インタビュー

【インタビュー再掲載】『アボカドの固さ』待望の劇場公開! 城真也監督、主演・前原瑞樹が喜びのコメント

映画『アボカドの固さ』インタビュー(劇場公開)

情けなくて、切なくて、たまらなく愛おしい——そんな失恋男の “愛と執着の30日間”を描く『アボカドの固さ』が、新型コロナウイルスの影響による公開延期やオンライン上映を経ていよいよ劇場公開を迎える。東京・ユーロスペースの9/19(土)公開を皮切りに、10/10(土)からは大阪シネ・ヌーヴォ、10/23(金)からは京都出町座で上映。若い才能が集結した本作の劇場公開を祝い、監督・主演の二人より届いた最新コメントとともに、今年5月に掲載した二人のインタビューを再掲する。

【『追い風』SPECIAL INTERVIEW vol.2 監督:安楽涼 脚本:片山享】これは、追い風を吹かせるために描いた「向い風」の映画

安楽涼監督が『1人のダンス』に続き、脚本に片山享を迎えて描いた『追い風』。その主人公は、安楽監督の幼馴染みで俳優やラッパーとして活躍するDEG。安楽や片山と旧知の仲であるからこそ描けたDEGへの辛辣かつ愛情深いストーリーは、どのように生まれたのか? 劇場版公開を記念したスペシャルインタビューの第2弾は、安楽監督と片山さんに映画『追い風』に秘めた思いを語ってもらった。片山さんがメガホンを執り、安楽さんが主演を務めた映画『轟音』が今年7月にニューヨークで開催された「JAPAN CUTS 2020」のNEST GENERATION部門に選出され、来る8月19日〜9月2日に開催される「ハンブルグ日本映画祭 2020」の招待作品にも選ばれるなど、いま国内外のインディーズ映画界で熱い注目を浴びる二人は本作をどう作り上げたのか。

【『追い風』SPECIAL INTERVIEW vol.1 主演・音楽:DEG】DEGが丸腰の自分をさらけ出した理由

安楽涼監督が脚本の片山享と再びタッグを組んだ最新作『追い風』は、幼馴なじみでラッパーのDEG本人を主人公に描いた物語。いつでも笑顔で周囲に気を使い自分自身をもごまかしてきたDEG。そんなDEGに安楽監督は容赦なく疑問を投げかけ、笑顔の裏にひた隠しにしてきた感情まで丸裸にする。安楽涼から大親友DEGへの辛辣で強烈なラブレターともいえる作品だが、自身の内面をさらけ出して演じたDEGには相当な覚悟や勇気も必要だったはずだ。いったいなぜ、彼は本作の主演を引き受けたのか——? 主演俳優として、またミュージシャンとして音楽を担当したDEGに、制作の裏側と偽らざる思いを聞いた。

アルメニア革命のさなかで撮影!『剣の舞 我が心の旋律』ユスプ・ラジコフ監督オフィシャルインタビュー解禁!

「仮面舞踏会」「剣の舞」など数々の名曲を残したクラシック界の巨匠アラム・ハチャトゥリアン。彼が、若き日にたったひと晩で書き上げた名曲「剣の舞」には、民族の悲しみと世界平和への祈りが込められていた……。7月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される『剣の舞 我が心の旋律』は、ハチャトゥリアンの若き日の知られざる真実を描く物語。このたび、本作のユスプ・ラジコフ監督のオフィシャルインタビューが解禁された。ラジコフ監督は、ハチャトゥリアンが不本意ながら生み出した「剣の舞」の完成前後の2週間に着目し、彼の自伝や記録、遺族の証言から、5年の歳月をかけて史実を元に名曲の誕生秘話を執筆したという。

『アボカドの固さ』— 城真也監督、主演・前原瑞樹さんインタビュー

5年間付き合った恋人に別れを告げられ、復縁への淡い期待を抱きながら右往左往する男の “愛と執着の30日間”を描く本作が、今夏の劇場公開に先駆け、5月23日(土)より2週間「仮設の映画館」にて先行オンライン上映される。主演は劇団青年団所属の若手実力派俳優・前原瑞樹。前原の実体験をもとに、失恋直後の男の退屈かつドラマチックな日常を活写したのは、気鋭の新人監督・城真也。だれにでもある、どこにでもある失恋話。だけど、痛々しくて切実で、たまらなく愛おしい――。城にとって初長編作であり、前原は脚本にも参加した渾身の主演作である本作。どのように紡いでいったのかを伺った。

映画監督・片山享インタビュー(後編)— 役者だからこそ、監督として嘘のない現場をつくりたい

“映画監督・片山享”を迎え、前後編に渡りお届けしているインタビュー。後編となる今回は、「片山祭り」のラストを飾る作品として、2月15日(土)より東京の池袋シネマ・ロサにて公開(以降、全国順次公開)となる、初の長編映画『轟音』の話題を中心に、作品の舞台となった故郷・福井への思いや、監督業、俳優業への取り組み方などを伺った。片山享が赤裸々に語った、その思いとは——?

映画館に行くきっかけとなる存在に―『転がるビー玉』などで気になる女優、萩原みのり

最近、気になる映画で見かける気になる女優の一人に萩原みのりがいる。2019年、『お嬢ちゃん』での感受性あふれる演技が評判を呼んだかと思うと、2020年は1月31日(金)公開の『転がるビー玉』に続いて、『37セカンズ』『街の上で』と出演作が目白押し。自身も気になる映画はなるべく映画館で観るようにしているという萩原に、縦横無尽に語ってもらった。

映画監督・片山享インタビュー(前編)— 生きてりゃなんとかなる、幸せは自分で決める、思った時にやれ

俳優としてキャリアを重ねてきた片山享が、映画監督としても着実にその評価を高めている。生まれ故郷の福井県で初メガホンを執ったのが2017年。3年弱というキャリアながら、歩みを止めることなく映画製作に携わり、複数の国内映画祭での受賞や入選を経て、ついには池袋シネマ・ロサで月間を通して監督作6本が公開されるという、大きな飛躍を成し遂げた。そんな “映画監督・片山享” が目指す映画作りとは何なのか——? 片山監督の創作に込めた思いに迫るべく、前後編の2回に渡るインタビュー行った。

おしゃれでポップなベトナム―『サイゴン・クチュール』のグエン・ケイ監督インタビュー

ベトナムから思いっきりファッショナブルでキュートな映画がやってくる。2019年12月21日公開の『サイゴン・クチュール』は、1969年のサイゴン(現ホーチミン)から現代にタイムスリップした仕立て屋の娘の出会いと冒険を描くスタイリッシュなSFファンタジーだ。ベトナムの伝統文化と最先端ファッションを融合して特上の娯楽作に織り上げたのは、脚本家やプロデューサーとしても活躍する若手女性監督のグエン・ケイ。来日した監督に話を聞いた。

ホラーコメディーに青春群像に―『魔法少年☆ワイルドバージン』『転がるビー玉』の宇賀那健一監督インタビュー

宇賀那健一監督インタビュー2018年に『サラバ静寂』が評判を呼んだ宇賀那健一監督は、マルチな活動で知られるクリエイターだ。高校生のころから俳優として舞台に立ち、2014年には会社を設立。自ら配給、宣伝を手がけたり、東京・渋谷にダイニングバーを開いたり、志向性の幅は極めて広い。年末から年明けにかけて『魔法少年☆ワイルドバージン』『転がるビー玉』と監督作が相次いで公開されるが、これがまたガラッと趣の異なる作品で驚かされる。この多様性、バイタリティーはどこからくるのか。