9月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters―

  • 2023年08月31日更新

9月公開映画の中から、ミニシアライターが気になった作品をまとめてピックアップ! あなたが観たいのは、どの映画!?

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9/1(金)公開『バカ塗りの娘』 ※8/25(金)青森県先行公開
9/1(金)公開『PATHAAN/パターン
9/1(金)公開『福田村事件
9/2(土)公開『メンドウな人々
9/15(金)公開『ABYSS アビス
9/15(金)公開『ダンサー イン Paris
9/16(土)公開『国葬の日
9/16(土)公開『燃えあがる女性記者たち
9/22(金)公開『ファッション・リイマジン
9/22(金)公開『ロスト・キング 500年越しの運命
9/29(金)公開『ヒッチコックの映画術
9/30(土)公開『almost people


『バカ塗りの娘』

津軽塗の伝統を受け継ぐ決意に揺れる思い

伝統工芸の津軽塗の世界を舞台に、青森出身の髙森美由紀の小説を『過ぐる日のやまねこ』の鶴岡慧子監督が映画化。技を受け継ぐ決意に揺れる娘が父や家業に寄せる思いを丁寧につづった。津軽塗職人の父の仕事を手伝う美也子は、家を出て美容師になった兄に代わってこの道を極めたいと思いながら、父にはそのことを言えないでいた。花屋で働く青年、尚人と出会ったことがきっかけで、美也子は漆を使ったある創作に挑戦することにするが……。「バカ塗り」とは漆をバカ丁寧に塗り重ねることに由来する津軽塗の異名で、映画の冒頭にごく自然な描写でその全容が紹介される。父と娘の心のふれあいを中心にした濃密な人間ドラマもさることながら、2人を演じる小林薫、堀田真由がバカ塗りをこなす工程をじっくりと時間をかけて見せ切る構成に、津軽塗に劣らぬ芸術品である映画に懸ける鶴岡監督の本気度が伝わってきた。(藤井克郎)

2023年9月1日(金)より全国順次公開 <8月25日(金)青森県先行公開> 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/118分) 監督・脚本:鶴岡慧子 出演:堀田真由、坂東龍汰、小林薫 ほか 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2023「バカ塗りの娘」製作委員会

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『PATHAAN/パターン』

すべての憂さを吹き飛ばす痛快アクション超大作

映画『PATHAAN』メイン画像ボリウッドスター、シャー・ルク・カーン主演のスパイアクション超大作。インド映画世界興収歴代5位という大ヒットを記録した。パキスタンの将軍カーディルは、カシミール地方の自治権を剥奪したインド政府に復讐するため、元インド諜報員のジムと手を組みテロ攻撃を画策。インド諜報機関所属のベテランエージェント、パターンは、それを阻止するために組織と対決する。何と言っても圧倒的なスケールの大きさに度肝を抜かれる。ドバイ、アフガニスタン、トルコ、スペインなどのほかロシアのシベリアにあるバイカル湖でもロケを敢行。街中、走行する列車の上、空中、雪上、水中と、ありとあらゆる場所で大迫力のアクションが展開される。さらに正義感に溢れ茶目っ気もあるヒーロー、セクシーさと強さを兼ね備えたヒロイン、お待ちかねのダンスシーンと期待を裏切らない。すべての憂さを吹き飛ばす痛快さで高揚感に包まれる。『タイガー 伝説のスパイ』で「タイガー」を演じたサルマーン・カーンが、同役でカメオ出演。(吉永くま)

2023年9月1日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/インド/146分)原題:Pathaan 監督:シッダールト・アーナンド 出演:シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パードゥコーン、ジョン・エイブラハム、サルマーン・カーン ほか 配給:ツイン 

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『福田村事件』

関東大震災直後の流言飛語から起こった悲劇

100年前の1923年9月1日、死者、行方不明者10万人を超えるとされる関東大震災が発生する。朝鮮人が襲ってくるという流言飛語を新聞があおりたて、千葉県の福田村(現野田市)でも村人らが自警団を結成。たまたまこの村を通りかかった香川県の薬売り行商団に疑いの目が向けられ……。震災5日後の9月6日に起きた福田村事件の史実に基づき、『A』などのドキュメンタリー作品で知られる森達也監督が初の劇映画に仕立てた。村長をはじめとする住民に行商団、新聞記者、社会主義者ら、さまざまな立場の視点から、悲劇に至るまでの経緯を生々しく再現。差別や偏見に不寛容さ、メディアの無責任体質といった現代にもはびこる社会の悪弊が、森監督らしい冷徹な目で浮き彫りになる。行商団の親方の「朝鮮人なら殺されてもいいのか」の叫び声が、問題の根深さを象徴していた。(藤井克郎)

2023年9月1日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/137分/PG12) 監督:森達也 出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太 ほか 配給:太秦 ©「福田村事件」プロジェクト2023


『メンドウな人々』

何のとりえもない高校生がうどん部と出合って……

俳優や脚本家の育成などを行っている映画24区が、地域、食、高校生をキーワードに地元密着で映画を製作する「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ第3弾。山梨県富士吉田市を舞台に、第1弾の『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』を手がけた安田真奈監督が再びメガホンを取った。高校1年の雄大はある日、洋食店主の猛とぶつかって足をけがさせてしまう。買い出しなどを手伝うことになった雄大だが、そこへ同じ高校のうどん部の生徒たちが、店を使わせてほしいとやってくる。名物の吉田のうどんを素材に、何のとりえもない高校生がさまざまな出会いを通じて微妙に成長していくさまを、底抜けに明るい笑いで描き出す。現代劇初挑戦という歌舞伎界のホープ、片岡千之助の絶妙な表情に魅了されるとともに、画面の向こうに作品を支える多くの地元高校生の笑顔が弾けて見えた。(藤井克郎)

2023年9月2日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/71分) 監督・脚本:安田真奈 出演:片岡千之助、藤嶋花音、的場浩司 ほか 配給:映画24区 ©映画24区

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『ABYSS アビス』

つかみどころのない今の若者のがんじがらめの焦燥感

俳優の須藤蓮が自ら主演を兼ねた監督2作目。テレビドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』などの脚本家、渡辺あやが共同脚本を務めた。東京・渋谷のバーで働いているケイは、故郷の海で死んだ兄の葬儀でひたすら泣いていた元交際相手のルミに心ひかれる。東京に戻り、バーの店長からいつもの理不尽な暴力を振るわれたケイは、仕事帰りの早朝の街角でルミを見かける。ABYSSとは「奈落の底」といった意味で、コロナ禍の息が詰まるような都会の片隅で、さまざまなしがらみにがんじがらめになって生きている若者の焦燥感、閉塞感を、夜の渋谷ならではのじとっとした風景の中で描いた。どこか無気力で上司には逆らえず、でもいきなりキレて暴力的になる主人公のつかみどころのなさは、まさに今の若者を取り巻く空気感を表しているようだ。(藤井克郎)

2023年9月15日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/105分/R15+) 監督・脚本:須藤蓮 出演:須藤蓮、佐々木ありさ、夏子 ほか 配給:FOL ©2023『ABYSS アビス』製作委員会


『ダンサー イン Paris』

挫折したバレリーナが踏み出す第二の人生

映画『ダンサー イン Paris』メイン画像『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督最新作。パリ・オペラ座バレエ団でエトワールをめざしていたエリーズは、恋人の裏切りに動揺し、舞台上で足首を痛めてしまう。医者に今後踊れなくなる可能性があると言われ絶望する彼女に、ブルターニュでの料理アシスタントの仕事が舞い込む。そこで独創的なコンテンポラリーダンスに出会い……。主演はパリ・オペラ座のプルミエール・ダンスーズ、マリオン・バルボー。筋肉の一つひとつ、指の先にまで感覚を研ぎ澄ませた踊りはもちろんのこと、エリーズの脆さやしなやかさ、芯の強さを表現する繊細な演技にも魅了される。彼女の苦悩の表情と交錯するオープニングのバレエ「ラ・バヤデール」、周りの空気を引き裂きながら内なるエネルギーを解き放つクライマックスのダンスは圧巻の一言。踊りやその他の芸術、料理、主人公と家族や仲間との関係性など、物語のモチーフとなるすべてにリスペクトが込められており、それらを通じて肉体と精神の無限の可能性を感じた。(吉永くま)

2023年9月15日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/フランス・ベルギー/118分)原題:EN CORPS 監督:セドリック・クラピッシュ 出演:マリオン・バルボー、ホフェッシュ・シェクター、ドゥニ・ポダリデス ほか  配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル © 2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE STUDIOCANAL FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON ROQUES


『国葬の日』

日本各地のあの1日の映像の羅列から見えてくるもの

2022年9月27日、国論を二分した安倍晋三元首相の国葬が執り行われた。この日、日本列島では何があって、人々は何を思ったのか。『なぜ君は総理大臣になれないのか』の大島新監督が、東京、山口、沖縄、福島など全国10カ所にディレクターを配し、さまざまな声、風景をカメラに収めた。東京の日比谷公園では国葬反対の集会が開かれ、奈良の安倍元首相が銃撃された現場を訪れた大学生は故人への純粋な思いを口にする。静岡では、つい数日前の台風で浸水被害を受けた片付けをボランティアの高校生が手伝うなど、国葬の是非とは直接関係のない情景も映し出されるが、何ら論評を加えずに羅列されたそれらの映像からは、今の日本が抱えるさまざまな矛盾、ひずみが浮かび上がってくる。貴重な記録集であると同時に、ドキュメンタリーの神髄に触れた気がした。(藤井克郎)

2023年9月16日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/88分) 監督:大島新 配給:東風 ©「国葬の日」製作委員会


『ファッション・リイマジン』

サステナブルなファッションを実現させたデザイナーの大冒険

映画『ファッション・リイマジン』ポスター画像イギリスの服飾デザイナーであるエイミー・パウニーが、サステナブルなファッションブランド「No Frills」を立ち上げるまでの奮闘を追ったドキュメンタリー。2017年、ラグジュアリーブランド「Mother of Pear」のディレクターとしてVOGUE誌選出の新人賞に輝いたエイミーは、10万ポンドの賞金でサステナブルなコレクションを立ち上げることを決意。それは、環境活動家の両親のもとで自然と共存しながら育った彼女のルーツと信念に繋がる挑戦でもあった。しかし、コレクションまでの準備期間はわずか18ヶ月。そこからエイミーとチームにとって、数々の出会いと挑戦へ続く大冒険が始まる。監督は、本作が長編映画デビューとなるベッキー・ハトナー。エイミーに3年間密着し、ウルグアイ、ペルー、オーストリアなどを一緒に飛び回り、コレクションとその後の盛況までをロードムービーとして織り上げた。環境汚染、児童労働、動物への残酷な扱いなど、華やかなファッション業界の裏に潜む衝撃的な事実を描きながら、夢へ向かって挑戦を続け、困難に打ち勝つ人々の姿を映し出した、力強く感動的で爽快な作品だ。(富田旻)

2023年9月22日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/イギリス/100分)原題:Fashion Reimagined 監督:ベッキー・ハトナー 出演:エイミー・パウニー、クロエ・マークス、ペドロ・オテギ 配給:フラッグ © 2022 Fashion Reimagined Ltd


『燃えあがる女性記者たち』

命の危険にさらされながらも取材に突き進む不屈の精神

インドの身分制度、カーストの最下層のさらに下に、ダリトと呼ばれる人々がいる。不可触民として穢れた存在とされるが、そんなダリトの女性たちがインド北部のウッタル・プラデーシュ州で発行する新聞「カバル・ラハリヤ」の記者たちの活動の日々を追ったドキュメンタリー。夫婦で映画製作に携わるリントゥ・トーマス&スシュミト・ゴーシュ監督の長編第1作になる。カバル・ラハリヤの主任記者、ミーラは何人もの男たちにレイプされた人妻の件を取材しているが、本人は報復が怖くてなかなか事実を語ってくれない。特権階級とマフィアが癒着している構図の中、全員が女性の記者たちはひるむことなく警察や議員候補、宗教団体のリーダーらを直撃する。報道の原点を垣間見るようで、命の危険にさらされても臆さず突き進む彼女たちの不屈の精神には頭が下がるばかりだ。(藤井克郎)

2023年9月16日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021年/インド/93分)原題:Writing With Fire 監督・編集・製作:リントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ 配給:きろくびと ©Black Ticket Films


『ロスト・キング 500年越しの運命』

リチャード3世の遺骨を発見した主婦の粘り

15世紀のイングランド王、リチャード3世は、シェークスピアの戯曲の影響もあり、冷酷非道な策士として伝わっていた。長く埋葬場所も不明だったが、2012年に一介の主婦が遺骨を発見して話題になる。その実話を基に、『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ監督が人間賛歌のドラマを織り上げた。職場でも家庭でも不満を抱えていたフィリッパは、観劇を機にリチャード3世の生涯に興味を持つ。本を読みあさって研究を重ねた彼女は、その遺骨がレスター市の駐車場の下に眠っていると確信するが……。不屈の粘りで世紀の発見を成し遂げながら社会の力学から本人の功績にならないという展開は、リチャード3世の世評とも重なり皮肉が利いている。リチャードの幻影がときどき現れてはフィリッパに勇気を与えるという演出も粋で、なじみの薄いイギリスの歴史が身近に感じられた。(藤井克郎)

2023年9月22日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/イギリス/108分)原題:THE LOST KING 監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド ほか 配給:カルチュア・パブリッシャーズ © PATHÉ PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.


『ヒッチコックの映画術』

 貴重映像が満載! ヒッチコック「本人」が語る映画のトリック!?

映画『ヒッチコックの映画術』メイン画像1922年に『Number 13』で監督デビューしてから100年が経つ今も、多くの映画ファンを魅了し続ける名匠アルフレッド・ヒッチコック。本作は、2022年においてヒッチコック「本人」(!?)が、自身の監督作の裏側と“面白さの秘密”を語るという、風変わりなスタイルのドキュメンタリー作品だ。監督はマーク・カズンズ。『ストーリー・オブ・フィルム 111の時間旅行』(2011)では映画史を紐解くため約1000本の映画を6年かけて考察したというカズンズ監督が、本作では『めまい』『サイコ』などの名作から『快楽の園』『ダウンヒル』といった貴重な初期作品まで、すさまじい量のヒッチコックのフィルモグラフィと言動を再考察し、彼の演出魔法の世界へと観客を誘う。そのアイデアの数々は、今観てもなお遊び心と驚きに満ちていている。しかしながら、本作にはヒッチコック自身のインタビュー映像は一切使われていない。それなのに、“ヒッチコック本人が自身の作品を語る”とは、どういうことなのか? そのトリックの種明かしは劇場で、エンドロールまで観て確かめてほしい。(富田旻)

photo:Film director Alfred Hitchcock photographed in New York City in 1972 the year he released ‘Frenzy’. (Photo by Jack Mitchell/Getty Images)

2023年9月29日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/イギリス/120 分)原題:My Name Is Alfred Hitchcock 監督:マーク・カズンズ 配給:シンカ © Hitchcock Ltd 2022


『almost people』

感情の一部が欠け落ちた4人が織りなす人間模様

それぞれ喜び、怒り、楽しみ、寂しさと感情の一部が欠け落ちた兄弟姉妹4人の人間模様を、横浜聡子、石井岳龍、加藤拓人、守屋文雄の4監督がつづったオムニバス。例えば横浜監督作の長男は脚本家で、監督から再会の喜びを表すせりふがしっくりこないと書き直しを要求され、主演俳優と一緒に言葉を探しに街に出る。この作品が何とも肩の力の抜けたほのぼのとした笑いを伴うのに対して、怒りの感情がない長女の石井監督作はSFタッチの社会派作品と、各監督の個性がぶつかり合って全体で豊かな彩りをなしている。楽しいということがわからない加藤監督作の次男を演じた井之脇海をはじめ、嶺豪一、柳英里紗、白田迪巴耶の一つの感情だけを抑えた表情も見ものだが、その相手役を演じた木竜麻生、宇野祥平、渋川清彦、岩谷健司の受けの演技にも注目だ。(藤井克郎)

2023年9月30日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2023年/日本/140分/PG12) 監督:横浜聡子、石井岳龍、加藤拓人、守屋文雄 出演:嶺豪一、柳英里紗、井之脇海、白田迪巴耶 ほか 配給:コギトワークス

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