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【実践映画塾 シネマ☆インパクト】シネマ☆インパクトVol.2 初日舞台挨拶レポート
- 2013年01月30日更新
1月26日(土)から2週間限定で公開がはじまったシネマ☆インパクトVOl.2。橋口亮輔、松江哲明、山下敦弘、山本政志、ヤン・イクチュン(50音順)の5名が監督した作品が2月8日まで公開中です。
初日は、Aプロ(橋口、イクチュン、山本作品)の上映前に山本監督と「タコスの夜」の出演者たち。上映後に橋口監督と「サンライズ・サンセット」の出演者たち、Bプロ公開後に山下監督と構成の向井康介さんの舞台挨拶が行われました。山本監督は「上映前に予備知識を入れたくない」と言って、出演者たちをそれぞれサナギ役、踏まれるゴムの役、満員電車の網棚、女、アリ、カミムラリョウコ役と紹介。いったいどんな映画なんだ?と煙に巻きました。出演者の方達も、それを受けて皆「サナギ役です(笑)」などと挨拶していたので、ほんとうにそうなのかな、不思議な映画なんだな、と思ったら……真相は映画をご覧ください!
山下監督と向井さんの挨拶は「ほんとうは山本監督も参加するはずが、橋口監督と飲みにいってしまった」と笑わせました。山本監督も自由な方ですね。そして山下監督と向井さん、ふたりで撮影裏話を。この日上映されたバージョンは試写で上映されたものとは違う、最新バージョンだったそうです。試写ではワークショップ参加者35人全員が出ているものだったのが、思い直して編集し直したそうです。なんと公開日当日あがったとか。ライブですねえ。 山下監督作品は、松江哲明監督の「ライブテープ」と90年代のベルギーのフェイクドキュメンタリー「ありふれた事件」と浅野忠信主演作「FOCUS」の3本の映画へのオマージュだそうです。向井さんは「ドキュメンタリー作家の松江さんがフィクショナリーな作品で、劇映画のおれたちがドキュメンタリー映画を作ったが、結果的には松江作品のほうが作家の松江君が滲んでいた」と指摘。それを受けて山下監督も「おれたちはドキュメンタリーの手法を使ってドラマを作った」と認めていました。今回の作品はテイクを重ねるよりもテイク1が一番よいことが多かったそうです。松江監督は「こういうフェイクドキュメンタリーはやらなくていいんじゃないの?」と批判的だったと山下監督が苦笑していました。実際のところどうなのかは、この目で確かめてみてください。
松江、山下作品の関係性だけではなく、橋口監督と山本監督作品もどことなく呼応しているような印象もあって、連続で見る楽しさも増幅しているシネマ☆インパクトVol.2。初日はワークショップ受講生もたくさん見に来て会場は満員でした。「ワークショップじゃない、本気の映画制作現場」という点が売りのシネマ☆インパクトなので、邦画好きの方はオーディトリウムに足を運んで頂きたいです。
●シネマ☆インパクトVOL.2公式サイト
1月26日〜 オーディトリアム渋谷にて2週間ロードショー
※上映スケジュール、期間中のイベント等に関する詳細は、公式サイトをご参照ください。
文・編集:木俣冬 撮影:篠原章公
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- 2013年01月30日更新
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