【スクリーンの女神たち】『かぞくあわせ』『二人の作家<根岸里紗×田口敬太>』小島彩乃さんインタビュー

  • 2019年09月11日更新


スクリーンで女神のごとく輝く女優にスポットを当て、出演作品とその素顔の魅力に迫る本コラム。今回のゲストは、2018年に公開された木村聡志監督作『恋愛依存症の女』のチー坊役で注目を集め、9月には池袋シネマ・ロサにて上映のオムニバス映画『かぞくあわせ』(9月7日〜20日)と特集上映『二人の作家<根岸里紗×田口敬太>』(9月21日〜10月4日)で出演作(ともに田口敬太監督作)が立て続けに公開となる、小島彩乃さんにご登場いただきました!

子猫のようなキュートさと神秘的な眼差し、そして特徴的なハスキーボイスが、ミステリアスなオーラを放つ小島さん。「本当の彼女はいったいどんな人? 」と気になって仕方がなかった皆さんを代表して、その素顔を伺ってきました! 思わずびっくり(!?)の意外な特技やプライベートも飛び出したインタビュー。撮りおろし画像満載で、女優・小島彩乃の魅力をた〜っぷりとお届けします!

【取材:min 撮影:ハルプードル ヘアメイク:藤原 玲子】


『恋愛依存症の女』— チー坊は“いい役”でした(笑)

— 小島さんといえば、『恋愛依存症の女』のチー坊を思い浮かべる方も多いと思います。多彩なキャラクターが登場する恋愛群像劇のなかでもモテ女子で、ひと言でいうと“いい役”でしたよね(笑)。

小島彩乃さん(以下、小島):

“いい役”でした(笑)。周りの方にも、たくさんそう言っていただきましたし、チー坊役を演じられて幸せでした。木村聡志監督は、役者本人のキャラクターとはあえて違うタイプの役を演じさせたりするんですが、そこがすごくおもしろくて。実は、私自身は最初に脚本を読んだとき、チー坊を少しイヤな女性にも感じたんですよ。

— ほぉぉ。言われてみればですが……文字だけで見ると、結構強気な印象があるかもしれないですね。好きな男性に媚びることなく、ハッキリとダメ出しもしますし。でも、実際に小島さんが演じられたチー坊は、キュートで、知的で、イヤミのないサバサバ感のある、めちゃくちゃ魅力的な女性でした。

小島:そう言っていただけるのは、すごく嬉しいです。ありがとうございます。

— 母性的な愛情もあって、ダメなときにはきちんとお尻を叩いてくれて、“好き好きエゴ”を押し付けなくて。男性の理想を具現化した感はあるけど(笑)、本命になるのは納得だなぁって。

小島:追いかけたい願望が、男性のなかにあるのかもしれないですね(笑)。

— 実際に映画をご覧になった方……特に男性からは、チー坊役に対してどんな声をかけられましたか?

小島:「チー坊が好き」って言っていただけることも多かったですが、「僕はエビちゃんが好き」とか「アリスちゃんがいい!」とか、皆さんそれぞれにお気に入りのキャラクターを見つけて、映画を楽しんでくださったようでした。女性もそれぞれの恋愛模様に共感する部分を見つけながら、ご覧いただいたようです。私自身も、観るたびに毎回違う女の子が魅力的に思えるんですよ。なかでも、モナコちゃんはお気に入りです。

— ピザ屋さんの!鏑木さんを取り巻く女性のなかでも、彼女だけ少し立ち位置が違いますよね。愛すべきダメさを持った人がたくさん登場して、お気に入りのキャラクターを探すのも、この作品の魅力と見どころです。映画の構成や、何げないセリフの一つひとつもおもしろくて、199分という上映時間があっという間に感じる作品でした!

『はなればなれになる前に』— 父親の愛情を垣間見て、幸せな気持ちに


— 9月には池袋シネマ・ロサで、立て続けに出演作が公開されますね。まずは9月7日公開の『かぞくあわせ』。こちらはオムニバス3部作ですが、小島さんは田口敬太監督の『はなればなれになる前に』にご出演されています。

小島:はい。3部作ともしゅはまはるみさんと藤田健彦さんが主演を務められているのですが、この作品で、お二人は離婚を控えた夫婦の役で、私が演じる詩織の勤務する結婚式場に、ある目的でやって来るんです。実は、詩織は藤田さん演じる良雄と前妻の娘で、しゅはまさん演じる愛子さんとは義理の母娘という複雑な関係性なのですが、そこに血の繋がらない妹の円香ちゃん(松澤可苑)と詩織の彼(池田良)も加わり、5人の人間模様が描かれていきます。

—「かぞく」という小さな人間の集まりに、多様な関係性と複雑な感情を繊細に描き出していて、とても巧みな脚本だと思いました。観終わったあとは、静かにこみ上げてくるものがあって……。小島さんは、ウェディングプランナーを演じるために、撮影前にロケ地の結婚式場「シーサイド リビエラ」(神奈川県逗子市)に事前取材にも行かれたそうですね。

小島:はい。実際のお仕事内容や、立ち振る舞いなどを伺ってきました。

— 新郎新婦の記念撮影のシーン、結構好きなんです。詩織さんの彼でもあるカメラマンが、冗談を言いながらひたすら二人を盛り上げていて、その冗談を詩織さんが逐一拾って、ツッコミを入れているところとか(笑)。真顔になる瞬間とのギャップもリアルで。

小島:あのシーンはアドリブだったんですが、とにかく新郎新婦を主役として盛り上げるのが詩織の仕事ですし、池田さんがすごくノリノリで演じていらしたので、私も乗っからせていただきました(笑)。

— ネタバレになるので詳しく書けないですが、池田さんは、“喫煙所のシーン”の驚いた表情もいいですよね。かなり痛そうだけど(笑)。父と娘、そして娘の恋人……あの場面では、父親が娘を思う愛情がストレートに伝わってきてグッときました。藤田さん演じるお父さんが、すごくかっこよかった……!

小島:私もあのシーン、大好きなんです! 父親の愛情を垣間見て、詩織として本当に嬉しい、幸せな気持ちになりました。彼氏が横で痛がっているのに(笑)。私自身は10年以上前に父を亡くしていますので、余計に嬉しかったのかもしれません。

— そうだったんですね。鏡越しに、しゅはまさん演じる愛子さんと話すシーンも印象的でした。セリフに独特の間があって、その行間からいろいろな思いが伝わってくる気がして。呼吸を合わせるのが難しかったんじゃないかな? とも思ったのですが、詩織さんとしてこのシーンにはどんな思いを込められましたか?

小島:難しいシーンではありましたが、「呼吸を合わせよう」という意識はしていなかったです。離婚するとはいえ、愛子さんには自分の父親を支えてくれたことへの感謝が詩織にはあったと思いますので、そんな思いを込めて演じていました。

— このシーンも含め、ロングショットが多用されていたり、窓の外に円香ちゃんがいて、室内にいる詩織さんがシルエットのまま話しをしていたり、独特の映像演出も記憶に残る作品です。

小島:登場人物を俯瞰するようなシーンが多いですよね。私も顔がハッキリ映っているのって、記念撮影と喫煙所のシーンくらいだと思います(笑)。

— 言われてみれば(笑)! でも、詩織さんの凜とした立ち姿や横顔のキレイなシルエットとかが不思議なほど印象に残りました。撮影で、一番印象的だったことは何ですか?

小島:一番は時間との闘いですね。1日で撮りきらなくてはいけなかったので。円香ちゃんと波打ち際で話すシーンが、ちょうど海が荒れている時間で、ビシャビシャに海水を浴びながら話していたんです。脚本では、静かな海を見ながら血の繋がらない姉妹がしっとりと話すという感じだったんですが……(笑)。ぜひ、劇場のスクリーンで私と松澤可苑ちゃんが波と格闘する姿にもご注目ください(笑)。

— あははは。皆さま、ぜひ劇場で(笑)! (2ページ目へ続く)

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