第12回東京フィルメックス開会式レポート

  • 2011年11月23日更新


2011年11月19日第12回東京フィルメックスが開幕。林加奈子東京フィルメックス ディレクター、アミール・ナデリ審査員長を始め、映画批評家 フィリップ・アズーリさん、前チョンジュ国際映画祭プログラム・ディレクター チョン・スワンさん、篠崎誠監督が登壇しオープニングセレモニーが行われた。審査員長を務めるアミール・ナデリ監督の映画愛にあふれる開会挨拶は、9日間の映画祭の期待を高め、会場を盛り上げた。今回は開会式のハイライトをレポートします。


第12回東京フィルメックスオープニングセレモニーハイライト

<林加奈子東京フィルメックス ディレクター開会宣言>

今を生きる私達がもっと強く生きるために必要な映画が揃いました。

ようこそ12回東京フィルメックスへ。
素晴らしい映画を作られた皆様に、そして開催に向けてご協力ご協賛いただきました関係者各位に心からの感謝を申し上げます。
地球の上で様々な事件が起こっています。こんな時だからこそ映画を観て考え続けようと思います。今年のフィルメックスは今を生きる私達がもっと強く生きるために必要な映画が揃いました。

それではここに第12回東京フィルメックスの開会を宣言いたします。
『アリラン』巨匠キム・ギドク監督の挑戦を皆様どうぞお楽しみください。


<審査員長アミール・ナデリ監督挨拶>

ここにはレッドカーペットも大きなパーティーもありません。しかしこの映画祭は良い映画を上映すること、良い観客を育てていくことに全力を注いでいると思います。

今夜は私の人生にとっても重要な日と言えると思います。この映画祭と8年間お付き合いさせていただきました。そして日本への窓口として多くのことを発見させてくれました。私の最新の映画の主演俳優の西島秀俊さんもここでお会いすることになりました、その他、映画のスタッフもこの映画祭を通して知り合う事になり、結果、日本で映画を撮影することができました。この映画祭は私にとって我が家と言えると思います。
ご存じのように世界の映画祭事情というのは変わっています。ハリウッド映画や商業的な映画を多くかける映画祭が増えています。それに対して東京フィルメックスはまるで大学の様な場所なんです。ここに来ると必ず学ぶ事があります。ここにはレッドカーペットも大きなパーティーもありません。しかしこの映画祭は良い映画を上映すること、良い観客を育てていくことに全力を注いでいると思います。

今回は10本のコンペティション作品を観ることになります。このプログラムはプログラムディレクターの市山さんそして映画祭ディレクターの林さんが大変丁寧に選ばれたものです。今まで東京フィルメックスのラインナップを良く見ていますので確信があります。私と共にここに並んでいる同僚の皆さんはこの仕事に真剣に取り組みたいと思っております。映画について真剣に考え、そして一番良い選択をしていきたいと思います。これは心からの仕事になります。


▼第12回 東京フィルメックス
期間 2011年11月19日(土)~27日(日)
会場 有楽町朝日ホール 他
主催 特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
「第12回 東京フィルメックス」公式サイト
※特集上映には、会場が異なるものもございます。詳細は上記の公式サイトをご参照ください。

文・編集:白玉 撮影(オープニングセレモニー):鈴木友里

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