木場明義監督『つむぎのラジオ』&米澤成美監督『ちくび神』、2本の話題作が大阪シアターセブンで6/18(土)から一週間限定上映!

  • 2022年04月30日更新

切ない贖罪と恋と友情をコミカルかつ軽妙に描き、国内外の映画祭で受賞・入選を果たした木場明義監督の長編映画『つむぎのラジオ』と、独自のセンスと怒涛の結末で観客に衝撃を与えた米澤成美監督の劇場デビュー作『ちくび神』が、揃って2022年6月18日(土)より大阪・シアターセブンで1週間限定公開されることが決定した。

ユーモアの中に人間を見つめる木場監督の深く優しい眼差しを感じずにはいられない『つむぎのラジオ』と、幻想と不条理が入り混じる“米澤ワールド”が炸裂し「愛おしい映画」との賞賛の声も多く寄せられた『ちくび神』。どちらも見逃せない話題作だが、両作に主要キャストとして米澤監督と大沢真一郎が登場するなど共通点も含め、併せて観ればさらに作品を楽しめるだろう。

作品紹介

『つむぎのラジオ』

20年越しの、ごめんね。

つむぎ(長谷川葉生)の頭の中では彼女しか聞こえないラジオ放送が流れていた。そんな折彼女は子供の頃に親友だったこより(米澤成美)と街でばったり再会する。頭の中のラジオの声に促され、つむぎはこよりを幸せにしようと画策するのだった。一方、こよりはある日浜辺で恋人に別れを告げようとしていた。しかしその恋人が忽然と姿を消してしまい、彼女はあてどもなく恋人を探すのであった……。

【受賞・入賞歴】
ローマプリズマ国際映画祭12月最優秀長編作品賞
第9回映像グランプリ 若獅子賞
福岡インディペンデント映画祭 優秀賞
うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト 入選
ハンブルグ日本映画祭

【監督/木場明義】
映画『サイキッカーZ』特集_木場明義監督1973年9月1日生まれ、東京都出身。
1997年大正大学文学部日本語・日本文学科卒業。1999年映像塾卒業。現在、自主映画を中心に映像制作を続ける。映画制作団体イナズマ社主宰。長岡造形大学非常勤講師。SFやファンタジーの要素を日常に注ぎ込んだようなコメディタッチの作品を得意とし、国内外の映画祭で多くの受賞、入選歴がある。代表作『地元ピース! 幻想ドライビング』『サイキッカーZ』ほか。


【コメント】人は誰しも人生のうちで間違ったことをしてしまったり、人を傷つけてしまうことがあるでしょうが、それを背負いすぎてしまうことも少なからずあります。そうした思いを持つ主人公の、幼馴染に対するどこか切ない贖罪の物語を、敢えて軽妙に、どこかコミカルな雰囲気で描こうと思い制作いたしました。

(2017年/日本/84分)
監督・脚本・撮影・編集:木場明義
出演:長谷川葉生、米澤成美、中山雄介、藤原かずま、大沢真一郎、小宮凜子、藤井太一、山口友和、向有美、もりとみ舞、西川実佑、星中理里 ほか
制作:藤井太一、小宮凜子 製作:イナズマ社 録音: yuuki 音楽:伴正人 衣装協力:Hello U F O ヘアメイク:角口肇 小道具デザイン:gipsy circus 宣伝美術:相原優  助監督:もりとみ舞、杉田一豊、鏑木悠利

出品公式ホームページ    公式ツイッター   予告編


『ちくび神』

神の力を手にした男と、盲目の小説家の恋物語

筑摩むねとしは優しいが要領が悪くいつも仕事では失敗ばかり。幼なじみのとしお、年下の仕事仲間あざみにいじられ、密かに思いを寄せていた盲目の女性、仁科ありすに声をかけることすらできない。うだつの上がらない日々を送っていたが、身体のある部分に異変が現れ世界は一変する……。
一見すると摩訶不思議な姿になりながら、ありすへの恋心を純粋に貫いていくむねとしを舞台などで活躍する阿紋太郎が演じ、病気のため15歳で全盲となったが、小説家として活動しながら細々と自立した生活を送るひたむきで夢みがちなヒロインを、監督である米澤成美が演じる。

【応援コメント】
今関あきよし氏(映画監督)
乳首、好きです。あ、いや映画「ちくび神!」が好きです。色んな意味で「痛い」映画だった「ちくび神!」。一見すると下品で、コミカルなエロ映画なのかと思いきや、然にあらず、《究極の愛の形》を描こうと、もがき続ける米澤監督の《崇高な作品》なのだ。しかし、何故米澤監督がこの物語アイディアを考えついたのかが、一番《謎》だったりもする。

【監督/米澤成美】
1987 年生まれ、岩手県出身の女優。2014 年から自ら制作し、一人芝居、映像制作を始める。主な出演作は『リアル鬼ごっこ』『つむぎのラジオ』。映像作品は第8 回オイド短編映画祭奨励賞、第20 回調布ショートフィルムコンペティション入選等。今作が初の長編作品である。
俳優・舞台演出家・映画監督と多岐にわたる活動に今後ますます注目が集まるだろう。


【コメント】ついに、『ちくび神!』大阪での上映となります。この作品を創りたいという思いから、始まった映画製作ですが、沢山の方々にご協力頂きまして、またスクリーンで上映できることをとても嬉しく思います。出演させて頂いた、木場監督の『つむぎのラジオ』が同時に上映されるとの事で、素敵な作品とご一緒できて更に楽しみです!

(2020年/日本/88分/COWCOW シネマ)
監督・脚本・編集:米澤成美
出演:阿紋太郎、米澤成美、大沢真一郎、山田笑李菜、鎌滝秋浩、高橋万里子、氏神一番(友情出演)、多田智美、相馬絵美、不定型、はやしぶうたろう、たまぴー、るなてん!、下石知美、國武神 ほか
助監督:蒲生映与 撮影:吉田良介 録音:大和田晋太郎 音楽:國武神 イラスト:長谷川葉生 チラシデザイン:藤巻菜々子 宣伝:若生俊亮
協力:日本視覚障害者職能開発センター 世田谷視力障害者福祉協会 世田谷区豪徳寺山下商店街、ああ、星菫派、焼肉屋明月苑、株式会社汎企、premium enter tainment

公式サイト   予告編


※前売券:シアターセブン劇場窓口にて1500円で販売中

※上映スケジュール、監督・キャストによるトークイベント等の予定はシアターセブン、各作品のホームページ、SNSでご確認ください。

※2022年6月18日(土)〜24日(金)一週間限定上映!

(編集:min)

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