最新作品情報
第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル―テーマは『闘い』。作品とトークイベントを通して現場の空気を体いっぱいに吸い込む映画祭
2月7日より第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルがスタートする。今回のテーマは『闘い』。沖縄、パレスチナ、広島長崎、安保条約、原発や東日本大震災など様々な闘いの現場から選りすぐりのドキュメンタリー作品20本を上映。俳優・井浦新さんや是枝裕和監督、西川美和監督、作家の柴崎友香さんが参加するゲストセレクションでは作品上映後にトークイベントが開催され、それぞれの闘いについて熱く議論が交わされる。現実に起こった過去の『闘い』から新しい熱が生まれる映画祭に参加してみよう。今回はミニシアが注目する3作品をご紹介します。
『トレヴィの泉で二度目の恋を』-2大ベテランスター競演! 人生の黄昏時に訪れた恋のときめき
シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーというベテランの2大オスカー俳優が繰り広げる、チャーミングな大人の恋の物語。「何歳になっても恋は人生を輝かせる」という素敵なメッセージを伝えてくれる。フェデリコ・フェリーニ監督『甘い生活』(60)の名場面を再現したロマンチックなクライマックスは必見! 1/31(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー。
『悪魔の存在を証明した男』― 恐怖と抑え難い好奇心を煽るモキュメンタリー・ホラー
最愛の妻の死を占い師のアドバイスのせいだと思い込んだマイケルは、「超自然現象を否定するためのドキュメンタリー映像」を撮るため、自らの肉体を使って悪魔の降臨実験を行う。その様子を日々記録していくビデオには、得体の知れない何かに蝕まれ、常軌を逸していくマイケルの様子が映し出されていく――“恐怖”と“抑え難い好奇心”を煽り、観る者を引き込むモキュメンタリー・ホラー。ヒューマントラストシネマ渋谷で絶賛開催中【未体験ゾーンの映画たち2015】にて1月31日より2週間限定上映。
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『二重生活』-理想的な夫が隠していたのは自分には見せたことのない欲望と安らぎの顔
ルー・ジエは美しく優しい夫、ヨンチャオとかわいい娘のアンアンとの三人暮らし。夫とともに起こした会社は軌道に乗り、経済的にも安定してきた。幸せをかみしめる日々の中、娘が通う幼稚園で出会ったサン・チーとママ友としての付き合いが始まる。サン・チーから浮気の相談をもちかけられたルー・ジエだったが、相談をうけた茶館の窓から目にしたのは夫の浮気現場だった。理想的な夫の裏にある別の顔とは?夫の裏切りによって、ルー・ジエが起こす驚くべき行動とは?『天安門、恋人たち』を制作したことにより、5年間の映画製作を禁止処分受けたロウ・イエ監督が中国の光と闇を生々しく親密な視点で描くミステリー。新宿 K’s cinema、渋谷アップリンクほか全国順次公開
『パンク・シンドローム』〜「手助け無用!」知的障害を抱えるクールなパンクバンドの最高にハッピーなドキュメンタリー〜
フィンランドのパンクシーンをにぎわす、異色のバンドが現れた。彼らは“ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト”。超個性的な4人組だ。全員が知的障害を抱えながら、各々の個性をぶつけあい練習を重ね、キレキレのパフォーマンスを繰り出していく。メンバーが作詞作曲も手がけており、その楽曲の歌詞はストレートでピュアで過激。聴く者のハートをガッチリつかんで離さない。これぞ本物の叫び、本物のパンクだ!
2015年1月17日(土)より、シアター・イメージフォーラムにて公開 ©Mouka Filmi oy
『凍蝶圖鑑』-「好きだからやめられない」普通じゃない人大集合!
異性装、ドラァグクィーン、SM、緊縛、人体改造…ある特定の嗜好に傾倒している人々、またその嗜好を描きだす写真家、画家達の止められない“変態”の日々を追うドキュメンタリー。「エロティシズムとは死にまで至る生の高揚である」哲学者ジョルジュ・バタイユの言葉の通り、変態―異形そのものとそこから生まれる作品世界は今までその世界を知らなかった人々にも怪しくまとわりつくように脳を刺激していく。監督は「未来世紀ニシナリ」田中幸夫監督。
『毛皮のヴィーナス』― 妖しくエレガント! ロマン・ポランスキーが仕掛ける誘惑のサスペンス
ロマン・ポランスキー監督の最新作は、 “マゾヒズム”の語源となったマゾッホの小説をモチーフにした戯曲の映画化。演出家と女優の官能的な倒錯劇を、巧みな脚本で笑いと皮肉たっぷりに描く。二人の主演俳優がみせる圧巻の演技にも注目! 12月20日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
© 2013 R.P PRODUCTIONS – MONOLITH FILM
『バッド・マイロ!』-甘えん坊でキュートな腸ポリープ(!)が大暴れ!
映画界に新たなアイドルが誕生した。彼の名はマイロ。平凡なサラリーマン、ダンカンの腸内で、ストレスにより誕生したポリープだ。愛らしいけどいったんキレると何をするか分からない危険な奴。マイロは愛するパパ(ダンカン)のために、敵=ストレスの元凶を血祭りにあげていく。なんとも奇想天外な話は年末年始にぴったり。12/20(土)より、新宿武蔵野館お正月レイトショー、全国順次公開。
『神は死んだのか』〜“神の存在証明”に挑むクリスチャンの学生。キリスト教への情熱とはどんなもの?〜
無神論を主張する哲学の教授と敬虔なクリスチャンの大学生。やがてまわりの生徒を巻き込みながら2人の「神の存在証明」を巡る激論が始まる。アメリカの大学で実際に起きた信仰に関する訴訟事件をもとに描かれたストーリー。現代のアメリカにおける、キリスト教信仰の世界を垣間みることもできる、知的エンタテイメント作品。
© God’s Not Dead.LLC
12月13日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか、全国公開。
『欲動』― 神秘の島バリを舞台に杉野希妃が撮りあげた性愛と生死
女優、プロデューサー、監督として国際的に活躍し、アジア・インディーズ映画界のミューズと称される杉野希妃。杉野にとって、長編監督作では初の劇場公開作品となる『欲動』が、11月22日より新宿武蔵野館でレイトショー上映される。三津谷葉子と斎藤工という大人の色気を湛えた2人をW主演に迎え、神秘の島バリを舞台に“性愛”と“生死”という命題を女性監督ならではの繊細な感性で描き出す。美しい裸体をさらけ出して挑む三津谷と斎藤のベッドシーンにも注目だ。第19回釜山国際映画祭の「Asia star award 2014」最優秀新人監督賞を受賞作品。
© 2014『欲動』製作委員会