『第9回 ちば映画祭』― フレッシュな才能が“ちば”に大集結する3日間!

  • 2017年03月08日更新

第9回ちば映画祭ポスタービジュアル今年で第9回を数える『ちば映画祭』が、3月18日(土)〜20日(月・祝)(※18日は前夜祭)の3日間にわたって、千葉市生涯学習センターで開催される。今回も、“千葉県初上映”“若手監督”の作品上映をメインに、監督やゲストによるトークなどのフレッシュで魅力溢れるプログラムがてんこ盛りだ。“より広く深く”映画に触れる機会を提供することを目指す本映画祭は、映画ファンや、これから映画界での活躍を目指す若者たちにとって、多くの刺激とひらめきをもたらしてくれることだろう。

※上映作品、上映スケジュール、期間中のイベント等に関する詳細は、『第9回 ちば映画祭』公式サイトをご参照ください。


【3月18日(土)前夜祭】無料の作品上映やライブを実施!さらに、杉作J太郎監督『チョコレート・デリンジャー』*を待望のプレミア上映(*本上映のみ有料)!

※開場11:30 開演12:00(作品詳細・スケジュールは公式サイトへ)
千葉商科大学しねま研究部や、千葉市芸術文化新人賞にて奨励賞受賞した映像プロデューサー&ディレクターのマツムラケンゾー氏が講師を務める稲毛映画学校の作品を上映するほか、「千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)」のメンバーと杉田協士監督が取り組んだ映像プロジェクトの成果報告、約半年間の映像ワークショップのなかで撮影した千葉の日常を収めた映像を杉田監督による編集で上映。さらに、杉田監督とWiCAN代表の神野真吾千葉大学准教授トークも実施。恒例のライブは、田中雅紀が弾き語りを披露する。そして、前夜祭のトリを飾るのは杉作J太郎監督の『チョコレート・デリンジャー』を上映!『チョコレート〜』以外のプログラムはなんと参加無料だ。

『ちば映画祭』チョコレート・デリンジャー『チョコレート・デリンジャー』
開演 17:40 前売800円/当日1,000円
監督:杉作J太郎
原作:吾妻ひでお
製作:男の墓場プロダクション
主演:松本さゆき、増子直純(怒髪天)、ロマン優光(ロマンポルシェ。)、花くまゆうさく(漫画家)、宇多丸(ライムスター)、末井昭
吾妻ひでおワールド初の実写化!2007年12月のクランクインから苦節10年、映像化不可能と言われた杉作J太郎監督による問題作が幾多の困難を乗り越え、執念の完全映画化!主演の松本さゆきほか、豪華出演者でお送りする実験的かつ前衛的な超新感覚映画!激萌の叙事詩!
©吾妻ひでお・男の墓場プロダクション


【3月19日(日)】注目の特集上映は23歳の新鋭、大河原恵監督ワールドにどっぷり!短歌を原作にした杉田協士監督の新作短篇2作の上映も!

※各回ゲストトーク予定(作品詳細・スケジュールは公式サイトへ)
『第9回ちば映画祭』イノセント15オープニング作品は第9回田辺弁慶映画祭で映検審査員賞したほか、第24回レインダンス映画祭オフィシャルセレクションに正式出品された甲斐博和監督『イノセント15』を上映! 無垢ゆえに無知な15歳の男女が、大人たちの平穏と不穏や、地方都市の静寂と喧騒の先に見つめる、儚い希望と切ない恋を描く物語だ。(画像:『イノセント15』©2016「イノセント15」製作委員会)

『第9回ちば映画祭』みんな蒸してやるそして、これまで真利子哲也監督、村松正浩監督、山戸結希監督、二宮健監督、杉田協士監督を特集するなど、毎回、映画ファンから熱い注目が集る特集上映では、“大河原恵のピップ・パップ・ギー”と題して、2016年に多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業したばかりの新鋭、大河原恵監督の渾身の4作品を上映する。学生時代に監督した『襟売ってよ』(2014)、主演も務めた『みんな蒸してやる』(2015)、『母がる』(2016)、恋する灯台プロジェクトの1作品として撮られた最新作『逆流竹取物語』(2016)など、お茶目でキュート、いつでも切実、そんな楽しさと苦しさが表裏一体となった大河原ワールドをたっぷりと堪能できる絶好の機会だ。(画像:『みんな蒸してやる』)

『第9回ちば映画祭』自販機の光にふらふら歩み寄り ごめんなさいってつぶやいていた上記の大河原作品を第10回田辺・弁慶映画祭の映画.com賞などを受賞した野本梢監督『私は渦の底から』と併映するほか、昨年の杉田協士監督特集上映で好評を博した、映画化を前提に公募した短歌の映画化企画を今年も実施し、新作短篇『自販機の光にふらふら歩み寄り ごめんなさいってつぶやいていた』『100円の傘を通してこの街の看板すべてぼんやり光る』の2作品も、特集上映のなかで併映される。両作とも、杉田監督の登場人物を見つめる真摯な眼差し、静けさの向こうから聞こえてくる温かな思いを感じられる要注目作品だ。(画像:『自販機の光にふらふら歩み寄り ごめんなさいってつぶやいていた』)


【3月20日(月・祝)】最終日はいまおかしんじ監督『あなたを待っています』ほか、2016年の話題作と新進気鋭の映画監督による短編・中編作品を多数上映!

※各回ゲストトーク予定(作品詳細・スケジュールは公式サイトへ)
『第9回ちば映画祭』あなたを待っています最終日も勢いは衰えない。オープニングを飾るのは、2016年9月末からポレポレ東中野にてロングラン公開された、いまおかしんじ監督『あなたを待っています』。本作は、企画・原案・アニメーションをいましろが務め、主演に人気漫画家の大橋裕之、プロデューサーに松江哲明と山下敦弘、音楽をオシリペンペンズ、テーマ曲を坂本慎太郎するという豪華布陣による注目作だ。そして、併映作品には2017年3月25日(土)から長編初監督作品『まんが島』の公開が控える、守屋文雄監督『ひとみちゃん』。こちらも見逃せない。(画像:『あなたを待っています』©ハリケーン企画2016)

『第9回ちば映画祭』花に嵐さらに、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2016 にて準グランプリ&日本映画ペンクラブ賞ほか多数受賞、カナザワ映画祭2016期待の新人監督では観客賞受賞と、幾つもの映画祭で話題をさらった岩切一空監督『花に嵐』や、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2016審査員特別賞&第28回東京学生映画祭の準グランプリ及び、第4回なら国際映画祭の学生映画部門NARA‐wave ゴールデKOJIKA賞に輝いた井樫彩監督の『溶ける』、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2016入選の渡邊桃子監督『私の窓』、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017オフシアター・コンペティション部門にノミネートされ、問題作と話題を集める村山和也監督『堕ちる』、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016短編部門ノミネートほか、第69回カンヌ国際映画祭ショート・コーナー出品&第31回オーデンセ国際映画祭2016コンペティション部門ノミネートなど海外での上映も多い田中羊一監督の短編『ピンパン』、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016で短編部門奨励賞を受賞し、アシアナ国際短編映画祭2016招待上映など海外の映画祭でも上映された井上博貴監督『夕暮れの催眠教室』といった、期待の若手映画監督の短編・中編作品をバラエティ豊かに多数上映する。(画像:『花に嵐』)

いずれの作品も、これからの活躍が期待される監督陣による本映画祭イチオシの作品であり、貴重な上映機会となる。ちば県民ならずとも、ぜひ足を運んでいただいただきたい。

▼『第9回 ちば映画祭』開催概要
期間:2017年3月18日(土)〜20日(月・祝)※18日は前夜祭
会場:千葉市生涯学習センター ホール(千葉市中央区弁天3丁目7番7号)
JR千葉駅「千葉公園口」「東口」「北口」、千葉都市モノレール千葉駅より徒歩8分
入場料:
・1プログラム券 前売800円 当日1,000円
(日付指定/精算時にプログラム指定)
・2プログラム券 前売1,200円 当日1,500円
(日付指定/精算時にプログラム指定/同日上映の異なる2プログラム有効)
・1日通し券 前売2,000円 当日2,500円(日付指定)
・高校生以下、入場無料
・3月18日(土)前夜祭は有料1プログラムのため、1プログラム券のみ販売
・全席自由・各プログラム入替制(20日、21日)
・前売予約:ちば映画祭公式ホームページで 3月14日(月)まで受付
主催:ちば映画祭実行委員会
© 2017 Chiba Film Festival. All Rights Reserved.

『第9 回ちば映画祭』公式サイト

文・編集:min

  • 2017年03月08日更新

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