『Blind Mind』初日舞台挨拶に佐藤寛太、平祐奈らが登壇! 盲⽬の⻘年と外⾒⾄上主義に囚われるヒロインの出逢いを描く短編映画が大盛況スタート!

  • 2023年01月07日更新

登壇者: 左より、脚本・プロデュースの灯敦生、平祐奈、佐藤寛太、モクタール、矢野友里恵監督

盲⽬の主⼈公を劇団EXILE の佐藤寛太が演じ、 外⾒⾄上主義に囚われるヒロインを平祐奈が演じる短編映画『Blind Mind』の初日舞台挨拶が東京のシネマート新宿にて行われ、脚本・プロデュースを手がけた灯敦生、主演の佐藤寛太、ヒロイン役の平祐奈、共演のモクタール、矢野友里恵監督が揃って登壇した。


コロナ禍での撮影中断を経て、念願の初日舞台挨拶!

本作は、恋に無欲な盲⽬の⻘年・満井祐(佐藤寛太)と、ルッキズムに苦しむインフルエンサーの少⼥・仲道フミカ(平祐奈)が、互いに⾒えない鎖をほどき合う、⼩さな出逢いの物語。日本大学藝術学部映画学科の同級生である脚本の灯敦生と監督の矢野友里恵が在学中から企画を温め、主演の佐藤寛太に当て書きで描いた上映時間37分の短編作品だ。

2020年に撮影を開始するも、コロナ禍で二度の中断を余儀なくされるなど、完成に二年がかかったという本作。念願の劇場公開初日を迎え、和気あいあいとした雰囲気のなかで舞台挨拶は実施された。

「友達や仲間と集まって一つの作品をつくって、こんな素敵な劇場で公開できて、こんな贅沢ない」

ほぼ満席の客席を前に、まずは主演の佐藤から「まだ正月休みの気分が抜けていない」としながら「明けましておめでとうございます。年明けからこの映画に足を運んでいただき、ありがとうございます。劇場で観てもらってこそ映画だと思うので、皆さんに届けられて嬉しいです。良い一年になりそうな気がします」と新年らしく挨拶。

平は「二年前に撮影してようやくの公開で、撮影の中断などもありましたが、みんなと一緒に舞台挨拶をできて嬉しいです。佐藤さんがフレンドリーでいてくれたので、共演者もスタッフもとても雰囲気よく楽しく撮影ができたと思います」と客に微笑みかけた。

矢野監督からも「もう無理だと思う瞬間もありましたが、寛太くんや平さんが忙しいなかまた集まってくれました」と初日への思いが語られた。

さらに佐藤から「映画館で観る特別さ、ってあると思う。大きなスクリーンや音響設備もそうだけれど、友人と観にきても家族と観に来きても大事な人と観に来きても、観ている時間は一人の時間なんですよね。一人でスクリーンを見つめる時間。そういうなかで、こんなにたくさんの方々にこの作品が届いていることが嬉しい。自分も今年はたくさん映画館に足を運ぼうと思う」と劇場公開への思いが語られた。

企画の経緯について、矢野監督が「仲間と何かやりたかったなかで、祖母が盲目だったことなどから着想を得て、物語を膨らませていきました」と述懐すると、灯も「大学時代の焦燥感の中で、7年前(2015年)に発起しました。視覚障害の知人もいたためアドバイスをもらい、作り上げていきました。また、佐藤寛太くんとは別作品での共演をきっかけに、当時から主人公の理想のキャストと考えて当て書きしていました」とコメント。

平のキャスティングについては、佐藤が別作品での共演時に「出演して欲しい作品がある、撮影は三日で済む」と声をかけたのがきっかけだったという。しかし、中断もあって撮影は大幅に延期。そんな苦難も同世代のキャストとスタッフが中心となり乗り越えたという。佐藤からは、「どんな役職も関係なく作品づくりに関わっていた。スタッフの多くが監督や灯さんの大学の仲間で、みんなで一つの作品を作り上げていることを実感できて楽しかった」「監督が当時友人とシェアハウスしていた部屋でもロケを行ったが、とてもおしゃれだった」と撮影時のエピソードも披露された。

モクタールについては、矢野監督より「Instagramで見つけ声をかけた。周囲からも役に合っているという声があがった」とキャスティングの裏話が語られた。それを受け、モクタールは「早口で台詞も多く、苦労もあった」と演技について触れながら、佐藤との共演について「現場に入る前から、役作りについて話したり、アドバイスをもらったりしていた」と振り返った。主人公の同居人・ジェリーという役どころについて「心の瞳で見つめてもらえるような、自分らしいキャラクターを演じられた。これからもそうありたい」と語った。

締めの挨拶では、平が「スクリーンで観て欲しい作品。監督が夜なべして作ったパンフレットがおしゃれで充実している内容なので、絶対に買ってください」とPR。矢野監督は「やっとここまで来れたが、お客さんに対してはここからが始まりだと思う。少しでも皆さんのお力を借りて、多くの方に見ていただけたら」、灯は「この作品自体が一つの繋がりの始まりであったら嬉しい」と熱く語った。

最後は佐藤が「仲間と集まって一つの作品をつくって、こんな素敵な劇場で公開できて、こんな贅沢はない。この映画を観て素直に感じたことを誰かに伝えることで、また誰かが観るきっかけになる。(現場は)すごい楽しかったし最高だったが、作品は観てもらうことで完成する」と観客への感謝と映画を作る喜びを語り、熱気に包まれたまま初日舞台挨拶は終了した。

本作は現在、シネマート新宿で公開中。以降、全国順次公開予定。

 

予告編 & 作品概要

「美しい」って何だろう――。

【STORY】盲⽬の満井祐は、周囲の⼈々と関わりながら⽇常⽣活を送る。 しかし、恋に旺盛な同居⼈・ ジェリーと対照的に、⾃分は恋とは無縁だと⾔い切る祐。 ジェリーの⾔う「美しい」がピ ンとこない。⼀⽅で、SNS インフルエンサーの仲道フミカもまた、その⾔葉の檻に囚われ ていた̶

▼『Blind Mind』

(2021年/⽇本/アメリカン・ビスタ/5.1ch/37 分)
出演:佐藤寛太平祐奈 モクタール、芦沢ムネト、アベラヒデノブ、椿原愛、原あや ⾹、平井珠⽣、副島和樹 ほか
監督・編集:⽮野友⾥恵  脚本・プロデュース:灯 敦⽣
撮影:武井俊幸 照明:⽥上直⼈、富⾕颯輝 録⾳:柳⽥耕佑
カラリスト:有賀遼  ⾳楽:soma デザイン:Rak
配給:イハフィルムズ
© 2021Yurie Yano/Atsuki Tomori

【受賞】
★ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022 スペシャルプログラム
★あいち国際⼥性映画祭2022 フィルム・コンペティション

『Blind Mind』公式サイト

※2023 年1⽉6⽇(⾦)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

  • 2023年01月07日更新

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