インドの吟遊行者の半生を捉えた⾳楽ドキュメンタリー 『The Path~パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』ポレポレ東中野で8月公開! コメント解禁&豪華ゲストと監督によるトークショー決定!

  • 2023年07月03日更新
映画『The Path』チラシ表 映画『The Path』チラシ

インドの吟遊行者の半生を捉えた音楽ドキュメンタリー作品『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』が、2023年8月5 日(土)からポレポレ東中野で公開されることが決定し、僧侶の藤田一照氏、ミュージシャンの梶原徹也氏、中納良恵氏からの推薦コメント、および阿部櫻子監督のコメントが到着した。

また、8月8日(火)〜13日(日)の6日間は、藤田一照氏、ピーター・バラカン氏、梶原徹也氏、中納良恵氏、山口智子氏、山田タマル氏ら豪華ゲストが日替わりで登壇し、監督とトークショーを行うことも発表された。


『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』
8月5 日(土)よりポレポレ東中野で公開

インドの吟遊行者の半生を捉えた音楽ドキュメンタリー作品

本作の主人公は「バウル」と呼ばれる吟遊行者になった女性、パルバティ・バウル。この作品は「吟遊行者の友人である監督の目線で紡ぐ物語」だ。

パルバティがまだバラモン階級のひとりの少女に過ぎなかった頃、彼女と阿部監督はルームシェアをしていた。そんなパルバティが、高いカーストを捨て、突然吟遊行者になる。そして26 年後、彼女の来日公演決定の知らせを聞いた監督は、彼女の行者への道のりを明らかにするために、映画の製作を決めた。

来日公演の撮影はもとより、パルバティの西ベンガル州にある行の拠点にも足を運び、現在の吟遊行者「バウル」の文化背景にも触れている。パルバティ・バウルは歌唱力と表現力を世界中で評価され、2023年11 月に再び来日公演を予定している。この映画は数少ない現代に生きる「吟遊行者の半生を捉えた音楽ドキュメンタリー」である。

【監督プロフィール&コメント】
阿部櫻子(あべさくらこ) 1968 年東京生まれ。1992 年~1996 年、ビハール州・ミティラー大学および西ベンガル州のヴィシュワ・バハラティ―大学に留学。1998 年インドでヒンディー語の通訳、TV コーディネーターを始める。2001 年(株)ヴィジュアルフォークロアにて映像を学び始め、TV のディレクターとなる。2018 年独立し、サキプロを立ち上げる。著書に『インド 櫻子ひとり旅』(木犀社・2009 年)。 今作『The Path』は初の劇場公開作となる。


30 年前、私が留学していたインドの家に突然15 歳の少女が現れました。「ルームシェアをさせて」と話した魅力的な少女は、世界中で公演を行う吟遊行者「バウル」として名前が知られるようになりました。当時から歌がうまかった彼女は、歌だけでなく “心“にもみがきをかけていました。そして2018 年に彼女の来日公演が決まった時、「バウル」について何も知らなかった私は、来日中の全行程を撮影し、映画にすることに決めました。彼女の歩んできた「バウルへの道」を知るためでした。今回の上映で、「風狂」といわれるバウルの生き方と彼女の「歌」の魅力が伝われば本望です。

STORY

〈物語の始まり〉
パルバティ(当時の名前:モウシュミー)は芸術大学の受験に失敗。バラモンとはいえ、裕福ではなかった彼女は、浪人して来年の受験に備えるため、見ず知らずの外国人、阿部櫻子にルームシェアを申し込む……。

〈風狂の吟遊行者・バウルの修行〉
しかし合格した大学は吟遊行者になるために退学。師匠に弟子入りするが、習ったのは1年に1曲だけ。次に弟子入りした師匠は1日に44曲も教えた。そして物乞いという試練……。「気が触れた」という意味を持つ「バウル」の修行を、パルバティは、東京、京都の公演のなかで語り始める。

〈バウルへの道のり/バウルの源流・8世紀の仏教詩を歌う〉
ヒンドゥー、イスラム、仏教の影響を受け、カーストも否定するバウル。郡上公演ではパーカッショニストの土取利行と共演を行い、自ら曲をつけた8世紀の仏教詩を舞い歌う。次第に「風狂」といわれるバウルへの道のりが紐解かれていく。

コメント

・梶原徹也氏(元THE BLUE HEARTS ドラマー)
800年近くの歴史を持つというバウルという伝統芸能。⽣きることの本質、宇宙の真理について探求していくことは我々の⽣きている100 年の間にどこまでできるのであろうか。『The Path』の中のパルバティ バウルさんの姿にその答えが⾒出せるかも知れない。


・中納良恵氏(EGO-WRAPPIN‘)
バウルの歌が震える時 神さまと魂が溶け合う 万物がひとつに輝いて 私たちは 全てのものへ拍⼿を送る


・藤田一照氏(曹洞宗僧侶)
パルバティの声にソウルがふるえ、⽣き⽅にハートがみたされ、笑顔と語りにマインドが明るくなった。合掌!

上映後トークショー

8月8日(火)〜13日(日)の映画上映後は、阿部櫻子監督とゲストによるスペシャルトークショーを開催する。

8月8日(火)藤田一照氏(曹洞宗僧侶)
8月9日(水)ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)
8月10日(木)梶原徹也氏(元THE BLUE HEARTS ドラマー)
8月11日(金)中納良恵氏(EGO-WRAPPIN’ミュージシャン)
8月12日()山口智子氏(俳優)×井生明氏(『Listen.』南アジア編コーディネーター/まちかど倶楽部)
8月13日()山田タマル氏(シンガーソングライター)

作品概要

▼『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』
(2019年/日本/76分/ステレオ/16:9カラー)

料金:通常日 一般1700 円/大学・専門・シニア1200 円/中学・高校・大学1000円/小学700円
スペシャルトーク日 *8/8(火)〜13(日):一律2000円

出演・音楽:パルバティ・バウル、土取 利行
監督・制作:阿部櫻子
撮影:毛利 立夫、井生 明、遠藤 協、阿部 櫻子  撮影助手:毛利 恵太
サウンドデザイン&ミックス:吉田 茂一  録音:須藤 力
ナレーション:阿部櫻子
編集:田中 藍子 阿部櫻子
アシスタントプロデューサー:井生 明
ベンガル語/ヒンディー語 翻訳:パルバティ・バウル、スディップ・シンハ ラヴィ・ゴーパ-ラン・ナーヤル、阿部櫻子、パロミタ友美
英語翻訳:パルバティ・バウル、阿部櫻子、スチュアート・ダルジール、パロミタ友美
宣伝デザイン:村松辰哉 題字:沢村澄子
ショナトン・ダス・バウル資料映像 チャールズ・スタイナー(バガボンドビデオ)
©サキプロ
配給・宣伝 サキプロ

『The Path〜パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』公式サイト

※8/5(土)公開よりポレポレ東中野にて公開

  • 2023年07月03日更新

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