<MIRRORLIAR FILMS Season1> 確固たる信頼関係で生み出された無二の世界観—『暴れる、女』武正晴監督&友近さんインタビュー
- 2021年09月09日更新
自由で新しい映画製作の実現を目指して、伊藤主税さん、阿部進之介さん、山田孝之さんらが立ち上げた短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。“だれでも映画を撮れる時代”に、年齢や性別、肩書きやキャリアの垣根を越え、総勢36名の監督が参加する同シリーズでは、短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて順次公開していく。
2021年9月17日(金)より公開される『MIRRORLIAR FILMS Season1』では、「変化」をテーマに9名の個性豊かな監督たちが集結。その中の一作『暴れる、女』は、『百円の恋』『アンダードッグ』などの名コンビで知られる武正晴監督と脚本家の足立紳さんが、友近さんを主演に迎えた作品だ。模範囚を演じ切って刑期を終え、塀の外に出たとたんあらゆる欲望を開花させる女・響子を怪演した友近さんと、数々の作品で友近さんに出演オファーをしてきた武監督に、撮影の裏話やお互いへの思いなどをうかがった。
【取材:min 撮影:ハルプードル 撮影協力:Fogg Inc.
友近さん/ヘアメイク:根本茉波 スタイリスト:藤井良子、横山千花子 衣装協力:creek】
“女囚役” で誘ってすぐ来てくれるのは、友近さんしかいない(笑)
— 武監督は、山田孝之さんからのお声がけで今回の「MIRRORLIAR FILMS」に参加されたそうですね。どのように誘われたのですか?
武正晴監督(以下、武監督):『全裸監督シーズン2』の撮影中に山田さんがすっと寄ってきて、急に「短編撮りませんか?」って言うので、思わず「はい」って頷いてしまったんです。
— 即答ですか!?
武監督:もちろん! あんなに一生懸命やってくれている人にイヤとは言えないですよ。ちょうど去年の夏頃かな。彼は普段現場でそんなに話す人じゃないんだけど、昼の休憩時間に急に“山田孝之” になって寄ってきて。「あ、今は村西さんじゃないな」と思ったら「短編撮りませんか?」って言うので、「いいですよ」って。
— そこからすぐに、本作の企画やキャスティングは浮かんだのでしょうか。
武監督:急に参加が決まった企画だし、ちょうど『全裸監督』の仕上げもしていたので、新しくシナリオを作る発想がなかったんです。それで、以前から書いていたもので何かないかと思って選んだのが、『暴れる、女』なんです。
— 武監督は、以前から友近さん主演で映画を撮りたいと公言されていて、友近さんがご多忙なのでなかなか実現できないとおっしゃっていましたね。今回は短編ということもあって実現できたのでは?
武監督:短編というのもあったけど、“女囚役” で誘ってすぐ来てくれるのって友近さんしかいないですからね(笑)。
武監督:撮影の時間も限られていたので、よく知っている人たちとぱっと撮りたいというのもあったし、友近さんならいろいろ説明しなくても「女囚ですが、いかがですか?」で済むだろうと(笑)。ただ、どういう企画なのかはきちんと説明しなくてはと思ってお願いしに行ったら、やはりすぐに「はい」と言ってくださって。
— 友近さんも、即答だったんですね!
友近:武監督とは共感する部分がとても多くて、おもしろいと思うことや、「それは違うだろ!」という視点がすごく似ているんです。「武監督がおっしゃっているなら、絶対に大丈夫だろう」と思えますし、オファーされたら断る理由がないんですよ。
— すばらしい信頼関係ですね。
友近:私は作り手と演者の信頼関係はすごく大事だと思っているので、スケジュールも出せるなら早く出したいですし、人を待たせるのがイヤなんです。良いものや好きなものを作るためには、自分からスタッフとして動きますね。
ほんとうに好きな世界観。その中で生きられるのが嬉しかった
— 友近さんといえば、五社英雄監督の映画や、大映テレビ、土曜ワイド劇場のような世界観がお好きで、“昭和の香りがするワケありの女”を一人コントなどでもよく演じていますよね。今作の役やストーリーは、友近さんの大好物なのではないでしょうか。
友近:すごく好きな世界観ですね。実録女性犯罪とか任侠ものとかもすごく好きで、普段からよく本やニュースなども観ていますし。
— てっきり友近さんに当て書きされた作品かと思っていました。
武監督:この作品は、『百円の恋』の前に脚本の足立紳さんとロングプロットにしていたものなんです。もともとは長編の企画として映画化の営業をかけていたんだけど、なかなかうまくいかなくて。友近さんには、以前から作品の話はしていたし、もちろん主人公のキャラクターが友近さんに合っているというのもあって選びました。企画が決まってから脚本に起こしたという意味では当て書きとも言えますけどね。
— そうだったんですね。友近さんは、この作品がついに主演で映画化されると聞いたときは、率直にどう思われましたか?
友近:ほんとうに好きな世界観の作品ですし、その中で私が生きられるというのが率直に一番嬉しいと思いましたね。
武監督:実は、いまだに長編映画の営業はかけているんですよ。それで、今回は尺的にもオープニング部分だけでも作ったらおもしろいんじゃないかと思って。ほかにそういうことをやる人もいないだろうし、あわよくば、誰かが観てくれて、長編の映画化の話を持ってきてくれるんじゃないかという期待もあって、いい宣伝にもなると思ったんです。
— それで、ラストに「to be continued」のクレジットが出るんですね。
武監督:そうです。そういうズルいことも含めて考えてはいたんですが、僕自身、映画が始まってからタイトルが出るまでが好きなんです。アバンも含めてそこだけで作品が1本作れちゃうし、一つの見せ場じゃないですか。
大福を貪るシーンは、人間の本能につながっている
— 友近さんは、響子役を演じるにあたって苦労された部分などはありますか?
友近:響子がどんな人なのか、短編の中だけでは観ている方もそんなにわからないと思うんですよね。ただ暴力的なイヤな女と思われるのも嫌だし、いろいろあってこういう人間になったんだというのを後々わかってもらいたいので、そこをグッと我慢して暴力的に演じようとか、根底には優しさなのか、人情みたいなものがあるからこそこうなっているだろうなとか、声のトーンはどうだろう? とか、いろいろ考えながら演じてはいました。
— 惚れた男のために塀の中にまで入りながら、確信めいた不信感もあって……短編の中でも、響子の健気さや、内に秘めた激しい情念みたいなものはひしひしと伝わってくるようでした。
友近:やっぱりまだ、物とか人に期待してしまう部分があるんでしょうね。
— 響子が渇望していたのが大福という設定がまた絶妙ですよね。彼女の好みや日常が垣間見えるようですし、ほかの食べ物だとあの情緒は出せないと思うんです。
武監督:まぁ、あそこはなんでもよかったんですけど、昔の戦争映画を観ていると、特攻隊に行く息子に母親が手作りのおはぎを持たせるシーンなんかがよくあるじゃないですか。そういう表現って、最近の映画ではあまり見かけなくなったので、じゃあこれをやろううと。
それと、人間って砂糖がないとすごく苦しくなるみたい。僕も糖質制限をしたことがあるけど、ある日どうにも我慢できなくなって、スーパーでおはぎを買って、店を出るか出ないかくらいのところで貪り食ったことがあって。2個目にいくところで我に返って、指を舐めている自分に気が付いて。「これ、誰かに見られたらどうしよう」って。
— 人間の本能的なところで糖質を欲しているというシーンでもあったんですね。
武監督:そう。僕はおはぎにしたかったけど、足立さんは大福が好きで。じゃあ、詰め合わせようってことになったんですけど(笑)、大福やおはぎを貪り食うのって大変だよね。
友近:そうですよ! 1個食べ切らないうちに、2個目いっていますからね。でも、そこからちょっといやらしいシーンにいくので、大福を食べる音が一番よかったと思います。ねちょねちょっていうのがいいんですよ。私もよくイチジクをそのまま貪るというのをやっていますけど(笑)。
— コントで拝見したことがあります、大好きです(笑)。粘着質な音とか質感って、エロティックですよね。
武監督:大福を食べたあと指を舐めるのもいいよね。それが人間の本能につながってくるっていうね。今回のプロジェクトで出されたテーマが「変化」だったんですよ。山田さんから、「テーマが変化であれば、何をやってもいいです。そのかわり、 あんまり“全裸(監督)的”なことはやらないでくださいね。15禁とかになっちゃうから!」って言われて。
— 最初に釘を刺されていたんですね(笑)。
武監督:「あなたたち得意だからって、そういう世界に持っていかないでね!」ってけっこう念を押されましたよ(笑)。
友近さんも、渡辺大知くんもライブの人だから即興がいい
友近:アドリブというか……偶然の部分では、渡辺(大知)さんとのカーセックスのシーンで車のクラクションが鳴るのとかはすごくいいですよね。
武監督:僕が友近さんのアドリブですごくいいなと思ったのは、「お前ら、ふざけてんだろう!」っていうセリフ。殴るだけじゃなくてね。あれはよかったなぁ。
友近:自分では忘れていましたけど、そうですね(笑)。
武監督:お芝居ってやっているうちに、つながりで咄嗟に出ちゃうんだと思うけど。渡辺くんもちゃんと「ふざけてません!」って答えてね。あそこのリズムはすごくよかった! あの「ふざけてんだろう」っていうセリフは、俺と足立さんが言われている感じがしてさ(笑)。
友近:あはははは(爆笑)。
— 響子にいいようにされる友広(渡辺さんの役名)がかわいらしくて、お二人の組み合わせが最高でした。撮影前に、渡辺さんと演技について打ち合わせをされたりはしたんですか?
友近:現場でこうしようみたいなのは、特になかったですね。
武監督:彼も友近さんもお互い即興派だから、いきなり始まっちゃっても全然問題なく対応できると思う。うちの組自体、即興派が多くて何回もテストを重ねて段取りするというのはあまりしないんです。友近さんも渡辺くんもライブの人だからね。しつこく積み重ねていくより、そのときに起きたことを持ってくるほうがいい。
友近:でも撮影の合間は、車内の装飾の話で盛り上がっていましたよ。「こういう感じわかるわ〜」とか、「ここまでダッシュボードに物を置くか!」って。あの感じの汚い車内、テンション上がりますよね(笑)。
— すごくいい味を出していますよね。タバコの空き袋がいくつも散乱していたり、地図なのか雑誌なのかが無造作に積んであったり。思わず目を凝らして観てしまいました。
武監督:あの車を彼が生活圏として使っているっていうことなんです。ああいう美術にこだわるのがわれわれの仕事だから。そこがすべてといってもいいくらい。
マークⅡに友近さん歓喜! もう一つの主役である車へのこだわり
友近:車がマークⅡだったのは、私が好きやから合わせてくれたんですか?
武監督:それは神のなせる業じゃないですか(笑)。僕はとにかく新聞社が使っているような商業車がよくて、ワゴン車を探してって言いました。ただ、今のワゴン車だと自分には商業車に見えないんですよ。育った時代にイメージが刷り込まれているんでしょうね。それで、年代古くしてもいいからって言ったら、制作部が持ってきたのがあのマークⅡ。一目見て「いいね!」って。
それと、撮影をしている時に似たような車が通ると溶け込んじゃうので、普通に走っていないような車がいいんですよ。全裸監督チームも古い車を探していたので聞いてみたら、たまたまあの車があって。「東京から持って行きますよ」って言うから、ロケ地の大阪・堺まで運んでもらったんです。
武監督:そうです。車はこの作品のもう一つの主役と言ってもいいくらい大事なので。
友近:私が車を選ぶ立場だったとしても、絶対にあの車を選びますね。めちゃくちゃテンション上がりましたもん。「わぁ、マークⅡだ!」って(笑)。車の中にも私の好きなワードがいっぱいで。
武監督:なんでそんなに好きなの!? おかしいでしょ(笑)。だって、この人、衣装の着物までマークⅡの柄*にしているんだよ。
*:友近さん扮する演歌歌手の大御所・水谷千重子さんの50周年記念公演の衣装として制作された着物の柄には、1970年代のTOYOTA マークⅡがデザインされている。
— どうしてそこまでマークⅡがお好きなんですか(笑)?
友近:子どもの頃に、うちの父親が、新しいマークⅡが出るたびに車を買い替えていたんです。新車がくると、朝起こされて「ボンネット開けるから、新しいマークⅡのエンジン見ろ!」とか「ツインカムターボで馬力が違うんや!」とか言われて、「もうええわ! そんなん説明されても知らんわ!」って(笑)。それがめちゃめちゃ可笑しくって、「ほんと、好きやなぁ」言うて。それからマークⅡ自体がおもしろくなってきて(笑)。
— 幼少期の思い出の車だったんですね。カクカクしたフォルムがいかにも昭和の高級車という感じで、あの車が登場することで、「あれ? 時代設定はいつなんだろう?」と少し不思議な印象も受けました。
武監督:それでいいんですよ。ああいう古い車を延々車検に出していまだに乗っているっていう設定もいいと思って。「いつまでこの車乗ってるんだよ!」って。
研究の成果が生みだした最高のエンドロール
— 監督はもともと友近さんのファンでいらして、『嘘八百』で最初に出演オファーをされたんですよね。 それから、『銃2020』『ホテルローヤル』『アンダードッグ』そして『全裸監督シーズン2』……など、もうすっかり友近さんは武組の常連でいらっしゃいますね。
武監督:常連ですね、ありがたいことに。最近は、足立さんが書くものはわかるんですよ、「ああ、これ友近さんだ」って(笑)。『アンダードッグ』の時も、脚本で女芸人が出てきた時に、これ間違いなく友近さんに当て書きしているなと思って。聞いたら、「そうですよ」って言うから、「じゃあ、(友近さんに)聞いてみるわ」って(笑)。
友近:ありがとうございます。うれしいですね。
— 監督が友近さんのファンになられたきっかけは何だったのですか?
武監督:YouTubeと『あらびき団』(TBS系列で2007年〜2011年放送)かな。その前からいろんな番組で「何やってんだろう(笑)」と思って観ていたけど、あの辺りからもうキレまくっていて、かなわないと思って。藝能パロディとかをよくやっているけど、「この人、映画や藝能が好きなんだな」って、研究しているのが見てとれる。僕も結局、昔から映画や藝能の世界が好きで、真似をしたいからこの仕事をやっているところがあるんです。
— お二人が影響を受けたものや、憧れたものが合致していたんですね。
武監督:それでライブを観に行って、やっぱりすごいと思って。友近さんの周りの仲間たちも“研究者たち”がいっぱいいるからね。
武監督:だって、みんなすごく藝能を研究しているから。ライブはその研究発表会だからね。
友近:そう、研究発表会なんです。その表現って今までなかったから、武監督に出会って、「あ、まさにそうだ!」って思えたんですよ。
武監督:昔の映画や、頭の中に記憶として残っていた作品を配信やYouTubeなんかで観られるようになって、やっぱり昔の藝能ってすばらしいなって思うことも多いし、もう一度観られる時代になったのもすごくおもしろいと思いますね。
— 本作も、特にエンドロールの雰囲気が70年代の日本映画や、『女囚サソリ』シリーズを彷彿とさせます。
武監督:それこそ友近さんは『女囚サソリ』をすごく研究していらっしゃいますよね。僕、たまたま今年2月に毎日映画コンクールの授賞式で梶芽衣子さんにお会いしたんですよ。横の席にすごくかっこいい女性が座られていると思ったら、田中絹代賞を受賞された梶さんで、昔のお話をバンバンしてくれるわけ。それを友近さんに話して、梶芽衣子さんすばらしいよね、話そのものは全然違うけど、あの世界いいよねって。最後はああいうのにしようってことになったんです。
— そうだったんですか。本作のエンドロール、すごく好きです。最高です!
武監督:あれは友近さんにしかできないよ。だって全部即興ですからね。僕は「エンドロール撮るから、ダミーの包丁だけ用意しておいて」とだけ美術部に言っておいて、当日まで何を撮るのか僕を含めスタッフ全員わかっていなかったんだから(笑)。
— そ、そうなんですか!?
友近:ふふふふ(笑)。また、エンドロールの曲もよかったんですよ。
武監督:『百円の恋』でお願いした海田庄吾さんに頼んで一曲だけ書いていただいたんです。それにしても、今思うと、俺よくあそこで包丁を発注したよな(笑)。撮影の出発前に、なんか小道具で積んでおこうと思ったんだよ。あれを即興でやれるのは、友近さんが昔の作品をよく観て研究しているからだよね。
友近:包丁持って、振り向いて(笑)。
武監督:そうそう。撮りながら、もう一ついきましょう、今度は振り向きざまに、とか言いながら(笑)。昔のドラマや映画もオープニングとかラストがすごく凝っていて、僕も『大江戸捜査網』とか研究しながら観ていたけど、きっと昔の監督たちも撮影していて楽しかったんじゃない?
— まさに武監督と友近さんだからこそできる撮影だったんですね。友近さんにもうかがいますが、ズバリ、武監督の魅力とは?
友近:良い作品やおもしろい作品を撮るためだったら、学生が主催している企画であろうが、大きな作品であろうが、関係なく撮られるんだろうな、という印象は最初から持っていましたね。自分がそういう部分に敏感なのもあって、少し話すだけでわかるんですよ、この人はほんとうにおもしろいものを作ろうとしているんだなとか。私も自分の意見を言うタイプですけど、入口でこの人のことを信用しようと思えたら、すんなりいいものができると思います。私にとって武監督はそういう方ですね。
— ほんとうにすばらしい信頼関係ですね。企画の大きさに関係なくにおもしろいものを作ろうというのは、「MIRRORLIAR FILMS」のコンセプトにも通じるお話でもあります。依頼者の山田孝之さんからは、本作について感想をいただきましたか?
武監督:完成作品の感想はまだ聞いていないけど、企画を話したときは「いいですね」って言ってくれましたよ。彼らの人脈でこんな風にいろいろな人が集まるのは、楽しいしいですね。われわれも遊ばせてもらっているようなものですから。
—「MIRRORLIAR FILMS」シリーズを通して、映画や映画づくりの魅力がますます広がっていきそうで楽しみですね。そして『暴れる、女』の長編版も、心から期待しております!!
プロフィール
【武 正晴(たけ・まさはる)】
1967 年生まれ。愛知県出身。明治大学在学に映画研究会で自主映画を多数制作。卒業後は工藤栄一、崔洋一、石井隆、中原俊、井筒和幸など、数々の名監督の助監督を務める。2007 年『ボーイ・ミーツ・プサン』で監督デビュー。2014 年、唐沢寿明主演の『イン・ザ・ヒーロー』を監督。同年、安藤サクラ主演の『百円の恋』を監督し、第39回日本アカデミー賞優秀監督賞、最優秀主演女優賞など、国内外で数多くの賞に輝く。近年の主な監督作品は『嘘八百』(18)、『銃』(18)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(20)、『銃2020』(20)、『ホテルローヤル』(20)、『アンダードッグ』(20)がある。Netflix ドラマ『全裸監督』シリーズで総監督を務め大きな話題を集める。
【友近(ともちか)】
1973年8月2日生まれ。愛媛県出身。地元テレビ局の番組レポーターとして活躍した後、NSC大阪校に23期生として入学。独自の観察眼と緻密な人物描写による一人コントやものまねで人気を博す。02年「R-1ぐらんぷり」でファイナル進出、03年度NHK新人演芸大賞大賞(演芸部門)、NHK上方漫才コンテスト優秀賞、04年ABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞受賞。演技にも才能を発揮し、映画やドラマに多数出演。武正晴監督作品の常連俳優の一人として『嘘八百』(18)、『銃2020』(20)、『ホテルローヤル』(20)、『アンダードッグ』(20)、Netflix ドラマ『全裸監督シーズン2』などに出演。テレビ、ライブ、舞台公演、YouTubeなど幅広く活躍中。
作品・公開情報
監督:武正晴 脚本:足立紳
出演:友近、渡辺大知
【STORY】模範囚を演じきり、仮出所できることになった響子。彼女を出迎えたのは、響子の恋人に頼まれた男、友広だ。車に乗り込んだ彼女は、食欲や性欲、あらゆる欲望を開花させる。
▼『MIRRORLIAR FILMS Season1』(2021年/日本/121分)
監督:安藤政信、枝優花、武正晴、西遼太郎、花田陵、針生悠伺、藤原知之、三吉彩花、山下敦弘(五十音順)
出演:安藤政信、飯島望未、宇野祥平、奥村⼼結、春日潤也、河井青葉、木村多江、友近、永井理子、仁村紗和、本田響矢、水澤紳吾、森川葵、山口まゆ、山田孝之、山中蓮名、山本浩司、山本剛史、横田真悠、吉田美月喜、渡辺大知、渡辺哲(五十音順)
配給:イオンエンターテイメント
© 2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
●短編映画製作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」公式サイト
※2021年9月17日(金)より全国公開
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