白玉

ここでしか観ることのできない作品が目白押し。映画好きが加速する映画祭―第17回 東京フィルメックス

11月19日より第17回東京フィルメックスがスタートする。今年も選りすぐりの22作品、そして選りすぐりのゲストが集結した。世界の三大映画祭すべてで受賞経験のあるキム・ギドク監督が新作『The NET 網に囚われた男』でオープニングを飾れば、モフセン・マフマルバフ監督は1990年以降、上映を禁止されていた幻の作品『ザーヤンデルードの夜』とともに作品を語りに東京にやってくる。これだけの巨匠たちの信頼を一身に集める東京フィルメックスの魅力は何といっても独自に掘り出された作品のラインナップだ。映画好きが加速するような作品に出会いに行こう。今回は『ミニシアターに行こう。』からのおすすめ3作品をご紹介します。(写真は『『ざ・鬼太鼓座』デジタル・リマスター』)

第29回東京国際映画祭 まだ上映されていない最新映画も、高画質で受け継がれる名作も

第29回東京国際映画祭が10月25日よりスタート。アジア最大級の映画のお祭りが今年もやってきました。まだ世界で上映をしていないワールドプレミア作品をチェックしたり、名作の4Kリマスターを一気にみたり、映画好きなら寝る暇、食べる暇を惜しんで、映画をむさぼる10日。今回は、世界に先駆けて上映される最新注目ワールドプレミア作品と、タイムレスに愛される名作の4Kリマスター版の上映作品をミニシア流にご紹介します。TM & ©1962 TOHO CO., LTD.

ディストラクション・ベイビーズ―柳楽優弥がまとう獣性。真利子哲也監督の描く暴力というエネルギー

身寄りのない将太(村上虹郎)と泰良(柳楽優弥)の兄弟は愛媛の港町で暮らしていた。喧嘩ばかりしている兄、泰良は近隣の少年たちから集団リンチをうけ、生まれた町から姿を消す。消えた泰良は松山で、強そうなやつを見かけては、執拗に喧嘩をしかけていた。圧倒的な強さを見せつけていた泰良をみて、高校生、北原裕也(菅田将暉)は二人で組んで暴れまわろうと持ち掛ける。大通りで無差別に人を殴り、騒ぎを起こした二人は大きな喧嘩を求めて、キャバクラの送迎車を奪う。偶然居合わせたキャバ嬢、那奈(小松菜奈)乗せ、暴力を求める旅が加速していく。柳楽優弥君の獣性を秘めた表情と体中を駆け巡る暴力に息をのむ一本。インディーズ映画界の巨匠、真利子哲也監督のメジャーデビュー作。

『イスラーム映画祭2015』-恋愛、結婚、家族、あなたが共感するイスラームの人々の感情に出会えるかもしれない映画祭

2015年をふり返ると”イスラーム”ということばが頻繁にニュースにとりあげられた。巨大な宗教であるにもかかわらず、日本にいるとイスラームの情報はあまりに断片的だ。ユーロスペースでは12日より7日間、イスラームをテーマに映画祭が開催される。コメディから社会派ドラマまで、イスラームを信仰する人々の暮らし、悩み、喜び、楽しみ、苦しみがつまった、よりすぐりの9作品が一挙に上映される。映画祭期間中は上映後にトークセッションもあるのでより深くイスラームの世界の今を知ることチャンスだ。今回は映画祭おすすめの3作品をご紹介。映画の中で、あなたが共感するイスラームの人々の感情に出会えるかもしれない。

『第16回 東京フィルメックス』-原点回帰。世界に羽ばたく映画作家たちが戻ってくる映画祭

11月21日より第16回東京フィルメックスがスタートする。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。東京フィルメックスをきっかけに世界に大きく羽ばたいていった映画作家は再び東京フィメックスに戻って世界が注目する一本を公開する。そのさまは川に戻ってくる鮭のよう。東京フィルメックスが原点ということもあるけれど、映画好きが集まる雰囲気のなかで作品を共有したいという思いがあるからだろう。16回目の今年はコンペティション部門10本をはじめ33作品のいずれも見逃すことのできない作品が目白押し。今回は戻ってきた鮭ならぬ東京フィルメックス出身の監督の上映作品をご紹介します。© Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano

【画像で楽しむイベントレポート】第28回東京国際映画祭レッドカーペット

10月22日アジア最大の映画祭、東京国際映画祭が開幕。オープニングを飾るのは華やかなレッドカーペットセレモニー。国内外から多くの映画人が集まり、賑やかに映画祭のスタートを切りました。今回はミニシア流にレッドカーペットをレポートします。

『第28回東京国際映画祭』—アジア最大の映画の祭典、今年の注目は日本のチカラ!

第28回東京国際映画祭が2015年10月22日よりスタート。今年のミニシアの注目ポイントは「世界に注目されるべき日本」だ。コンペティション部門では11年ぶりに日本映画3作品が出品される。世界から集められたよりすぐりの作品とともに日本映画を見れば、日本映画のチカラをより強く実感するはず。また、今年は新たたに「Japan Now」部門が新設され、今観るべき日本作品16作品を世界に向けて発信する。世界の人々に観てもらいたい日本の美意識、日本の文化と魅力を日本人としてあらためて発見できるかもしれない。この他にも歌舞伎座での特別上映、“ガンダム”を語るうえでは欠かせないクリエイター陣を迎えたトークショーなど、スクリーンだけではない映画祭の楽しみ方も満載。ミニシアおすすめの作品とイベントをたっぷりとご紹介します!
©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

「観ずに死ねるか!傑作絶望シネマ88」出版記念上映会-観なきゃ夏は終われない、猛毒注意のトークショー10連発

「観ずに死ねるか!傑作絶望シネマ88」出版を記念して掲載絶望作品12本をテアトル新宿で一挙上映される。「観なきゃ死ねない」圧倒的な作品セレクションはもちろん、注目すべきはなんといってもトークショー。原一男監督×中村うさぎさん、ライムスター 宇多丸さん×三沢和子(故・森田芳光監督夫人)など映画ファンなら一度は聞いてみたいトークゲストがずらりと勢揃い。激しい化学反応が起きそうな、この夏一番の「観なきゃ死ねない」「聴かなきゃ死ねない」イベントを見逃すな。Ⓒ1993松竹株式会社

第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭-LGBTに対して世界は変わっている。あなたはどうだ?

7月11日(土)〜20日(月・祝)の計10日間、 シネマート新宿、スパイラルホー ルを会場に「第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(以下TILGFF)」が開催中。カンヌ・ベルリン・サンダンスなど、各国際映画祭への出品作からLGBTをテーマにした骨太なドラマやドキュメン タリー全14プログラムを上映。LGBT(セクシャルマイノリティ)を取り巻く環境は大きく変化をしている。さまざまな意見が出てきている今だからこそ、LGBTをテーマにした作品をみることの意味は大きい。映画をみたら、今までのイメージが変わるかもしれない。そういうパワーを秘めた作品が集まる。上映作品のほとんどの作品がジャパンプレミアとなる作品なので、この機会を見逃さないで。

グランプリは中村祐太郎監督に―第27回東京学生映画祭授賞式

中村義洋監督、青山真治監督など多くの映画人を輩出してきた、学生映画の登竜門、第27回東京学生映画祭が5月29-31日 に開催された。今回はゲスト審査員に大林宣彦監督、深田晃司監督、俳優の古舘寛治さんを迎え、厳正なる審査、観客投票を経て、各賞が決定しました。受賞者の喜びの声と授賞式最後に学生監督に送られた大林宜彦監督のコメントをレポート。映画を愛する同志に向けられた大林宜彦監督の熱い言葉をじっくりお楽しみください。