インタビュー
『道草』片山享監督インタビュー―片山享が見つめる「価値観」の不確かさと難しさ
片山享監督の今年5作目となる劇場公開作『道草』が12月9日(金)よりシモキタ – エキマエ – シネマ『K2』で公開される。俳優事務所のハイエンドが製作を手掛ける映画の第2弾となる本作は、画家の青年が他人の価値観に翻弄されていく姿を通じて、「自分らしさとは何か」「価値とは何か」という普遍的なテーマを描く物語だ。主人公の榎木道雄役には『河童の女』で映画初出演にして主演に抜擢された青野竜平。ヒロインの富田サチ役は映画・テレビ・舞台と話題作への出演が相次ぐ田中真琴。さらに、モデル・俳優として注目されるTao、片山組に欠かせぬ名バイプレイヤーの大宮将司、谷仲恵輔、山本晃大、入江崇志ら魅力と実力を兼ね備えたキャストが集結する。
【特集:宇賀那健一監督 VOL.2】『渇いた鉢』宇賀那健一監督×安部一希さん(主演・プロデューサー)インタビュー―殺人事件の“被害者遺族”を描く問題作に込めた思い
宇賀那健一監督特集の第二弾は12月10日(土)より池袋シネマ・ロサほかで全国順次公開される『渇いた鉢』について、主演兼プロデューサーを務めた安部一希さんと宇賀那監督のインタビュー。ある日突然、最愛の家族を奪われ、殺人事件の“被害者遺族”となった主人公・松村大地。彼の出口のない喪失感と絶望、世間の身勝手な好奇心に晒され狂おしくも空虚な日々を生きる姿をただひたすら描き切った本作は、いかにして生まれたのか。この冬一番の問題作の舞台裏に迫った。
【オムニバス映画『ワタシの中の彼女』】2人の関係性も表せた作品に―「ワタシを見ている誰か」菜葉菜さん&好井まさおさんインタビュー
コロナ禍で大きく様変わりした日常の中で、孤独や不安を抱えながら希望を求めて生きる女性たちを描く中村真⼣監督によるオムニバス映画『ワタシの中の彼女』が11月26日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開となる。4つの短篇からなる本作で、世代も生き方も異なる4人の主人公を演じた菜葉菜さんと、第二話「ワタシを観ている誰か」のメインキャストとして出演したお笑いコンビ「井下好井」の好井まさおさんにインタビューをした。共演も多くプライベートでも仲がいいというお二人。作品の舞台裏やお互いへの想いなどもうかがった。
言語化しがたい“大人の孤独”を体現した二人の演者―『さすらいのボンボンキャンディ』影山祐子さん&原田喧太さんインタビュー
延江浩の同名短篇小説を、サトウトシキ監督が映画化した『さすらいのボンボンキャンディ』が、10月29日(土)より東京・渋谷のユーロスペースほか全国順次公開となる。心の空白を抱えて街をさまよう34歳の仁絵と、電車の運転士になる夢をあきらめた48歳のマサル。互いに家庭を持ちながら逢瀬を重ねる男女の姿を通して、拭うことのできない孤独を描き出す本作。初主演とは思えぬ大胆さと無二の存在感を魅せた仁絵役の影山祐子さんと、ロックミュージシャンとしてのカリスマ性を封印して役に挑んだ原田喧太さんに、作品への想いや互いの印象などを語っていただいた。
若手×ベテランが語る “役者のリアル”!『とどのつまり』『わかりません』キャスト座談会インタビュー
片山享監督の最新作『とどのつまり』『わかりません』が、9月24日(土)より2作連続で池袋シネマ・ロサにて公開される。前者は20-30代の、後者は40-50代の「売れていない」役者たちの日常や葛藤を紡いだ物語だ。自身も役者として20年以上生きてきた片山監督だからこそ描ける、役者たちへの辛辣でいて深く温かなまなざし。華々しさとは一線を画する彼らのリアルな姿は、役者ではない多くの人々にも共感を呼ぶに違いない。そんな2作のメインキャストに集まっていただき、座談会インタビューを行った。若手とベテラン、彼らが赤裸々に語る“役者のリアル”とは?
天気も応援!? 念願のキャスト&スタッフで作り上げた意欲作―『よく晴れた日のこと』伊藤智之監督&主演・師岡広明さんインタビュー
伊藤智之監督の最新作『よく晴れた日のこと』が9月17日(土)より池袋シネマ・ロサを皮切りにシアターセブン(大阪)、刈谷日劇(愛知)で公開される。男女4人のドライブデートで巻き起こる予測不能な出来事を通して、人間の本性を滑稽かつミステリアスに描く40分の中編作だ。主演を務めたのは、映画、TV、CMなど幅広く出演し、舞台演出や脚本も手掛ける師岡広明。以前から友人だったという二人が、念願の映画初タッグを組んだ経緯や撮影の舞台裏、そしてお互いへの想いなどを語っていただいた。
反町流・“究極の上司” の極意とは? —『WOWOWオリジナルドラマ 今どきの若いモンは』主演・反町隆史さんインタビュー
反町隆史さん主演『WOWOWオリジナルドラマ 今どきの若いモン』が、4月9日(土)より放送・配信開始する。原作は、就活生やビジネスマンの間で絶大な共感を生んだ吉谷光平氏による同名人気コミック。商社の営業部を舞台に、反町さん演じる“究極の上司”石沢一と、新人社員の麦田歩(福原遥)や、麦田の教育係で意識高い系社員の舟木俊(中村海人:Travis Japan/ジャニーズJr.)ら個性豊かな部下たちとのやりとりを描く、“お仕事コメディ”だ。念願だったというWOWOWオリジナルドラマの初主演を飾る反町さんに作品の魅力や役への意気込みをうかがった。
醜悪に満ちた《大人の寓話》が描き出す日本社会の闇—『猿ノ王国』 藤井秀剛監督 インタビュー
カルト映画『狂覗—kyoshi』から4年——。世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭にてアジアグランプリを受賞した『超擬態人間』の藤井秀剛監督が、自身によるコロナ禍の経験を醜悪に満ちた大人のおとぎ話として転化。先の読めない物語展開とサスペンスで現代の日本における《縦社会》の責任問題を問う異色の《復讐》サスペンススリラーが誕生した。他に類を見ない映像表現と脚本で社会問題をあぶり出す藤井監督が、本作を通して伝えたかった想いとは——? ミニシア編集部に届いた公式インタビューを緊急掲載!
<MIRRORLIAR FILMS Season2> “映画の神様” を呼び寄せた静かな情熱—『インペリアル大阪堂島出入橋』三島有紀子監督&佐藤浩市さんインタビュー
年齢や性別、肩書きやキャリアの垣根を越え、総勢36名の監督がメガホンを執る短編映画制作プロジェクト、「MIRRORLIAR FILMS」。2月18日(金)より公開される『MIRRORLIAR FILMS Season2』では、Season1に引き続き、「変化」をテーマに個性豊かな9名の監督たちが集結する。その中の一篇『インペリアル大阪堂島出入橋』は、三島有紀子監督が故郷の大阪堂島を舞台に、変わりゆくものへの思いを綴った作品だ。佐藤浩市さん演じる、閉店したレストランの店主が、自身の人生を振り返りながら夜明け前の街を歩く姿を長回しで映し出す。本作に込めた三島監督の思い、佐藤さんが挑んだ驚異のワンカット撮影の裏側などを聞いた。
【スペシャルインタビュー1】『西成ゴローの四億円』前篇/死闘篇 —上西雄大監督&奥田瑛二さんインタビュー
『ひとくず』の上西雄大監督が、奥山和由氏を製作総指揮に迎えて描くマネー・クライム・エンターテインメント、『西成ゴローの四億円』(前篇)と『西成ゴローの四億円 死闘篇』(後篇)が2月より全国順次公開となる。娘の命を救うために捨て身で金を稼ぐゴローを主人公に、家族愛や格差社会の闇をアクションシーンたっぷりに描く痛快な娯楽作だ。本作で脚本・主演も務めた上西監督と、ゴローの最大の敵となるフィクサーこと莫炉脩吉(まくろ・しゅうきち)を演じた奥田瑛二さんに、本作にかける熱い思いを語っていただいた。