インタビュー

これは、愛の映画 。—『ひとくず』上西雄大監督インタビュー

映画『ひとくず』上西雄大監督インタビュー
ロングランヒット中&1月9日(土)より渋谷のユーロスペースにて再上映される『ひとくず』の上西雄大監督にインタビュー! 虐待を受けて育った少女と、子どもの愛し方を知らない母親。そんな二人の家に空巣に入った破綻者の男。奇妙な出会いから不器用に愛を紡ぎ、やがて家族となっていく三人の姿が世界中の映画祭で絶賛された本作。新型コロナウイルスの影響で一度は上映中止を余儀なくされたものの、作品を観た人々からの声援を受けて上映が再開されると、上映延長やリバイバル上映が次々と決まり、リピーターが何度も劇場へ足を運ぶ “おいくず” なる現象も生み出した。幼児虐待という重厚なテーマを扱いながら、劇映画としての魅力にもあふれる感動作はどのように生まれたのか? 主演・脚本・編集・プロデュースも自身で務めた上西監督に作品に込めた強い思いと撮影の舞台裏を聞いた。

「映画ってかっこいい!」を目指して―『ミセス・ノイズィ』天野千尋監督


2019年の東京国際映画祭をはじめ、海外のさまざまな映画祭で評判を呼んだ話題作が、いよいよ劇場公開される。2020年12月4日封切りの『ミセス・ノイズィ』は、本来なら5月にお目見えする予定だったが、新型コロナウイルスの影響で半年もの延期を余儀なくされた。天野千尋監督は、構想から撮影まで3年を費やした執念の作品の晴れてのお披露目に「どう感じてもらえるか、緊張しかないですね」と気を引き締める。【取材・撮影:藤井克郎】

夢は世界の懸け橋に! 期待の逸材、円井わんインタビュー


将来が大いに楽しみな映画界の逸材が現れた。円井わん、22歳。2020年11月13日(金)公開の『タイトル、拒絶』(山田佳奈監督)に続いて、2021年には初主演映画『コントラ-KONTORA』(アンシュル・チョウハン監督)が控えるなど、次々と出演作が決まっている有望株だ。コロナ禍での自粛期間中は、自ら企画してリモートドラマ『コウキの雨鳴き-About Kouki-』を配信と、創造性の発揮にも意欲を見せる。夢は大きく「海外進出」と明言する期待の新星の素顔に迫った。【取材・撮影:藤井克郎 スタイリスト:石垣陽輔(Gakky)】

【インタビュー再掲載】『アボカドの固さ』待望の劇場公開! 城真也監督、主演・前原瑞樹が喜びのコメント

映画『アボカドの固さ』インタビュー(劇場公開)

情けなくて、切なくて、たまらなく愛おしい——そんな失恋男の “愛と執着の30日間”を描く『アボカドの固さ』が、新型コロナウイルスの影響による公開延期やオンライン上映を経ていよいよ劇場公開を迎える。東京・ユーロスペースの9/19(土)公開を皮切りに、10/10(土)からは大阪シネ・ヌーヴォ、10/23(金)からは京都出町座で上映。若い才能が集結した本作の劇場公開を祝い、監督・主演の二人より届いた最新コメントとともに、今年5月に掲載した二人のインタビューを再掲する。

【『追い風』SPECIAL INTERVIEW vol.2 監督:安楽涼 脚本:片山享】これは、追い風を吹かせるために描いた「向い風」の映画

安楽涼監督が『1人のダンス』に続き、脚本に片山享を迎えて描いた『追い風』。その主人公は、安楽監督の幼馴染みで俳優やラッパーとして活躍するDEG。安楽や片山と旧知の仲であるからこそ描けたDEGへの辛辣かつ愛情深いストーリーは、どのように生まれたのか? 劇場版公開を記念したスペシャルインタビューの第2弾は、安楽監督と片山さんに映画『追い風』に秘めた思いを語ってもらった。片山さんがメガホンを執り、安楽さんが主演を務めた映画『轟音』が今年7月にニューヨークで開催された「JAPAN CUTS 2020」のNEST GENERATION部門に選出され、来る8月19日〜9月2日に開催される「ハンブルグ日本映画祭 2020」の招待作品にも選ばれるなど、いま国内外のインディーズ映画界で熱い注目を浴びる二人は本作をどう作り上げたのか。

【『追い風』SPECIAL INTERVIEW vol.1 主演・音楽:DEG】DEGが丸腰の自分をさらけ出した理由

安楽涼監督が脚本の片山享と再びタッグを組んだ最新作『追い風』は、幼馴なじみでラッパーのDEG本人を主人公に描いた物語。いつでも笑顔で周囲に気を使い自分自身をもごまかしてきたDEG。そんなDEGに安楽監督は容赦なく疑問を投げかけ、笑顔の裏にひた隠しにしてきた感情まで丸裸にする。安楽涼から大親友DEGへの辛辣で強烈なラブレターともいえる作品だが、自身の内面をさらけ出して演じたDEGには相当な覚悟や勇気も必要だったはずだ。いったいなぜ、彼は本作の主演を引き受けたのか——? 主演俳優として、またミュージシャンとして音楽を担当したDEGに、制作の裏側と偽らざる思いを聞いた。

アルメニア革命のさなかで撮影!『剣の舞 我が心の旋律』ユスプ・ラジコフ監督オフィシャルインタビュー解禁!

「仮面舞踏会」「剣の舞」など数々の名曲を残したクラシック界の巨匠アラム・ハチャトゥリアン。彼が、若き日にたったひと晩で書き上げた名曲「剣の舞」には、民族の悲しみと世界平和への祈りが込められていた……。7月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される『剣の舞 我が心の旋律』は、ハチャトゥリアンの若き日の知られざる真実を描く物語。このたび、本作のユスプ・ラジコフ監督のオフィシャルインタビューが解禁された。ラジコフ監督は、ハチャトゥリアンが不本意ながら生み出した「剣の舞」の完成前後の2週間に着目し、彼の自伝や記録、遺族の証言から、5年の歳月をかけて史実を元に名曲の誕生秘話を執筆したという。

『アボカドの固さ』— 城真也監督、主演・前原瑞樹さんインタビュー

5年間付き合った恋人に別れを告げられ、復縁への淡い期待を抱きながら右往左往する男の “愛と執着の30日間”を描く本作が、今夏の劇場公開に先駆け、5月23日(土)より2週間「仮設の映画館」にて先行オンライン上映される。主演は劇団青年団所属の若手実力派俳優・前原瑞樹。前原の実体験をもとに、失恋直後の男の退屈かつドラマチックな日常を活写したのは、気鋭の新人監督・城真也。だれにでもある、どこにでもある失恋話。だけど、痛々しくて切実で、たまらなく愛おしい――。城にとって初長編作であり、前原は脚本にも参加した渾身の主演作である本作。どのように紡いでいったのかを伺った。

映画監督・片山享インタビュー(後編)— 役者だからこそ、監督として嘘のない現場をつくりたい

“映画監督・片山享”を迎え、前後編に渡りお届けしているインタビュー。後編となる今回は、「片山祭り」のラストを飾る作品として、2月15日(土)より東京の池袋シネマ・ロサにて公開(以降、全国順次公開)となる、初の長編映画『轟音』の話題を中心に、作品の舞台となった故郷・福井への思いや、監督業、俳優業への取り組み方などを伺った。片山享が赤裸々に語った、その思いとは——?

映画館に行くきっかけとなる存在に―『転がるビー玉』などで気になる女優、萩原みのり

最近、気になる映画で見かける気になる女優の一人に萩原みのりがいる。2019年、『お嬢ちゃん』での感受性あふれる演技が評判を呼んだかと思うと、2020年は1月31日(金)公開の『転がるビー玉』に続いて、『37セカンズ』『街の上で』と出演作が目白押し。自身も気になる映画はなるべく映画館で観るようにしているという萩原に、縦横無尽に語ってもらった。