映画の未来を照らす珠玉の作品が大集結! ―『第19回東京フィルメックス』

  • 2018年11月16日更新

第19回東京フィルメックス_ポスター画像19回目を迎える『東京フィルメックス』(以下、フィルメックスと表記)が、2018年11月17日(土)〜25日(日)に有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日比谷、有楽町スバル座で開催される。コンペティション部門の10作品、特別招待作品の16作品、特集上映の5作品、「映画の時間プラス」の4作品と、アジアを中心に各国の独創性豊かな作品が30作以上も上映されるほか、多彩なゲストによるトークや関連イベントも連日開催予定だ。

ここでしか観ることのできない作品や、映画の未来を照らす珠玉の作品に出会える激アツの9日間。今年もフィルメックスから目が離せない!

スケジュールチケットゲストイベント等の詳細情報は公式サイトよりご確認ください。

※画像はクリックで拡大。作品タイトルをクリックで映画祭公式サイトの詳細ページを表示。


 例年以上に注目作が集結した「コンペティション部門」は要チェック !

映画『幻土(げんど)』スチル1才能溢れる新鋭が続々と登場し、世界的に注目を集めるアジア映画界。コンペティション部門では、そんなアジア作品の中から2017〜2018年にかけて製作された選りすぐりの10作品がエントリーする。そのほとんどが海外の有名映画祭で称賛を得た話題作であり、今年の賞レースは例年以上に白熱が予想される。
審査委員長のウェイン・ワン監督を筆頭に、モーリー・スリヤ監督、エドツワキ氏(アートディレクター)、ジーン・ノ氏(ジャーナリスト)、西澤彰弘氏(東京テアトル株式会社・映画興行部長)ら国際色豊かな審査員が「最優秀作品賞」と「審査員特別賞」を選出するほか、3名の学生審査員による「学生審査員賞」と観客の投票で決まる「観客賞」が、11月24日(土)に行われる授賞式にて発表される。(画像:『幻土(げんど)』より)

<コンペティション部門ラインナップ>

シベル
監督:チャーラ・ゼンジルジ、ギヨーム・ジョヴァネッティ
(2018年/フランス、ドイツ、ルクセンブルク、トルコ/95分)
村を脅かす狼を狩ることで自分の存在意義を証明しようとする少女は、ある日、山小屋に潜伏する若い男と出会い……。独特の口笛で自分の意思表現をする少女を演じたダルニア・センメズの印象が鮮烈。ロカルノ映画祭上映作品。

アイカ(原題)
映画『アイカ(原題)』メイン画像監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
(2018年/ロシア、ドイツ、ポーランド、カザフスタン、中国/100分)
『トルパン』(2008)でカンヌ映画祭の「ある視点」賞に輝いたセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督作。モスクワに働きに出たキルギス人女性の過酷な日々を手持ちカメラの激しい映像で捉える。主演のサマル・エスリャーモヴァは、カンヌ映画祭で最優秀女優賞を受賞。 配給:キノフィルム

マンタレイ
映画『マンタレイ』メイン画像監督:プッティポン・アルンペン
(2018年/タイ、フランス、中国/105分)
ミャンマーのイスラム系住民 “ロヒンギャ難民”の問題を背景に描いた『消失点』(2015)で撮影監督を務めた、プッティポン・アルンペンの監督デビュー作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門の最優秀作品賞を受賞。

幻土(げんど)
映画『幻土(げんど)』メイン画像監督:ヨー・シュウホァ
(2018年/シンガポール、フランス、オランダ/ 95分)
ロカルノ映画祭の金豹賞受賞作。中国人移民労働者の失踪事件から明らかになっていく、ある男の過去。シンガポールを舞台に、フィルム・ノワールと社会派リアリズムが奇跡的に融合したヨー・シュウホァ監督作。


幸福城市
監督:ホー・ウィディン
(2018年/台湾、中国、アメリカ、フランス/107分)
第1部で2056年の台北を舞台にした刑事の物語が描かれ、第2部では刑事の青年期が、第3部では少年期が描かれるという、ホー・ウィディンの意欲作。トロント映画祭「プラットホーム」部門で、最優秀作品賞を受賞。

自由行
監督:イン・リャン
(2018年/台湾、香港、シンガポール、マレーシア/107分)
中国から香港に移住して活動を続けるイン・リャンが、自己の境遇を投影した作品。創作の自由を追求するため、自主亡命せざるを得なかった映画作家の葛藤が胸に突き刺さる。ロカルノ映画祭上映作品。

 

轢き殺された羊
映画『轢き殺された羊』メイン画像監督:ペマツェテン
(2018年/中国/86分)
広大なチベットの草原を舞台に、「ジンパ」という同じ名を持つ2人の出会いを現実と幻想を入り交えながら描く。プロデュースにウォン・カーウァイが名を連ねる。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、脚本賞に輝いた。

ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)
映画『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)』メイン画像監督:ビー・ガン
(2018年/中国、フランス/140分)
映画的冒険に満ちた『凱里ブルース』(2015)で彗星のごとく現れたビー・ガンの待望の新作。約1時間にわたって展開されるワンカットの3D映像とフィルム・ノワールの驚くべき融合。カンヌ映画祭「ある視点」上映作品。 配給: リアリーライクフィルムズ/ ガチンコ・フィルム/ シネフィル

象は静かに座っている
(2018年/中国/234分)
監督:フー・ボー
中国北部の地方都市に暮らす4人の人物の1日を、4時間弱という長尺で描く作品。ベルリン映画祭フォーラム部門で上映され、国際批評家連盟賞を受賞したが、監督のフー・ボーは本作を撮り終えた後に自ら命を絶った。


夜明け

映画『夜明け』メイン画像(2018年/日本/113分)
監督:広瀬奈々子
是枝裕和、西川美和の監督助手をつとめた広瀬奈々子が柳楽優弥を主演に迎えた監督デビュー作。地方の町で木工所を営む哲郎は河辺で倒れていた青年を助ける。青年は木工所で働き始めるが、やがて彼の過去が明らかになり……。 配給:マジックアワー © 2019「夜明け」製作委員会

 

<特別招待部門>オープニングはホン・サンス監督『川沿いのホテル』、クロージングはジャ・ジャンクー監督『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(原題)』!

映画『川沿いのホテル』メイン画像映画『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(原題)』メイン画像気鋭の監督たちの新作から、旧作のデジタルリマスター版まで、バラエティ豊かな16作品が揃う特別招待作品部門。そのなかには、日本映画の新作6本も含まれる。いずれも強烈な作家性が発揮された作品ばかりだ。
注目のオープニング作品は、本年度のロカルノ映画祭最優秀男優賞も受賞した韓国の名匠ホン・サンスの最新作『川沿いのホテル』。同監督の作品からはもう一本の新作『草の葉』も上映される。そして、クロージング作品はジャ・ジャンクー監督の新作『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(原題)』。早くも傑作の声が上がっている作品で、こちらも見逃す手はない。(画像:上『川沿いのホテル』、下『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(原題)』より © 2018 Xstream Pictures (Beijing) – MK Productions – ARTE France Cinéma)
※特別招待作品部門の上映作品と詳細はこちらへ。


<特集上映>巨匠アミール・ナデリの新旧作品を5作上映!

アミール・ナデリ監督巨匠アミール・ナデリの特集上映では、ナデリ監督が1970年代にイランで監督した3本の初期作品『タングスィール』『ハーモニカ』 『期待』と、本年度のカンヌ国際映画祭のワールドプレミア上映を飾った脚本作の『華氏451(2018)』、ヴェネチア国際映画祭で上映され、ジャクリーン・ビセットの出演でも話題を呼んだ監督作『マジック・ランタン』がラインナップ。 日本の映画ファンにも深く愛されるアミール・ナデリの作品を一気に観賞できるまたとない機会だ。特に初期作品をスクリーンで観られるのはかなり貴重な映画体験となるだろう。もちろん、今年も映画祭ゲストとして来日を果たすナデリ監督。登壇予定の詳細はこちらでご確認を!
※上映作品と詳細はこちら

 

<映画の時間プラス>多様な観客に開かれた上映会を今年も開催! 

映画『ブレンダンとケルズの秘密』メイン画像今年もフィルメックス開催にあわせて、「映画の時間プラス〜親子で映画&聴覚障がい者向け日本語字幕つき鑑賞会」が行われる。『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のトム・ムーア監督による長編デビュー作『ブレンダンとケルズの秘密』の日本語吹き替え版や、「アニメーションの神様、ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映」など、アイルランドとロシアから届いた美しいアートアニメーションを上映するほか、子どもと一緒に楽しめる良質な日本映画の秀作2本を、聴覚障がい者向けの日本語字幕付きで上映するなど、多彩なプログラムが用意されている。18歳以下の入場料は無料となっているので、ぜひこの機会に親子で映画の世界を旅してみてはいかがだろうか。(画像:『ブレンダンとケルズの秘密』より ©Cartoon Saloon)
※「映画の時間プラス」の上映作品と詳細はこちらへ。

 

『第19 東京フィルメックス』開催概要
映画『8人の女と1つの舞台』メイン画像名称 : 第19回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2018
期間 : 2018年11月17日(土) ~ 11月25日(日) (全9日間)
会場 :有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日比谷、有楽町スバル座
● 第19回 東京フィルメックス公式サイト

文・編集:min

  • 2018年11月16日更新
タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

トラックバックURL:http://mini-theater.com/2018/11/16/%19/trackback/