最新作品情報

『寝てるときだけ、あいしてる。』― トイカメラの映像に浮かび上がるいびつな愛の陰影

『寝てるときだけ、あいしてる。』些細なけんかを繰り返しながら、うだつが上がらぬ日々を送る若い夫婦。そこへ兄を溺愛する夫の妹が転がり込み、奇妙な三角関係が始まる……。全編トイカメラの「デジタルハリネズミ」で撮影された映像に浮かび上がる、歪んだ生活と拭えぬ孤独。「第27回ぴあフィルムフェスティバル」で入賞し、サニーデイ・サービスのMVなども手掛ける川原康臣監督が、脚本・撮影・編集を務める。池袋シネマ・ロサにて、2018年3月31日(土)〜 4月6日(金)モーニングショー 、4月7日(土)〜 4月13日(金)レイトショー上映

『ラッキー』〜愛しき名優スタントン最後の主演作。「死とは何か?」 現実主義者ラッキーがたどり着いたある「考え」とは〜

そろそろ人生の終わりが近づいていると気付かされた男・ラッキー。小さな街で人々と交流し「死」のさまざまな側面に触れる中で、ある概念にたどり着くまでを、独自のテンポで描く。惜しくも2017年9月に亡くなった、名優ハリー・ディーン・スタントン最後の主演映画。名脇役として知られるジョン・キャロル・リンチが、映画初監督をつとめ、シンプルかつ粋に演出。また監督業で著名なデヴィッド・リンチが、俳優として重要な役柄を好演している。ユーモアと愛に満ちた人間ドラマ。
3月17日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開

『恋するシェフの最強レシピ』― 王道ロマコメで味わい尽くす! 恋と料理と金城武の魅力

恋愛映画の名手として知られるピーター・チャンがプロデューサーを務める、金城武主演のロマンティック・コメディ。共演は“中国13億人の妹”と呼ばれる人気女優のチョウ・ドンユイ。 “絶対味覚”を持つ高慢ちきな実業家が、ドジでトラブルばかり起こす18歳年下の天才シェフに翻弄されるというコミカルなラブストーリーを、シズル感あふれる料理たちとポップな映像美が彩る。メガホンを執ったのは、本作が監督デビューとなるデレク・ホイ。3月10日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

『生きる街』― それでも人は生き、人とともに街は生きる

映画『生きる街』メイン東日本大震災で心に深い傷を負った家族の再生と周囲の人々の姿を描くヒューマンドラマ。『捨てがたき人々』『アリーキャット』の榊英雄監督がメガホンを執り、約10年ぶりの映画主演となる夏木マリが、津波にさらわれた夫を待ち続ける女性を演じる。抗うことのできない脅威によって“当たり前の日常”を突然失い、行き場のない悲しみや大きな虚無感を抱えた人々の内面を繊細に描き出す本作は、「家族」や「故郷」といった普遍的な価値と「生きる」「生き続ける」とは何かを投げかける。3月3日(土)より全国順次公開。
©2018「生きる街」製作委員会

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』-悲劇は仕組まれた罠か、人智を超えた存在によるものか? 奇才監督が放つ不条理サスペンス

前作『ロブスター』では、“結婚できない男女は動物に変えられてしまう”というシュールな設定で、強烈なインパクトを残したヨルゴス・ランティモス監督。ここでもその独特な世界観は健在。仕事にも家族にも恵まれた男の身に降りかかる、不可思議で身の毛がよだつ悲劇を描く。第70回カンヌ映画祭脚本賞受賞作品。3月3日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開。

『ゆれる人魚』〜ポーランド発、東欧の不思議な音楽と、美少女人魚のホラー・ファンタジー〜

人魚の姉妹をヒロインに、東欧の音楽シーンを盛り込んだミュージカル要素満載の、ホラー・ファンタジー。ポーランドの新鋭女性監督による本作は、サンダンス映画祭2016年ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。肉食人魚の恋と歌。美しくもグロテスクなビジュアルと、東欧文化を色濃く映した不思議な楽曲が、唯一無二の魅力を放つ! 2018年2月10日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

『ローズの秘密の頁(ページ)』― 秘めた愛を聖書に綴り、逆境を生き抜いた女性の軌跡と奇跡

映画『ローズの秘密の頁(ページ)』メイン画像『マイ・レフトフット』『父の祈りを』で知られる名匠ジム・シェリダンが、セバスチャン・バリーの小説を映画化したミステリアスな人間ドラマ。第2次世界大戦下のアイルランドを舞台に、一人の女性の壮大な愛とアイデンティティを巡る闘いを描く。出演はルーニー・マーラ、ヴァネッサ・レッドグレイヴほかエリック・バナ、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズら実力派俳優が名を連ねる。2 月 3 日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開
©2016 Secret Films Limited

『消された女』〜ホラーよりも恐ろしい惨劇!韓国の闇を描いた社会派サスペンス〜

映画『消された女』合法的に精神病院に強制入院、監禁され、殺人の汚名までも着せられた女。興味を持ったテレビプロデューサーが調べを進めると、身も凍るような、底なしの闇が現れて……。
韓国に実在した「精神保健法第24条」にまつわる惨劇を描いた社会派サスペンス。嘘と真実に揺れながら、深まる謎に釘付けになる問題作。監督はイ・チョルハ。出演はカン・イェウォン、イ・サンユンほか。
1月20日(土)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国順次公開
©2016 OAL, ALL RIGHTS RESERVED

『クイーン 旅立つわたしのハネムーン《オリジナル完全版》』-自分の殻を破れば新しい世界が広がる! 最高にハッピーなボリウッド発ガールズムービー

インド・アカデミーショー2015最優秀作品賞、最優秀監督賞などを受賞し、アメリカ・イギリス・カナダでも大ヒットを記録したガールズムービー。前向きに生きるパワーを与えてくれる、魅力溢れる作品だ。1月6日(土)より、シネマート新宿、ココロヲ・動かす・映画館○他全国ロードショー
© Viacom 18 Media Pvt Ltd & Phantom Films Pvt Ltd

『二十六夜待ち』― 傷ついた魂を抱え、静かに激しく引き寄せ合う男と女

映画『二十六夜待ち』メイン『海辺の生と死』『月子』の越川道夫監督が、佐伯一麦の同名小説を基に描く大人のラブストーリー。東北の小さな街を舞台に、過去の記憶を失くした男と震災の辛い記憶を忘れたい女が惹かれ合う姿を、W主演を務める井浦新と黒川芽以が濃厚なベッドシーンを交えて繊細に演じきる。撮影は『月子』に続き越川監督とタッグを組む名キャメラマンの山崎裕。音楽は『アレノ』以来の越川組となる澁谷浩次。深い孤独の中に優しい光を灯すような、叙情的な映像と音楽が心に染み入る。第30回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門出品作品。2017年12月23日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開
©2017 佐伯一麦/ 『二十六夜待ち』製作委員会