平波亘監督『餓鬼が笑う 』妖しい世界観を彷彿とさせる新場面写真解禁!映画界や美術界の著名人から応援コメント到着!
- 2022年12月14日更新
2022年12月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開の平波亘監督作『餓鬼が笑う』に映画界や美術界の著名人総勢12名から応援コメントが届いた。さらに、妖しげな映画の世界観を彷彿とさせる新たな場面写真7点も解禁となった。
息詰まる日常を吹き飛ばす、愛と不条理に満ちた衝撃のクライマックスムービー!
本作の企画・原案は、映画製作や脚本も手掛けながら古美術商として真贋の世界に生きる才人、大江戸康。監督は『the believersビリーバーズ』(2020)ほか多数の作品を監督する傍ら、今泉力哉、市井昌秀、池田千尋など多くの若手監督を助監督として支えてきた実績を持つ平波亘。
原案に色濃い荒戸源次郎、寺山修司などの70年代ATG作品を彷彿とさせる世界観を踏襲しつつ、「記憶」をめぐるラブストーリーの要素と、今に生きる若者のリアリティを取り入れ、息詰まる日常を吹き飛ばす愛と不条理に満ちた衝撃のクライマックスムービーを作り上げた。
主演・田中俊介、ヒロイン・山谷花純! 多彩なキャストが大集結!
骨董屋志望の青年〈大〉を演じたのは、内田英治、白石晃士監督作品などで存在感を発揮している、今こそ旬な俳優、田中俊介。大の運命の女性〈佳奈〉を演じたのは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』やシェイクスピア演劇『ヘンリー八世』など、活躍の場を広げ注目を集める山谷花純。また、世界的なダンサーの田中泯 が特別出演しているほか、萩原聖人、片岡礼子、川瀬陽太、柳英里紗らが作品世界を彩る。
妖しげな世界観を彷彿とさせる7点の新・場面写真!
今回新たに解禁となった場面写真は7点。田中俊介演じる血まみれの大が警察官や通行人の追っ手から命からがら逃げるシーンや、高額の古美術品が売り買いされる山奥の競り市場、川上なな実演じる如意輪が大を翻弄するシーン、あの世で人を襲う餓鬼たち、この世でホームレスを襲撃する“夜行虫”など、「息詰まる日常を吹き飛ばす」というコピーにふさわしいシーンやキャラクターが切り取られている。
応援コメント
(順不同、敬称略)
ウィルスや恐ろしい戦争など、
夢のような出来事が現実におきてしまう時代だからこそ恐怖を感じた作品。
お世話になってきた俳優さんが多く出演しており、
見ながらこれは自作なんじゃないかと、夢と現実の境目を見失った、笑。
ATG的でもあり、現代的でもあり、ヒップホップムービーだと思いました。
内田英治/映画監督
入り込めば込むほど「真(しん)」に迷い「贋(がん)」に惑わされる骨董の世界。しかし、それは誰しも内底に持っているものである。その魔物と格闘しながら、「愛」という確かな答えに辿り着く主人公の生き様が艶美に描出されている。
川島公之/ (株)繭山龍泉堂代表取締役
神と地獄を巻き込みながら、記憶という骨董品を巡って生への執着を描いてみせる。自分も深い闇に堕ちそうな時、餓鬼を喜ばせるわけにはいかないと踏みとどまることが出来そうな気がしてきた。重層的な物語に
禍々しい映像を備え、平波監督の並々ならぬ気合が全編にみなぎる力作だ。
矢田部吉彦/前東京国際映画祭ディレクター
「あの世」と「記憶」を巡る旅は、予測不能でロマンティックで、高尚なようでふざけてて、自分の現在地さえ分からなくなり、狐につままれた気分だが、思いがけず爽やかな感動に導かれる快作。帰ってくると、平波さんがいつものアルカイックスマイルで迎えてくれます。
天野千尋/映画監督
現在に生きながら、誰かの思惑に操られたくはない。過去を愛しても、歴史を売り買いする計算高さには抵抗を覚える。人を受け止めようとする態度が、尖った刃となり反発を招いてしまう。そんな若者が、地獄の輪廻を繰り返すような「現世」を、楽しむまではいかずとも、フッと笑みを浮かべるぐらいはいいのではないかと思える瞬間を獲得するまでのラビリンス。きっとこの後も、ふとした時にたどり直したくなる映画だ。
切通理作/映画評論家
独特な世界観のすべてを理解できてはいないと思うけど、生死と時空を行き来する中で、人の想いも映画も自由であることを教えてくれる気がした。
今泉力哉/映画監督
中川信夫『地獄』を彷彿させる三途の川での光景。もはや原因と結果の因果律は存在しないことは、主人公の骨董商に象徴される。不在の現前。そこから川を遡行するように複数の原因が何度も語られる。これは主人公・大の物語ではなく、我々すべての物語だ。
ヴィヴィアン佐藤/ドラァグクイーン、美術家
過去、現在、願望が錯綜する物語の中で「懐かしい匂いがする」とヒロインに惹かれていくのは何なのか。探しているものはあるのだろうか。ラストのシーンで女だけが「懐かしさ」はいらないと物語から退場していくように思われ、それがリアルに感じ面白かった。
松沢京子/古美術店「去来」店主
「深淵を見た!」と言うと些かチープだが、現実が虚構化、カルト化する時代において、この映画が生まれたのは決して偶然じゃない。ポイントは主人公が何者にもなれていない若者という点で、倒錯した青春映画の趣もあるということ。イースタン・ユースの曲に例えるなら「世界は割れ響く耳鳴りのようだ」!
下社敦郎/映画監督・映画音楽家
パゾリーニ『アポロンの地獄』、あるいは羽仁進監督『初恋・地獄篇』を彷彿とさせる、生きている時代への不快感を見せようとした作品だと感じた。
「骨董と青年」。「過去から現代」。これは未来へと受け繋がれるべき人間の共通項を表象しながら、現代というあまりにも行き過ぎた社会状況を見直す、その視点を提供しているのであろう。パゾリーニと現代、その轢断を視ているようだった。
井上雄吉/古美術商 井上オリエンタルアート店主
『餓鬼が笑う』は、タイトルからは想像もつかない、“希望”の映画である。
田中俊介演じる主人公がめぐる地獄は、平波亘監督流の“マルチバース”。
そして、地獄を経たからこそ新たに生き直せるのだと、高らかに謳い上げるのだ!
松崎まこと/映画活動家・放送作家
卓越した演出力と、インディペンデントを支える個性たっぷりな俳優陣の輪舞曲。
もう、オールスター天丼だ!
お腹ペコペコで行かなきゃ胃もたれするぞ!
戸田彬弘/映画監督
予告編 & 作品情報
すべてを失った青年に残されていたのは“記憶”
懐かしい匂いに導かれて、自分を取り戻す旅が始まる––
【STORY】骨董屋を目指し、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大。ある日、看護師をしながら夜学に通っている佳奈と古書店ですれ違い一目で恋に落ちる。人生に新たな意味を見出したかと思った矢先、先輩商人の国男に誘われ山奥で開催されている骨董の競り市場に参加した帰り道で、いつしかこの世の境目を抜け、黄泉の国に迷い込んでしまうことに。大は、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら、自身の人生を生き直し始める……。
▼『餓鬼が笑う』作品・公開情報
( 2021年/105 分/ビスタ/5.1ch)
出演:田中俊介、山谷花純、片岡礼子、柳英里紗、川瀬陽太、川上なな実 / 田中泯(特別出演)、萩原聖人
二ノ宮隆太郎 永井秀樹 藤田健彦 大宮将司 長尾卓磨 池田良 須森隆文 牛丸亮 田中真琴 結城和子 後藤ユウミ
影山祐子 柳下晃河 吉原悠莉 土屋いくみ トム・メス 窪瀬環 迫本慎也 田中爽一郎 森下史也 鈴木太一 宮城俊介 呉迪 木村知貴 橋野純平 五頭岳夫 原田大二郎
監督・脚本・編集:平波亘
撮影:伊集守忠 照明:大久保礼司 録音・整音・効果・音楽:松野泉 美術:中村哲太郎 スタイリスト:小笠原吉恵 衣裳:鈴木沙季 ヘアメイク:河本花葉 助監督:滝野弘仁 制作主任:宮司侑佑
企画・原案・共同脚本:大江戸康 プロデューサー:鈴木徳至 製作:大江戸美術、コギトワークス
配給・宣伝:ブライトホース・フィルム、コギトワークス
制作:コギトワークス
主題歌:eastern youth「今日も続いてゆく」(裸足の音楽社)
©️OOEDO FILMS
※2022年12月24日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
- 2022年12月14日更新
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