反対に骨董市場を切り盛りしている女性が大の前に現れたらおもしろいと思ったし、萩原聖人さん演じる国男も、もともと大江戸さんの最初の脚本に骨董業界のガイド役として描かれていた人物と、後半に出てくる別の人物を合わせたら物語や人間性が膨らむんじゃないかと考えて書き加えたんです。その上で、妙という人物が一緒にいたら、さらに豊かになると思いました。

柳:よかったー、妙が生まれて(笑)。

― 本当によかったです! 妙は前半と後半ではかなりキャラクターが違いますが、前半では見えなかった妙の本質の描き方に、とても魅力を感じました。

平波監督:この映画の登場人物は、二面性がある人間が多いんです。キャラクターって一つの側面を重視して描かれがちだと思うんですけど、今回はそこを意識して描いていきました。実は柳さんのお芝居は後半の部分から撮ったんです。スケジュール上どうしても逆算して撮影していかなきゃいけないことが多くて、撮り順とかも結構めちゃくちゃでしたね。

柳:汚い格好から、綺麗になっていきましたよね(笑)。

― 演じる側としては、かなり大変だったのでは?

柳:実は撮り順がぐちゃぐちゃなのもキライじゃないんです。役者同士が「どうしようか」という話し合いをするきっかけになるので。「今日天気いいですね」とか「よく飲むんですか」みたいな会話から入るよりも、早く打ち解けられるんです。

― なるほど!

柳:今作でも、「これ、戻った時どうしようか」とか、「こういう風になるには、どう変えていこうか」っていうのを、初日に萩原さんと(田中)俊介とは、すごく話しました。私自身は役者同士が話し合う現場が好きなので、そのコミュニケーションがすごくおもしろかったです。

平波監督:心の動線を作るために順撮りする作品もあるし、そうあるべきだとは思うんですけど、こういうしっちゃかめっちゃかな作品はね……(笑)。

柳:しっちゃかめっちゃかって言いますけど、それが好きな役者を選んでいるでしょ(笑)! たしかに、みんながやる気に満ち溢れている感じはありましたよ。というか、もうみんな順撮りじゃ物足りないんじゃないかな(笑)?

平波監督:あははは(爆笑)。俊介くんからも、「ひたすら、もみくちゃになればいいんでしょ!」って言われた(笑)。

― 役者の皆さんのプロ意識、かっこいいです!!

萩原聖人さんも田中泯さんも
役を深く理解して作品に向き合ってくれた

― 今作で萩原聖人さんや田中泯さんに出演オファーをされたことも、平波監督にとって一つの挑戦だったそうですね。柳さんは萩原さんとのシーンが多かったと思いますが、共演されていかがでしたか。

柳:萩原さんは、現場でもアイデアをすごく出してくださる方でしたよね。

平波監督:そうそう。すごく作品のこと考えてくださって、提案とか話し合いも積極的にしてくださる方でした。僕は90年代の日本映画からずっと萩原さんを観てきたので、単純に出演してもらえることがうれしくて、ひたすら萩原さんが出演したその頃の日本映画の話とか、ドラマの『それが答えだ!』(1997/フジテレビ系)が大好きだった話とかをしていました(笑)。

柳:でも、その平波さんの愛情が萩原さんに伝わったから、あれだけやってくださったんじゃないですかね。やっぱり役者として現場に立つ時に、愛されているというか、安心できる場所だと思えるといろいろ言えるようになるし。それも、平波さんのある種の演出なんだと思っていました。

平波監督:もちろん意見を戦わせた部分もあったし、本当にこうした方がいいと思うこともちろん伝えた上でだけど。でも、萩原さんも泯さんも一緒にいい作品を作ろうとしてくださいました。

― 田中泯さんは現場ではどんなご様子でしたか。

平波監督:泯さんも想像以上に柔らかい方でした。ダンサーの時と、俳優として現場に参加している時って違う部分があるのかなと思って、いろいろなお話をさせて頂いたけど、本当に柔軟で、大変なシーンもかなり多かったと思いますが、役のことを深く理解して演じてくださって、とても感謝しています。

“すっぴんに泥”
並々ならぬ気合いで挑んだ妙役

― 妙と国男の関係性も素敵でした。特に後半は、国男に対して純粋な感情が自然と溢れ出す妙の姿に胸を揺さぶられました。

柳:国男と妙の関係性が深いものだというのは、脚本を読んで感じていたので、前半と後半で妙の違いが表現できたらいいなとは思っていました。後半の妙は、やっと自分の感情が出せる子になったから、コントロールがつかないんじゃないかなっていうのは自分の中であって。だから大袈裟にやるくらいでもいいと思って、思い切りやりました。芝居で本当の嗚咽が出たのが初めてで、自分でもびっくりしました。


平波監督:
でも、あのシーンの妙というか、柳さんが一番綺麗だったと思いますね。

― そのとおりだと思います。汚れた格好をしていても、すごく綺麗でした。

柳:ありがとうございます。でも、全然お化粧してもらえないのは初めてですよ。ヘアメイクさんに、ファンデじゃなくて泥を塗られて、「ん? これ何かな?」って(笑)。

平波監督:あははは(爆笑)

柳:「ねえ、ニキビ隠しちゃダメ? クマも隠したいんだけどなぁ」って言っても、「いや。あった方がいいよ」って(笑)。朝5時に「柳さん、足ください」って足に泥を塗られて。「傷は隠した方がいいよね」って言ったら「いや。なんか可愛いからあり。妙ちゃんはケガしていそう!」って。泥がついているから上着も着られなくて、寒いし大変だったけどすごくおもしろかった(笑)。

平波監督:萩原さんのアイデアで、さりげなく二人の絆がわかるみたいな仕草もあってね。ああいうのは自分からは出てこなかったし、すごく助かりました。

柳:私はやっぱり映画が好きだから、萩原さんは憧れの方で。些細なことも気遣ってくださって、気さくにお兄ちゃんみたいな感じで現場立ってくださって本当にありがたかったです。

― 田中俊介さんは、柳さんの監督作『Cosmic Blue』(2019)にも出演されていますが、演者同士としての共演は初めてですか?

柳:共演は初めてですね。俊介は友達でもあるんですけど、尊敬できる役者という気持ちもあるので、逆に緊張しました。映画もすごく観ているし、芝居を見る目がある人なので、彼に「ダメだな、おもしろい芝居ができないんだな」とは絶対に思われたくないと思って。

平波さんとも長い付き合いなので、これで「柳ダメだったな」とか言われたら辛いと思って、できるだけ自分の持っているすべて出せるように、柔らかく現場に行こうというのはありましたね。もともとかなり準備するタイプですけど、結構気合が入っていました。でも、お弁当とかを一緒に食べている時は、ちょっとプライベートな感じで話して、おもしろかった(笑)。

二人での初仕事は恋人役!
インディペンデント映画カルチャーの中で
培われた友情と信頼

― ここまでお話を伺いながら、お二人の仲の良さと、信頼感の中でこの作品がつくられたんだなと感じました。そもそもどのように出会われたのですか?

平波監督:出会ったのが、10年ぐらい前かなぁ。

柳:私が20歳とか21歳ぐらいで、お酒飲めるようになってホヤホヤの楽しい頃ですよ。私の記憶では、初対面は新高円寺の焼き鳥屋さんかな。今泉(力哉)さんと村松英治さんもいたと思う。

平波監督:たしか、今泉くんが柳さんを呼ぼうって言い出したんだと思う。割と夜中になのに(笑)。

柳:当時は高円寺に住んでいたので行ってみたんです。それから、平波さんがよく飲んでいるチームと、柳英里紗がよくが飲んでいるチームが合体した時代もありましたね。

平波監督:若かりし頃ですね(笑)。自分の実感としては、インディーズの監督作品とかが一つのムーブメント的に世に出始めた頃というか、自分も「映画太郎」っていうインディペンデント映画祭をやらせて頂いたりして、上映とか映画館でいろんな監督や役者さんに出会って、コミュニケーションする機会があったんです。今はそういうのがなかなかできないご時世でもあるので、僕的にはすごく濃密な最後の青春でした(笑)。

柳:最後!? 今も青春じゃん(笑)!

平波監督:まぁ、そうですね(笑)。そんな中で柳さんとMOOSIC LABでご一緒したんですよね。

柳:私はMOOSIC LABをやり始めてから、ミニシアターのカルチャーと出会うようになって。そこでいろんな監督や役者と知り合って。今泉力哉監督の『nico』(2012)に出ることになって、その時に役者として平波さんも出演していたんです。

平波監督:いや、もちろん最初は助監督で呼ばれたんですよ。でも、脚本を読んだら、なんかヒラナミって役名があって(笑)。映画を撮る話だったので、実際に助監督をやりながら劇中で助監督役もやっていて。その時にその僕の彼女の役をやったのが柳さん。

柳:私たちの初めての仕事は、お芝居なんですよね(笑)。

― 役者同士としての共演で、しかも恋人役だったんですね!

平波監督:僕が本当に芝居できなくて。今泉さんにワンシーン丸ごとカットされたんです。悲しいね。

柳:バーで二人がイチャイチャして、みたいなシーンでした(笑)。

平波監督:そうそう。僕が全然イチャイチャできなくて。

― 平波監督、かわいいいですね(笑)!

平波監督:いや、だからそこは幻のシーンですけど、もう一個ちゃんと共演したシーンがあったよね。

柳:いきなり近所のマクドナルドの前に呼び出されて「ちょっと柳、撮るよ」って。私も「うん、いいよ。近いし」みたいな。それで、マックの前でポテトを平波さんに食べさせてあげて(笑)。

― 「あーん」と(笑)。

平波監督:ロケハンに行くっていうシーンで。監督役が芹澤興人さんで、僕がなぜかそのロケハンに彼女と同伴で行ったら、「お前、ロケハンなめてんだろ」って、芹澤さんに叱られるっていう(笑)。

― それから、助監督とキャストとして『黒い暴動❤︎』(2016/宇賀那健一監督)や『僕の好きな女の子』(2019/玉田真也監督)などでもご一緒されたんですよね。

平波監督:そうです。その間もちょいちょい飲んだりはしていたよね。

柳:うん、してたしてた。

― 本当に仲がよくて、楽しい雰囲気が伝わってきます。最初から馬が合う感じだったのですか。

平波監督:そうだと僕は信じています(笑)。

柳:でも、がっつりご一緒したのは今作が初めてで、うれしかったです。

― あらためて、監督とメインキャストとして一緒にお仕事をされて、いかがでしたか。

平波監督:生業上、役者さんと出会うことが多くて、素敵な人はめちゃくちゃいますが、作品をつくるたびに、柳さんのことを考えなかったことはないです。今作でようやく諸々が合致できるタイミングがきて、柳さんのおかげで妙というキャラクターがどんどん膨らんだので、感謝していますね。

柳:うれしいです。「今度一緒にやりましょうね」みたいなやりとりは、監督さんや役者同士でもよくあるし、言霊としてもすごく大切なことだと思っているんです。でも、平波さんはその場限りの言葉で喋ってないなって感覚はあったので、いつか絶対にご一緒するんだろうと思っていました。

インディペンデント映画のアベンジャーズ!?
映画をつくる喜びが
スクリーンから溢れ出たらいいな

― インディペンデント映画のオールスターズのようなキャスティングも本作の見どころです。

平波監督:役付きの方だけで35人ぐらいいますね。

柳:みんなが平波さんのことを信頼して、役者もスタッフも作品をよくしようという気持ちが溢れていることを、現場にいてすごく感じました。関わっている全員が、普段の仕事で使っている引き出し以上のもので挑んでいるという印象があって、それは本当に平波さんにしかできない演出の力だなと思います。そういうのは、観てくださるお客さんにも伝わると思うんです。

平波監督:うれしいですね。自由度が高いクリエイティブな現場で、役者もスタッフもいろいろな提案をしてくれて、僕自身もそれをおもしろがって受け入れていました。決して楽しいだけの映画じゃないんですけど、みんなが本当に楽しそうにやってくれた。そういう映画をつくる喜びみたいなのがスクリーンからも溢れ出ていたらいいなと思っています。

柳:だから、みんなキラキラしているんだなって思います。本当にみんなが映画の中で生きている。

― 好きな役者さんばかり出ていて、映画の世界観とストーリーに没入しながらも「あ、あの人が出てる! この人も!」という感じで拝見していました。

柳:そうなりますよね! 私もそうでしたもん。オールスターズ集結!ですよ(笑)。アベンジャーズみたいな映画です!

― インディペンデント映画のアベンジャーズ! まさに! ぜひとも、スクリーンでこのめくるめく世界観を体験してほしいです。 本日は貴重なお話をありがとうございました。

プロフィール

平波亘(ひらなみ・わたる)

1978年12月13日 長野県出身。04年、ENBUゼミナールを卒業して自主製作を中心に映画制作活動を開始。監督作品『スケルツォ』(08)が第30回ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワードに入選。その後も監督作品多数が国内外の映画祭で上映される。14年には『東京戯曲』(13)が、20年には監督作『the believers/ビリーバーズ』(20)が単独劇場公開された。近年は演劇の演出やTVドラマの監督も手がける。また助監督としても商業、インディーズを問わず様々なフィールドで活動している。他代表作に『労働者階級の悪役』(12)、『ハッピートイ』(15)など。本作に続けて最新作となる『サーチライト-遊星散歩-』が2023年公開待機中。


柳英里紗(やなぎ・えりさ)

1990年、神奈川県出身。子役を経て00年、『金髪の草原』(犬童一心監督)で映画デビュー。主な出演作に『天然コケッコー』(07/山下敦弘監督)『あしたの私のつくり方』(07/市川準監督)『チチを撮りに』(13/中野量太監督)『ローリング』(15/冨永昌敬監督)『まんが島』(17/守屋文雄監督)『すずしい木陰』(20/守屋文雄監督)『MADE IN YAMATO』Story4「エリちゃんとクミちゃんの長く平凡な一日」(22/宮崎大祐監督)。監督作に『VERY FANCY』(18)、『Cosmic Blue』(19)など。

予告編・作品情報

すべてを失った青年に残されていたのは“記憶”
懐かしい匂いに導かれて、自分を取り戻す旅が始まる––

【STORY】骨董屋を目指し、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大。ある日、看護師をしながら夜学に通っている佳奈と古書店ですれ違い一目で恋に落ちる。人生に新たな意味を見出したかと思った矢先、先輩商人の国男に誘われ山奥で開催されている骨董の競り市場に参加した帰り道で、いつしかこの世の境目を抜け、黄泉の国に迷い込んでしまうことに。大は、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら、自身の人生を生き直し始める……。

『餓鬼が笑う』
( 2021年/105 分/ビスタ/5.1ch)
監督・脚本・編集:平波亘
撮影:伊集守忠 照明:大久保礼司 録音・整音・効果・音楽:松野泉 美術:中村哲太郎 スタイリスト:小笠原吉恵 衣裳:鈴木沙季 ヘアメイク:河本花葉 助監督:滝野弘仁 制作主任:宮司侑佑
企画・原案・共同脚本:大江戸康 プロデューサー:鈴木徳至 製作:大江戸美術、コギトワークス
配給・宣伝:ブライトホース・フィルム、コギトワークス
制作:コギトワークス
主題歌:eastern youth「今日も続いてゆく」(裸足の音楽社)

出演:田中俊介、山谷花純、片岡礼子、柳英里紗、川瀬陽太、川上なな実 / 田中泯(特別出演)、萩原聖人
二ノ宮隆太郎、永井秀樹、藤田健彦、大宮将司、長尾卓磨、池田良、須森隆文、牛丸亮、田中真琴、結城和子、後藤ユウミ、影山祐子、柳下晃河、吉原悠莉、土屋いくみ、トム・メス、窪瀬環、迫本慎也、田中爽一郎、森下史也、鈴木太一、宮城俊介、呉迪、木村知貴、橋野純平、五頭岳夫、原田大二郎
©️OOEDO FILMS

『餓鬼が笑う』公式サイト

※2022年12月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

  • 2022年12月23日更新

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