10周年を迎えた神戸・元町映画館が安楽涼と片山享とタッグを組み長編映画を製作!
- 2021年05月14日更新
元町映画館 × 安楽涼 × 片山享 による長編映画
2020年8月21日に開館10周年を迎えた神戸のミニシアター「元町映画館」が、安楽涼と片山享を共同監督に迎えた長編映画を製作し、この夏に同館で先行ロードショーすることが発表された。
タイトルは『まっぱだか』。W主演に『追い風』『轟音』など安楽・片山組の作品に参加してきた柳谷一成と、神戸を拠点に俳優やラジオパーソナリティーとして活躍し、2019年公開『みぽりん』の声優アイドル役などで話題を呼んだ津田晴香を迎え、全編神戸・元町ロケで撮影された作品だ。
「映画館」が企画・配給する映画
『1人のダンス』『追い風』の安楽涼と、『轟音』『いっちょらい』の片山享といえば、互いの監督作にスタッフ・役者として常に名を連ねてきた “ゴールデン・コンビ”。「元町映画館」は、そんな二人の作品を公開し続けてきた劇場のひとつだ。
今作が初となる “共同監督” に至った経緯を片山監督に伺ったところ、「安楽と共同監督で長編映画を撮りたいという話は、二人の間でごく自然に出ていたんです。そんなときに元町映画館さんの10周年企画のお話を聞き、長編作品の構想を話したところ、“劇場が配給する映画”というこれまでにないかたちで作品を撮らせていただくことになりました」と説明してくれた。
映画発祥の地といわれている神戸。古くからその玄関口だった神戸港のポートタワーを臨む元町商店街に、映画を愛する人たちの手によって誕生した小さな映画館は、コロナ禍という厳しい状況のなかでも「地元の映画ファンに多様な映画を観る機会を少しでも増やしたい」という思いとともに、着実に歩みを進めている。
“めんどくさくて愛おしい男女の喜劇”
今回の情報解禁では、ポスタービジュアルやあらすじなどが公開されたが、プレスリリースに記された “めんどくさくて愛おしい男女の喜劇” の一文にいささか戸惑った。ポスタービジュアルや場面写真を見るかぎりでは、喜劇の要素は感じられなかったからだ。
そこについても片山監督に伺うと、「いわゆるコメディ作品ではないですが、あらすじにも書いてある『葛藤と葛藤のぶつかり合いは、いつか笑いへと昇華されていくのだろうか』というところがポイントになると思います」とのこと。さらに、“当たりまえ”の日常が失われたいま、あらためて「当たりまえとは何か」について問いかける内容になっているという。
最後に作品を楽しみにしているファンに向けてひと言伺うと「主演の二人がすごくいいんです。 これから特報なども随時解禁していく予定ですので、楽しみにしていてください!」と自信をのぞかせながらコメントしてくれた。
映画『まっぱだか』公式Twitterもオープンし、今後の情報も要注目だ。
<元町映画館よりコメント>
めんどくさい2人は、あなたであり、私でもある。元町を舞台に、こんなにも愛おしい映画が生まれたことに感謝!
▼『まっぱだか』作品情報/監督プロフィール
(2021年/日本/99分/カラー/ステレオ/アメリカンビスタ/DCP)
監督:安楽涼、片山享
脚本:片山享、安楽涼
撮影:安楽涼、片山享
出演:柳谷一成、津田晴香、安楽涼、片山享、タケザキダイスケ、大須みづほ 他
録音・整音:杉本崇志
音楽:藤田義雄
主題歌:Little Yard City「Walk With Dream」
【ストーリー】現実を受け入れられない俊(柳谷一成)と現実の自分ではなく他人から求められる自分に翻弄されているナツコ(津田晴香)。ある日そんな2人が出会い、そして同じ時を刻んでいく……。
葛藤と葛藤のぶつかり合いは、いつか笑いへと昇華されていくのだろうか。
企画・配給:元町映画館
問い合わせ先:元町映画館 Mail:info@motoei.com
●「元町映画館」公式サイト
●『まっぱだか』公式Twitter
※2021年8月元町映画館にて先行上映、全国順次公開予定!
【安楽 涼/あんらく・りょう】
東京都江戸川区西葛西出身。1991年生まれ。18歳のときに役者としてキャリアをスタートし、その後、自分が出演したいが為に映画制作を始める。
映像制作ユニット「すねかじりSTUDIO」では、映画やMVの監督として活躍。『1人のダンス』、『追い風』と劇場公開作が続き、本作が3本目の長編映画となる。
【片山 享/かたやま・りょう】
1980年福井県鯖江市生まれ。大学卒業後から俳優活動を開始。また2017年より映画監督しても活動を開始。
初長編映画『轟音』は、北米最大の日本映画祭であるJAPANCUTSに日本代表として選出、またシッチェス映画祭でもブリガドーン部門にノミネートされた。本作が長編3作目となる。
※画像は映画『まっぱだか』より
編集・文:min
◆関連記事
◆こちらの記事もオススメ
・生々しい感情と疾走感がスクリーンにほとばしる異色の青春映画!—『1人のダンス』安楽涼監督インタビュー
- 2021年05月14日更新
トラックバックURL:https://mini-theater.com/2021/05/14/10-4/trackback/