年月の記事

『シーソー seesaw』― ささやかな日常を抱きしめたくなる、せつない愛の寓話。

シーソーは2人でバランスを取って乗る遊具。浮遊と着地を繰り返す動きはとても単調なものだけれど、そこには相手の確かな重みが存在する。2010年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭ほか世界10カ国の映画祭で上映され絶賛を受けた『シーソー seesaw』は、カップルの揺れ動く心象風景を美しい映像で切り取ったせつない恋愛ドラマ。6月30日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にて2週間限定レイトショー。(C)Cinepazoo & Helpless Lunch

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2012」―アジア最大級の短編映画の祭典は、今年も充実のラインアップ。

短編映画の祭典「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2012」が、6月15日(金)~30日(土)、東京の表参道ヒルズ スペース オー、横浜のブリリア ショートショート シアターほかにて開催。米国アカデミー賞の公認でもある、アジア最大級の国際短編映画祭だ。日頃、なかなか観る機会のない短編映画を一挙に堪能させていただける贅沢な映画祭だが、「プログラムと上映作品が充実しすぎていて、どれを観に行けばよいのか迷う」と頭を抱えていらっしゃるかたも多いかもしれない。そんなかたがたのために、ちょっとした指針になれば、と願いつつ、ミニシアが自信を持ってお薦めする作品とプログラムをご紹介(画像は「フットボールプログラム presented by J.LEAGUE」より『頑張れ、グリーン・ドッグ!』)。

「20th アニバーサリー フランス映画祭」―記念すべき20回目を迎え、豪華ゲストも多数来日!

6月21日(木)~24日(日)、有楽町朝日ホール及びTOHOシネマズ日劇(レイトショーのみ)にて、第20回フランス映画祭が開催される。アニバーサリーイヤーの今年は、恒例だった団長制がなくなり、新たな制度として“Les Filles du cinéma français”「フランス映画の女たち」がスタート。来日ゲストも過去最多となり、トークショーやサイン会など各種イベントが映画祭を華やかに盛り上げる。また、作品ラインナップも充実し、長編11作品、短編6作品(1プログラム)の計12プログラムを上映。第65回カンヌ国際映画祭に公式出品された未公開アニメーション『アーネストとセレスティーヌ』や昨年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞した『最強のふたり』など、話題作が目白押しだ。フランスの旬の作品を堪能できるスペシャルな機会をお見逃しなく!

『はじまりの島』―自分が生きている地に「誇り」を持ってこそ、美しい

全長約4km、周囲約8km、人口およそ200人―沖縄県の小さな島・久高島のドキュメンタリー。後藤サヤカ氏の監督デビュー作である本作は、旧正月を控えて準備をしている久高島の人々に島への思いを語ってもらうことにより、島の魅力と島民たちがいだく誇りを、ありのままに伝えている。6月19日(火)と6月30日(土)、東京のアップリンク・ファクトリーにて上映。(C)2012 meijyu.llc All Rights Reserved

【実践映画塾 シネマ☆インパクト】第2期進行順調! 第1期作品完成間近! 中間インタビュー 山本政志監督

短期集中実践で映画を学ぶプロジェクト シネマ☆インパクトの第1期作品の上映が9月1日~14日までオーディトリウム渋谷で公開決定。その中の1本『アルクニ物語』を撮った、このプロジェクトのプロデューサーでもある山本政志監督に現時点の実感を伺いました。

【実践映画塾 シネマ☆インパクト】授業開始直前インタビュー 松江哲明監督(6/26~7/9)

待ちに待った、松江哲明監督、初めてのワークショップ。松江監督のドキュメンタリーの撮り方が実地に学べるチャンスがついにやってきました。ドキュメンタリー経験は自分と向き合う貴重なレッスンの場。フィクション志向の方にとってもヒントがたくさん得られるはず。松江監督のドキュメンタリーは、被写体が魅力的に映っているし、起こっている出来事にドキドキしていく。どうしたら、そんなふうに撮れるのか? そんなふうにカメラの前に存在できるのか? そのノウハウがわかるかもしれない。
松江監督との2週間は、劇的な変革が起きる、忘れられない日々にしてみてはいかがでしょうか。

『先生を流産させる会』 内藤瑛亮監督 インタビュー

多くの著名人による絶賛の声が、劇場公開前から集まっていた『先生を流産させる会』。5月に公開初日を迎えて以来、この作品に心をかき乱されている映画ファンはあとを絶ちません。かつて実際に起こった衝撃的な事件を大胆に脚色して、問題提起性とエンターテインメント性を併せ持った傑作に仕立てあげた内藤瑛亮監督に、たっぷりとお話を伺ってきました。

『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』―「サラ・ジェシカ・パーカー+キャリア・ウーマン=スタイリッシュ」かと思いきや……?

サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公が、仕事に、子育てに、(もしかしたら)恋に奔走するコメディ『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』が、6月2日(土)より、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。『セックス・アンド・ザ・シティ』やアメリカのロマンティック・コメディのファンなら、アンテナがびくんっと反応せずにはいられない設定だろう。しかし、サラが演じる一見「パーフェクト」なケイト・レディは、実はまったく格好よくなくて……。(C)2011 IDK USA, LLC. All Rights Reserved.

『先生を流産させる会』初日舞台挨拶— 映画初出演の少女たちが撮影後に結成したのは「先生を感動させる会」!?

5月26日(土)、渋谷ユーロスペースにて『先生を流産させる会』の初日舞台挨拶が行われ、内藤瑛亮監督と先生役を演じた宮田亜紀さん、生徒役の5人の少女たちが登壇した。公開前からネットを中心に話題を呼んでいた作品とあって、上映開始の3時間前には整理券が売れ切れ、144の座席数を大きくこえる180人が来場。立ち見客も出る大盛況のなか大きな拍手で迎えられた出演者たちは、充実感に満ちた笑顔を振りまいて会場を盛り上げた。大盛況の初日舞台挨拶をレポート!

『先生を流産させる会』公開直前試写会&トークショー —寺脇研氏と内藤瑛亮監督が語る、最凶の教育映画

5月24日、映画『先生を流産させる会』の試写会が渋谷の映画美学校試写室にて行われた。実際に有った事件をベースに、思春期の少女たちと教師との“いのち”をめぐる葛藤にしっかりと向き合った最凶の教育映画と評判の本作。上映後のトークショーでは元文部官僚で映画評論家の寺脇研氏と内藤瑛亮監督が登壇し、本作のみどころや日本の教育現場の実情について語った。