年月の記事

『欲動』― 神秘の島バリを舞台に杉野希妃が撮りあげた性愛と生死

女優、プロデューサー、監督として国際的に活躍し、アジア・インディーズ映画界のミューズと称される杉野希妃。杉野にとって、長編監督作では初の劇場公開作品となる『欲動』が、11月22日より新宿武蔵野館でレイトショー上映される。三津谷葉子と斎藤工という大人の色気を湛えた2人をW主演に迎え、神秘の島バリを舞台に“性愛”と“生死”という命題を女性監督ならではの繊細な感性で描き出す。美しい裸体をさらけ出して挑む三津谷と斎藤のベッドシーンにも注目だ。第19回釜山国際映画祭の「Asia star award 2014」最優秀新人監督賞を受賞作品。
© 2014『欲動』製作委員会

『ラスト・デイズ・オン・マーズ』-火星ミッション最終日に起こる戦慄の出来事

地球以外の生命体の発見は、人類のロマンであり夢である。一方、それは脅威でもあり、これまで多くの映画で宇宙生命体との戦いが描かれてきた。今回の舞台は、砂漠のような大地が広がる火星。地球に近く、生物の存在の可能性を指摘されている星だ。監督は実写版『AKIRA』の候補にも挙がったルアイリ・ロビンソン。人間の体に入り込み、凶暴な異生命体に変異させるバクテリアの恐怖を描く。2014年11月22日(土)新宿ミラノほか全国順次ロードショー。

『この映画を観れば世界がわかる』発売記念トークイベント―蓮實重彦、北野武、ジャ・ジャンクー。 東京フィルメックスプログラムディレクターの節目となる映画人達

いよいよ11月22日より第15回東京フィルメックスが開幕。節目となる第15回の映画祭開催を記念して、東京フィルメックス初の単行本『この映画を観れば世界がわかる』が発売されました。今回は11月19日に行われた東京フィルメックス プログラム・ディレクターの市山尚三さんと共同通信社編集委員の立花珠樹さんによる『この映画を観れば世界がわかる』発売記念トークイベントの模様をレポートします。東京フィルメックスプログラムディレクターである市山尚三さんの“節目となる映画人との出会い”そして15回目を迎える東京フィルメックスの見逃せない作品についてたっぷり語っていただいています。

『嗤う分身(わらうぶんしん)』〜“イギリス新世代”の鬼才による新感覚エンタテイメント〜

「もしも、自分とまるっきり同じ外見の他人が現れたら?」古今東西、世界中の人々がめぐらす想像だ。いったい自分という存在は何なのだろう。誰もが唯一無二の存在として生まれて来たはずなのに、いつの間にか多数の中に埋もれ、希薄な存在となってしまう……。誰にも認識されないことで肥大する孤独と不安。奇妙な異世界の不条理劇でありながら、無意識の共感と静かなリアリティが見え隠れする、イギリス新世代による新感覚エンタテイメントだ。ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカの初共演にもご注目。

© Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
11月8日(土)より、シネマライズほか全国公開。