この場所を守りたい! 「どこよりも早い」現金支援を実施した、 オンライン・チャリティ上映企画『高円寺シアターバッカスを救え!』

  • 2020年05月21日更新

オンライン・チャリティ上映企画『高円寺シアターバッカスを救え!』
劇場に中間支援金を送金!

新型コロナウイルス感染拡大を受け、休館を余儀なくされている高円寺シアターバッカスを救おうと、31人の映画監督が計64作品を提供中のオンライン・チャリティ上映企画『高円寺シアターバッカスを救え!』。同プロジェクトを運営するBest Short Films Fesは、2020年5月15日(金)にチャリティ上映の中間支援金として20万円を高円寺シアターバッカスに送金し、「どこよりも早い」現金支援を実現した。

「この場所を守りたい」救済に立ち上がった31人の監督たち

東京・高円寺にある座席数35席のこの小さな映画館は、サラリーマンと支配人を兼業する丸山大悟氏が2019年元日に立ち上げ、試写会や小規模上映イベント、ワークショップなどを中心にインディペンデント映画の「制作拠点」というコンセプトを掲げて運営してきた。初年度は収益を目的とせず、安価で “場” の提供を行ってきたため、今回の持続化給付金の対象として認められず、営業自粛中の維持費はすべて丸山氏の個人負担となっている。

クリエイターと観客が作品や体験や空気感までも共有するシアターバッカスは、小さいながらも……いや、小規模だからこそ、濃密なコミュニーケーションを生み、創造活動やカルチャーの醸成の場として、多くの映画人や観客たちに愛されてきた。

そんな、かけがえのない場所が、人が、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている——。

これまでシアターバッカスにお世話になってきた映画監督たちは、声をかけ合い、「自分たちの劇場を救いたい」と、自主的にチャリティ上映を企画した。そして、発起人である佃尚能、松本動、渋谷悠、佐藤懐智の4監督を中心に、見事なほど迅速にプロジェクトはスタートした。

それが、今回のチャリティ企画『高円寺シアターバッカスを救え!』のあらましだ。

【購入締切:5/31】好評を受け開催期間延長!
珠玉のインディペンデント映画、31監督×64作品が1800円で見放題!

当初は5月24日まで実施予定だった本プロジェクトだが、好評の声に応えて購入・配信期間の延長も決定 した。1800円という劇場映画鑑賞1本分の価格で、インディーズ映画界をけん引する才能豊かな監督たちの貴重な作品、全64作が観放題だ。コロナ禍で日常に閉塞感を覚えていた人も、ひと時のワクワク感と劇場再開への期待に胸が膨らむに違いない。この機会にぜひ参加してはいかがだろうか?

【賛同監督】64作品の詳細は こちら
佃尚能、松本動、渋谷悠、佐藤懐智、じんのひろあき、犬童一利、カンバラトモアキ、若松宏樹、小暮法大、松尾豪、大門嵩、伊藤広大、榎本桜、高嶋友也、渡部彩子、川野弘毅、下井健次、松本了、繁田健治、岩倉具輝、市原剛、M.J. Di Rocco、末長敬司、今尾偲、澤佳一郎、菱沼康介、松本純弥、大橋隆行、道川昭如、黒石信淵、NAGURA TEAM

◇ 名称: 『高円寺シアターバッカスを救え!』オンライン・チャリティ上映
◇ 期間: [購入]2020年 5月31日(日) 23:59 まで  [視聴] 2020年6月20日(土)23:59 まで
◇ 場所: 特設サイト https://bsfffes.wixsite.com/baccus-charity
【企画協力】 BEST SHORT FILMS FES、Peatix

※「映画1本分」¥1800 のご支援で、64作品全てご覧頂けます。
※収益は決済手数料などを除き、全額が劇場に寄付されます。

 

発起人よりメッセージ

発起人:左から、佃尚能、松本動、渋谷悠、佐藤懐智(敬称略)

「オンライン・チャリティ上映 中間支援のご報告」

「自分たちの劇場を、自分たちで支えよう」を合言葉に、たった4人の監督から始まった支援プロジェクトが、4月17日のチャリティ上映開始時には20監督、現在は31監督・64作品まで拡大し、100名を超える方にご支援をいただくことができました。

新型コロナウイルスによる営業自粛の負担は、小規模事業者にとって予断を許さない状況にあるため、チャリティ上映の途中ではありますが、オンライン・チケットサイト Peatix様にご協力を賜り、現段階で集まった支援金の送金を実施致しました。

引き続き、皆さまのご支援と共に、ここでしか観ることのできない64本のインディペンデント映画をお楽しみ頂けることを、願っております。

発起人代表 佃 尚能
賛同監督一同

高円寺シアターバッカス・丸山大悟支配人よりお礼のメッセージ

「先の見えない暗闇の中、心強い灯をいただきました」

2月末から予定していたイベントは全て中止になり、このままどうなってしまうのだろう? 劇場を続けていけるのだろうか? という不安の最中、チャリティ上映のお話をいただきました。

支援金ももちろんですが、小さな映画館がこれだけ多くの方に必要とされているということに、大きな勇気と希望をいただきました。

再開の時期はまだ見えませんが、監督、支援者の皆様への御恩は、必ずや劇場でお返しさせて頂きたいと心に誓っております。

また、皆さまと映画館でお会いできる日を心から楽しみに。この度は、本当にありがとうございます。

高円寺シアターバッカス 支配人
丸山大悟

 

(編集:min)

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