6月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters―

  • 2018年05月30日更新

6月公開映画の中から、ミニシアライターが気になった作品をまとめてピックアップ! あなたが気になるのは、どの映画!?

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6/9(金)公開『オンネリとアンネリのおうち』
6/16(土)公開『フジコ・ヘミングの時間』
6/23(金)公開『ガザの美容室』


『オンネリとアンネリのおうち』

北欧の”可愛い”がいっぱい詰まった物語

映画『オンネリとアンネリのおうち』メイン画像2018年6月9日(土)より全国順次公開
公式サイト
(2014年/フィンランド/80分)
原題:Onneli ja Anneli、英題:Jill and Joy
監督:サーラ・カンテル
出演:アーヴァ・メリカント、リリャ・レフト、エイヤ・アフヴォ
配給:アットエンタテインメント
©Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved.

7歳のオンネリとアンネリはとっても仲良し。ある日ひょんなことから“バラの木夫人”という老婦人と出会い、素敵な水色のおうちを買うことに。両親はそれぞれ忙しくて、自分たちがいなくても気づかない。おうちでの2人の生活は夢のように楽しく、個性的な隣人たちに囲まれて毎日が刺激的。ところがお隣にどろぼうが……! 家具も壁紙もお揃いの洋服も、何もかもがカラフルでキュート。“女の子”の憧れがぎゅっと詰まった世界に心が弾む。北欧からまたひとつ傑作がやってきた! 原作はフィンランド児童文学のロングセラー。(吉永くま)


『フジコ・ヘミングの時間』

“魂のピアニスト”の生活と人生を見つめる

映画『フジコ・ヘミングの時間』メイン画像2018年6月16日(土)より全国順次公開
公式サイト
(2018年/日本/115分)
監督:小松莊一良
出演:フジコ・ヘミング、大月ウルフ、三浦透子(ナレーション) ほか
配給:日活
©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ

【”魂のピアニスト”フジコ・ヘミング近年のドキュメンタリー。パリ、NY、LA、ブエノスアイレス、ベルリン、東京、京都。演奏しながら世界の街を巡る2年間。ホール、街角、世界に複数ある自宅で撮影した、フジコの音楽と日常を綴る】犬や猫、アンティークを愛するフジコ。個性あふれる暮らしぶり、特徴ある「家」を通して、80代の現役ピアニスト・フジコの、喜びと哀愁に彩られた毎日を身近に感じる。俳優の実弟を迎え、2人で複雑な家庭環境や、壮絶な子供時代を語る淡々とした様子が印象的。フジコが子ども時代に描いた美しい絵日記、もちろん魂の演奏シーンも堪能できる。人生を豊かにするためのヒントが詰まった作品。(市川はるひ)


『ガザの美容室』

戦火の中、意地で日常を守る女たちの会話劇

映画『ガザの美容室』メイン画像2018年6月23日(土)より全国順次公開
公式サイト
(2015年/パレスチナ、フランス、カタール/84分)
原題:Degrade
監督:タルザン&アラブ・ナサール
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド ほか
配給:アップリンク

【パレスチナ自治区・ガザ。女たちが美容室に集い、オシャレやおしゃべりに興じる昼下がり。しかし突然、銃声が響いたのをきっかけに、表では戦闘が始まり…】美容室に取り残された女たちによる密室会話劇(舞台化できそう!)。観客も、爆音響く中、狭くて暑くて閉じ込められて、という擬似体験をすることに。花嫁、妊婦、薬物依存、マフィアの恋人…様々な立場の女性13人が、混乱なく見事に描き分けられている。エキセントリックな女性が、腹中をさらすようなセリフ回しがとてもハンサム。男たちが戦争をしても、意地で日常を守る。メイクやスタイリングを愛する自分を、守り抜く。生きるということの意味を考えるさせる作品。(市川はるひ)

  • 2018年05月30日更新

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