甘え上手な桐谷さん。愛され上手な大竹さん。オカンの嫁入り初日舞台挨拶

  • 2010年09月08日更新

20100904okan1162大トップ女優、宮﨑あおいさんと大竹しのぶさんがぶつかり合う親子を演じる、注目作「オカンの嫁入り」。2010年9月4日(土)角川シネマ新宿にて初日舞台挨拶が行われました。呉監督のもと、命をテーマに嘘がないようまっすぐにストーリーに向きあった現場と熟成された人間関係のぬくもりが伝わる舞台挨拶となりました。本当の親子のような大竹さんと宮﨑さんのやりとり、現場で愛されている桐谷さんの様子を中心にほぼノーカットでレポートします。

  

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「寒い寒い京都で、みんなで一生懸命作った映画です」(大竹)

― 初日を迎えての感想を踏まえての皆さんからご挨拶をいただきたいと思います。

宮﨑あおい(以下宮﨑):こんにちは。暑い中、初日に劇場に来てくださって、ありがとうございます。皆で力を合わせて頑張って作った作品なので、こうやって、皆さんに見に来てもらえて、本当にうれしいです。

大竹しのぶ(以下大竹):こんにちは、大竹しのぶです。寒い寒い京都で、みんなで一生懸命作った映画がこうやって皆さんに見ていただけて、うれしいです。お金払って見に来てくれて(笑)、本当にありがとうございます。 

桐谷健太(以下桐谷):(「ケンタ君」の声が方々から飛ぶ。)あ~おれもそんなん言われるようになったんですね。ありがとうございます。(男性からも「ケンちゃん」の声が飛ぶ。)ああ、ありがとうございます。本当にありがとうございます。素晴らしい役者さん達に囲まれて、こういう優しい映画を撮れたというのは、僕もすごくうれしいです。もし、面白かったなとか、良かったなと思っていただけたら、ぜひ、友達、家族、全然知らん人に勧めてください。

20100904okan110國村隼(以下國村):初日からこれだけたくさん入ってくださって、ありがとうございます。ここから見せていただいても、色んな年齢層のお客さんが初日から詰めかけてくださっています。「オカンの嫁入り」とういう映画の伝えたいことにぴったりなお客さん達がいっぱい集まってくださったということで、本当にうれしいです。

20100904okan113呉美保監督(以下呉):呉です。今回、出ていただいて、ますます大好きになった4人の皆さんとここに立てていることをすごくうれしく思います。

 

 


20100904okan104「僕はもうずっと好きですから、しのぶさんのことを。。。」(桐谷)
「調子いいことばっかり」(大竹)

 -どうですか、大竹さん、花嫁姿を着られてみて

大竹:もう恥ずかしくて、恥ずかしくて、撮影まで、「着たくない、着たくない」って言っていたんですけれど、いざ、着させていただいているうちに、だんだん無口になり、喜びに満ち溢れ...恥ずかしかったけど、楽しかったです。

― いかがですか、宮﨑さん、あの時のシーンを思い出してみて。

宮﨑:かわいらしくて、娘の気持ち的にはちょっと不思議な感じはするところはあるんですけれど、お母さんが幸せになってくれるのかなとか思うと、幸せな気持ちになりましたね。

20100904okan107―お婿さんになりました、桐谷さんはいかがですか?

桐谷:僕はもうずっと好きですから、しのぶさんのことを。。。

大竹:調子いいことばっかり

桐谷:そんなことないですよ、芝居もそうですけど、やっぱりプライベートも仲良くやっているんですよ。

―(桐谷さん)ご自分の姿はいかがでしたか?カッコよかったですよね?

桐谷:(パラパラと拍手)かっこいいとか言われるような役でもないんです。だから大丈夫です。5人くらいしか拍手なくても(笑)それを糧に頑張っていきますから

大竹:写真集も絶賛発売中なんで

桐谷:「野良人」という名前で絶賛発売中なんで。
(ファンから大きな声援)お前ら、みんな好き~。すいません、でも「オカンの嫁入り」の話ですからね。ぜひ、チェーンメールで面白かったよって色んな人に送ってほしいです。

 

20100904okan112「桐谷君が一人でなんか振っては、自分で自爆して…本当に楽しかったです。」國村

―國村さん、こんな感じで皆さん仲良かったんだなって感じられるんですが、

國村:皆さんが今感じてらっしゃるような感じでやっていました。桐谷君が今のような、一人でなんか振っては、自分で自爆して(会場から大きな笑い)ボケがなかなかボケにならないというね。本当に楽しかったです。

 

20100904okan105― 憧れの大竹さんと15歳の年の差で、結婚というような役を演じられましたけれど。演じられて見て年の差を改めて感じたことありますか?

桐谷:いい女は何歳になっても、いい女だと思っているんで、いや、ほんとに。年、関係ないです。(会場静かになる)なんか、俺ちょっと、あかんかな?(会場から笑い)(単なる)数字です、年は。気持ちがしっかりしていれば、いい女はいい女ですよ。

― お二方、今の桐谷さんのコメントはどうでしたか?

大竹:もう、慣れているんで。大丈夫です。

宮﨑:あたしも、しのぶさんと一緒です。

桐谷:ラクしすぎ、ちょっと~

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「皆さんと役や作品に対する話し合いを出来たがゆえに、完成したもの。」呉監督

―國村さんからご覧になられて呉監督はいかがでしたか?

國村:小柄で若い、かわいい女性なんですけれど、いったん現場に入りますと、タフな女性に変身します。どんなことが起ころうが、見事に対処して、そしてこのオカンの嫁入りが出来たんです。この人がいなければできなかったんです。

― 呉監督、このキャストの方々と現場で映画を作り上げて見て、この作品はどういう作品になりましたでしょうか。

呉:どういう風に嘘なく、人が生きていくこと、死んでいくことを描こうかなと考えていた時に、身内に命にかかわる病気が発覚して、この気持ちを作品に託せばいいのかなという風に思って、完成することができました。一緒に舞台に立ってくださっている皆さんと、現場で一生懸命お話をして、役や作品に対する思いっていう話し合いを出来たがゆえに、完成したものだと思っています。

さて恒例のセレブの靴チェック
衣装は黒で統一のお三方ですが、靴は個性豊かなラインナップ。宮﨑さんはサンダルをジーンズに合わせてカジュアルに。大竹さんは黒ブーツで統一。桐谷さんはツートンカラー。

宮﨑あおいさん 大竹しのぶさん 桐谷健太さん  
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↑の各画像をクリックしていただくと、それぞれの靴をアップでご覧いただけます。

okannoyomeiri002▼『オカンの嫁入り』作品・公開情報▼
監督・脚本:呉美保
出演:宮﨑あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、國村準
音楽:田中拓人 撮影:谷川創平(J.S.C.)/照明:金子康博/美術:吉田孝 録音:弦巻裕 音響効果:帆苅幸雄 編集:高橋信之/スクリプター:今西順子/助監督:山本英之/製作主任:森洋亮/助成:文化芸術進行費補助金/協力:東映京都撮影所/製作プロダクション・配給:角川映画/
©2010「オカンの嫁入り」製作委員会
2010年/日本映画/カラー/110分/ビスタサイズ/DTSステレオ 
<オカンの嫁入り公式サイト>
2010年9月4日(土)、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!!

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●「オカンの嫁入り」作品紹介

取材・文 白玉 スチール撮影:南野こずえ

  • 2010年09月08日更新

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