『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』生ツッコミ上映会—掟ポルシェ氏と杉作J太郎氏が話題の大秘宝映画に生ツッコミ!?

  • 2012年04月26日更新

思わずツッコまずにはいられない!? 奇跡のトンデモ映画が日本上陸!

中国では古典文学・京劇として有名な「楊門女将(ようもんじょしょう)」をベースに、5000万元(6.3億円)もの巨費を投じた歴史的超大作『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』。製作にジャッキー・チェンを迎え、大マジメに作ったはずが2012年中国のラジー賞(金のほうき賞)では作品賞、監督賞、男優賞、女優賞の4部門すべてにノミネート、主演のセシリア・チャンは最も失望させられた女優賞を獲得するという快挙を達成!

そんな奇跡の大秘宝映画に、サブカル界の男ドラゴン・掟ポルシェ氏と杉作J太郎氏が生ツッコミを入れるという上映会が2012年4月16日(月)、新宿ネイキッドロフトにて開催された。

未亡人軍団のアンビリバボーな戦いっぷりに、制御不可能となった2人の生ツッコミと、走り出したら止まらない脱線トークをまじえ、本作の見どころをたっぷりご紹介します(写真左・掟ポルシェさん、右・杉作J太郎さん)。

《見どころ・その壱》14人の美女ドラゴン大集結! 未亡人の剃毛シーンに思わず大興奮!?

2008年のエディソン・チャン画像流出事件の被害者である、あのセシリア・チャンが本作で完全復帰! 伝説的カンフー女優のチェン・ペイペイ、『西太后』のリウ・シャオチン、香港映画界で人気を博したアクション女優の大島由加里など、アジアを代表する14人の女優陣が夢の競演。未亡人たちの個性的な技と剃毛シーンに思わず大興奮!?

杉作J太郎(以下、杉作:出ました、セシリア・チャン! キレイですね~。しかもツンデレじゃないですか! 旦那のむねやす(リッチー・レン演じる宗保)? 岸谷五朗に似ていますね。

掟ポルシェ(以下、掟): むねやすって完全に日本語読みですけどね(笑)。

杉作(声色を変えて)「暴れん坊将軍」

:それは、吉宗ですね。

杉作:可愛いタイプもいるし、みんなキャラが違うんですね。美女ばかりでこれは見入っちゃいますね。おっと! 剃毛シーンがあるんですか!? 丸坊主になるの?(大興奮)

:丸坊主というか、水の江瀧子か昔のチータ*、もしくはスターボー**くらいの短髪ですね。

*チータ:水前寺清子さんの愛称。
**スターボー:1980年代前半に活躍した、日本の女性3人のアイドル・グループ。

杉作:でもよく見ると、美人は前列に固まっていますね。

:女ドラゴンもAKB方式なんですよ。

《見どころ・その弐》唐辛子攻撃、 巨大火の玉、ジャンピングシューズ戦法……奇想天外な武器と大迫力の戦闘シーンに驚愕!

『レッドクリフ』ばりの大合戦シーンに、「大映テレビ」も真っ青なジェットコースター展開、ワイヤー丸出しのアクションシーンに驚愕! 奇想天外な武器の数々は迫力満点なのに、マジメになればなるほどナゼか笑える!?

杉作: 飛び道具的な武器がけっこう出てくるんですね。

掟: それもこの作品の見どころですけど、前フリが一切ないんですよ。いきなり、大技、 大技、おしまい! って感じで。気前が良いといえばいいんですけど。

杉作: ジャイアンツ打線みたいですね。ホームラン、ホームラン、アウト! みたいなね。橋を渡るシーンは「稲羽の素兎(いなばのしろうさぎ)」みたいですね。

掟: 元ネタは『カイジ』*じゃないですか?

*『賭博黙示録カイジ』:福本伸行氏作の漫画。『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』のタイトルでテレビ・アニメ化、『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで映画化、映像化もされている。

杉作: 有名なシーンなんですか? (中国の人にとっては)おなじみの武器や展開でも、われわれは知らないからビックリしますよね。

:日本で言えば、松の廊下で殿中でござるというくらいに、誰もが知っている展開ってことでなんでしょうね。

杉作 :桃を割ったら、中から人が出てきたみたいなね。海外の人が観たらびっくりするでしょうね。あと、敵役の髪型がみんな変なんだね。

掟: 悪役は分かりやすく、モヒカン。悪役と善役が分かりやすくて良いですね。

《見どころ・その参》大人も子供も楽しめるサービス精神は、さすがのジャッキー映画! 大作としての見応えもバッチリ!

善悪の明確さ、大団円的ストーリーの爽快感! 随所に詰まったジャッキーイズムは、大人も子供もそろって楽しめること請け合い! 限りなくB級感を漂わせながらも豪華絢爛な、実は超本格的歴史大作なり!?

:日活が絡んでいる割にはエロいシーンはぜんぜん無いですね。

杉作:未亡人だらけなのに、がっついてないですよね。オトコ、オトコ言ってないもんね。

:このタイトルだとそっちも少し期待しますよね。未亡人群団ですからね。乳のひとつも出るかと思いますけど。

杉作:夜になると股ぐらがシクシク……(※以下、ミニシア的に自粛させていただきます)。色仕掛けが少ないのがジャッキーっぽいですね。子どもから大人まで楽しめる作品じゃないですか! これ何で最低映画賞なんですかね。ちゃんと作っている映画ですよ。お金もかかっているしね。

:普通に面白いですよ。え? この映画、製作に6億円以上もかかっているの!? 良いの? そんな映画をこんな風に観て。

杉作:銀座シネパトスでやるんですね。シネパトスなら近くに飲み屋があるから、飲んでベロンベロンになってから観たら良いかもね。

:とにかく強い女性が見たい方は是非、劇場に足を運んでください。女性たちが戦う姿がたっぷり観られます。あと、変な髪型マニアにもオススメ!

杉作 :エンドロールで流れるメイキングシーンの爽快感がジャッキー・チェンならではって感じですよね。

:スカッとしましたよね。凄く良い作品です。

杉作:スカっとさわやか! 女ドラゴン!! ってね。

 

▼『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』作品・上映情報
(2011年/中国/108分)
製作:ジャッキー・チェン
監督:フランキー・チャン
原題:LEGENDARY AMAZONS
出演:セシリア・チャン、リッチー・レン、チェン・ペイペイ、リウ・シャオチン、大島由加里 ほか
配給:日活
配給協力:アンプラグド
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『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』公式サイト

※2012年4月28日(土)、銀座シネパトス、シアターN渋谷 ほか 全国順次公開!

取材・編集・文:min スチール撮影:hal

 

 

 

 

 

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