『轟音』— 安楽涼 主演! 俳優・片山享がメガホンを握った衝撃作が待望の劇場公開へ!

  • 2019年12月13日更新


監督・脚本家としての活躍も目覚ましい俳優の片山享がメガホンを握った初の長編映画、『轟音』が2020年2月15日(土)より池袋シネマ・ロサのレイトショー上映を皮切りに、全国順次公開されることが決定した。

主演を務めるのは、自身の監督・主演作『1人のダンス』で今年多くのインディーズ映画ファンの心を鷲掴みにした、安楽涼。同作で脚本・出演を担当した片山とは、知る人ぞ知るゴールデンタッグだ。

本作で安楽が演じるのは、兄が犯した罪によって壊れた家族の元から飛び出し、自分を傷つけてくれるものを探す青年・誠。一人の浮浪者との出会いをきっかけに、生と向き合っていく姿が、泣きたくなるような痛々しさと一筋の美しさをもって描かれる。さらに、太田美恵、大宮将司ら実力派俳優たちが演じる同時進行のストーリーが、人間の生々しさと残酷さをあぶり出していく。人の内面を見透かすような片山のシャープな視点と、安楽の無垢な衝動から生み出されるケミストリーは、今作でもファンを裏切らない。すでに『轟音』が上映された「カナザワ映画祭2019」や「はままつ映画祭2019 」では大きな反響を呼び、「第12回 オホーツク網走フィルムフェスティバル 」では、Extremely cold prize Awardにも輝いた衝撃的な問題作だ。

安楽が全力疾走するポスタービジュアルの表情と『轟音』という映画的なタイトルが心に引っかかった方は、迷わず劇場で全容を見届けてほしい。

コメント

森 義隆 氏(映画監督『聖の青春』『宇宙兄弟』)

「顔」の映画だ。俳優たちの「顔」が素晴らしく暗くて抜けていて湿っている。それを演出したのは福井という町だ。 片山監督の心のなかの福井という町だ。「安上がりなので地方で撮りました」というくだらないご当地商業映画が氾濫するなか『轟音』は、それらをファーストカットで粉砕する。

関口アナン 氏(俳優 『やすらぎの刻~道』『一人の息子』)

轟音が流れている。最初から最後まで、登場人物の1人1人の頭の中に。 多分、この音は、誰しもが一度は聞いたことがあって、多分、孤独な時に、流れるんだと思う。 多分、僕たちは、孤独な生き物で、だから人を求めるんだ。

監督ステートメント


「普通」をいとおしく思える映画が撮りたいと思い、はじめてオリジナル⻑編映画を撮りました。舞台は福井県で、監督の私⾃⾝が福井の出⾝です。福井県にはどこか鬱屈としたものが漂っている気がします。たぶん⼟着した⾎から逃れられないからかもしれないです。それが⼦どもの頃、すごく嫌いでした。

だから東京に早く出たいと思い、⼤学⼊学を機に上京しました。
そして、⽅⾔が話せなくなりました。

それから何年か経ち、両親が病気になり、それをきっかけに両親ともに東京に呼びました。福井の実家がなくなり、よその⼈間になったからでしょうか、そこに⽣きる⼈たちの「⽣」に対する執着を美しいと思うようになりました。そして、⽅⾔が話せるようになりました。

誰しもが何かしらの何かを抱えて⽣きている。
「普通」は、本当はもっとも幸せなことなのかもしれないと思いました。福井という認知度も低く、娯楽も少ない地で、さまざまなことを背負いながら、⼀⽣懸命に⽣きていく⼈達を描いた映画です。

【監督/片山享(かたやま・りょう)】
1980年、福井県鯖江市生まれ。大学卒業後から俳優活動を始める。主にインディーズ、単館系映画にて多く出演を重ね、主演も果たしている。舞台では賞レースを賑わせたトラッシュマスターズに多く客演。安定感のある演技力を武器に着実にメジャー作品にも進出しつつある。近年の主な出演作は『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017/入江悠監督)、『リングサイド・ストーリー』(2017/武正晴監督)『DEVOTE』主演(2015/田島基博監督)など。

 

▼『轟音』作品・公開情報
(2019年/日本/99分/16:9/ステレオ/DCP)
監督・脚本・編集:片山享
プロデューサー:夏井祐矢、宮田耕輔
撮影・照明:深谷祐次 録音:マツバラカオリ
特殊メイク:北風敬子
サウンドディレクター:三井慎介
カラリスト:安楽涼
出演:安楽涼、太田美恵、大宮将司、岸茉莉、中山卓也、柳谷一成、松林慎司、片山享、​宮田和夫 ほか
【ストーリー】ある⽇、誠(安楽涼)の兄が犯罪を犯した。それを苦にした⽗は⾃殺し、誠は⺟親に助けを求めたが、⺟は助けてはくれなかった。誠は家を⾶び出し、⾃分を傷つけてくれるものを探した。そして、⼀⼈の浮浪者(片山享)に出会う。彼との出会いをきっかけに、誠の生と向き合う音が静かに響き始める……。

『轟音』公式サイト

※2020年2月15日(土)池袋シネマ・ロサほか全国順次公開!

編集・文:min

◆関連記事

 

  • 2019年12月13日更新

トラックバックURL:http://mini-theater.com/2019/12/13/43350/trackback/