年月の記事

『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』-斬新な視点が光るイランを舞台にしたヴァンパイア映画

東欧のイスラム世界にも吸血鬼伝説はあるものの、十字架や聖水など、キリスト教と関連するイメージが強いヴァンパイア。だが、注目のイラン系新人監督アナ・リリ・アミリプールは、チャドルに身を包み男たちに襲いかかる美しいヴァンパイアを誕生させた。モノクロ映像と全編を流れる音楽が印象的な本作は、デヴィッド・リンチや初期のジム・ジャームッシュの作品と比較されることが多いというが、その世界観は独特かつ斬新で高い評価を受けている。9月19日(土)新宿シネマカリテ他全国順次公開。

『ぼくらの家路』―大人になるしかなかった10歳の少年は、旅の果てに何を悟ったのか

突然消えた母親を捜して、ベルリンの街をさまよい歩く10歳と6歳の兄弟。お金も食べ物も眠るところもなく、頼る大人もいない。たった二人、寄り添い合って懸命に過ごした3日間の旅の果てに、兄のジャックが下した切な過ぎる決断とは――? 幼い子どもが母親に向ける無条件の愛情をシンプルに描きながら、身近に起こりうるネグレストという問題を子どもの目線を通してリアルに見つめる作品。第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門正式出品。ドイツ映画賞では作品賞、監督賞、脚本賞を受賞したほか、各国の映画祭で観客賞や審査賞に輝いた話題作。9月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
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『ヒューマン・ハイウェイ <ディレクターズ・カット版>』〜社会派ニール・ヤングの、まさかの放射能コメディ!

ミュージシャン、ニール・ヤングが300万ドルの自己資金を投じ、自らメガホンをとった反核ブラックコメディ。1982年に公開されたオリジナル版をテンポアップしたディレクターズ・カット版。ロックバンドDEVOが演じる核廃棄物処理場の作業員はナニかを帯びて赤く光り、デニス・ホッパーはキッチンで巨大なナイフを振り回す。ニール・ヤングは見事な顔芸で存在感たっぷりの演技を披露。もちろん歌あり音楽あり、モーレツギャグあり、お色気アリ、反核精神あり、濃ゆい演技あり、もうなんでもアリアリの、お得なノンストップ社会派コメディミュージカル。ついにこの作品を、このご時世、このタイミングで日本公開!9/12(土)~新宿シネマカリテほか、まさかの日本初上映・ぶっ壊れレイトショー! SHAKEY PICTURES (C) MMXIV

【注目の映画人にインタビュー!】『氷川丸ものがたり』主演声優 河本啓佑さん

横浜の山下埠頭に係留される氷川丸。その波乱に満ちた歴史を、一人の乗組員の成長と共に描いた長編アニメーション映画、『氷川丸ものがたり』が全国順次公開中だ。主人公・平山次郎の青年時代を演じたのは、今もっとも注目を集める若手声優、河本啓佑さん。そんな河本さんに作品にかけた思いをやその素顔についてうかがった。