安楽涼監督『灯せ』—「しょうがない」を受け入れ続けるのはもう限界! 8/14(土)池袋シネマ・ロサで1日限定緊急上映!
- 2021年08月04日更新
安楽涼 監督作『灯せ』
8月14日(土)池袋シネマ・ロサで1日限定緊急上映!
「これ以上、光は消させない。僕等は歩き続ける」
安楽涼監督・脚本作『灯せ』が、2021年8月14日(土)池袋シネマ・ロサにて1日限定で緊急上映されることが決定した。緊急事態宣言により多くの表現者たちが活動の縮小や中止を余儀なくされるなか、自身も新作映画の撮影がクランクイン直前で止まってしまったという安楽監督。「しょうがない」を受け入れ続けることに限界を感じ、本作の完成へと至ったという。
出演は、公開作が多数控える注目の実力派若手俳優、サトウヒロキと円井わん。サトウは同劇場で現在絶賛公開中の『フィア・オブ・ミッシング・アウト』(河内彰監督)の好演が話題を呼んでおり、同作では俳優として出演している安楽監督との共演シーンもある。安楽組は『追い風』に続く出演だ。
円井は初主演映画『コントラ-KONTORA』(アンシュル・チョウハン監督)や『タイトル、拒絶』(山田佳奈監督)での鮮烈な存在感が記憶に新しいが、8月は『うみべの女の子』(ウエダアツシ監督) と『鳩の撃退法』(タカハタ秀太監督)も公開待機中だ。新進気鋭の表現者である二人が、劇中で「表現者」をどのように演じるのかにも期待が高まる。
主題歌「No Picture」を書き下ろしたのは、『追い風』のDEGと藤田義雄。今回解禁となった予告編では、映画監督と舞台女優に扮したサトウと円井が自らの表現を追い求め続ける姿と、DEGがリリックに込めた心の叫びをマイクにぶつける姿が映し出される。今作では安楽監督の俳優としての出演はなく、監督と制作に徹し緊急事態宣言下の街を自ら撮影もしたという。
緊急事態宣言下の今だからこその、1日限定緊急上映。さらに短編映画(24分)ということで、500円均一という特別価格での上映となる。先行きがみえず誰もが閉塞感を抱えるコロナ禍、街灯りが消えた東京で「映画館の暗闇で観てこそ完成する映画を作った」という安楽監督。安楽涼という表現者が、絶え間なく灯し続けようとするものをスクリーンで見届けたい。
監督プロフィール & コメント
【安楽涼(あんらく・りょう)】
東京都江戸川区西葛西出身。1991年生まれ。18歳のときに役者としてキャリアをスタートし、その後、自分が出演したいが為に映画制作を始める。映像制作ユニット「すねかじりSTUDIO」では、映画やMVの監督として活躍。『1人のダンス』『追い風』と劇場公開作が続き、2021年8月21より新作『まっぱだか』の公開が元町映画館で控えている。
【コメント】コロナ禍で「しょうがない」と思いたくない事に何度出くわしたかわかりません。沢山の友人が悔しさを受け止めていく姿を見ました。自分が監督する映画も緊急事態宣言で止めるしかなくなりました。街に出れば光を消せだなんてもう限界だ。映画館の暗闇で観てこそ完成する映画を作りました。池袋シネマ・ロサで1日限定でまずは上映します。タイトルは『灯せ』。
作品・公開情報
▼『灯せ』
(2021年/日本/24分/カラー/ステレオ/アメリカンビスタ/DCP)
出演:サトウヒロキ、円井わん、DEG、片山享、谷仲恵輔、藤田義雄、長野こうへい、辻凪子 ほか
監督/脚本:安楽涼 監督補:片山享
撮影/照明:深谷祐次 録音:林怡樺、坂元就
主題歌:DEG「No Picture」
●上映日時:2021年8月14日(土)
※上映時間ほか詳細は、池袋シネマ・ロサ公式サイト、安楽涼監督のTwitterアカウント(@61_anbow)にて随時アップ予定。
●上映館:池袋シネマ・ロサ(東京都豊島区西池袋1-37-12 ロサ会館内)
●料金:500円均一
【STORY】2021年梅雨。緊急事態宣言により映画監督、舞台役者、ラッパーの3人の男女は容赦なく場を失っていった。これ以上光は消させない。僕等は歩き続ける。
(編集:min)
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