年月の記事

『メモリーズ・オブ・サマー』— 70年代末ポーランドの美しい風景のなか、少年は“痛み”とともに大人になる

映画『メモリーズ・オブ・サマー』メイン画像多くの巨匠や実力派監督を輩出したポーランドで新たに注目を浴びている、アダム・グジンスキ監督。彼の長編2作目にして日本の劇場初公開作となる本作は、70年代末ポーランドの田舎町を舞台に、無邪気な子どもから大人へと変化していく少年の心の痛みを描き出す、苦くも美しい作品。1970年生まれの監督自身の経験をもとに描いたというストーリーには、思春期を迎えた主人公と母親の関係性の崩壊や、恋や性への戸惑い、他者との距離感に悩む12歳の少年の姿が、繊細かつ切実に描かれる。6月1日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

5月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters― Vol.2

5月下旬(25〜31日)公開映画の中から、ミニシアライターが気になった3作品をピックアップ!【LINE UP】5/25(土)公開『台北セブンラブ』5/31(金)公開 『イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語 』『オーファンズ・ブルース』

生々しい感情と疾走感がスクリーンにほとばしる異色の青春映画!—『1人のダンス』安楽涼監督インタビュー

安楽涼監督が主演を務め、エレクトロユニットのOOPARTZとタッグを組んだ『1人のダンス』が5月25日(土)より池袋シネマ・ロサで2週間限定上映される。目の前のことに甘え、惰性の毎日を過ごす駆け出しのMV監督・安楽が、親友でアーティストのリュウイチからMV撮影を断られ、激しい怒りと衝動に駆られる姿を愚直なまでにストレートに描いた本作は、安楽監督と実の親友であるOOPARTZのRYUICHIとのリアルなケンカを、本人出演で映画化したという異色の青春映画。生々しい感情と疾走感がスクリーンにほとばしりる本作に込めた思いを安楽監督に話を聞いた。(撮影:ハルプードル)

『アナと世界の終わり』-「glee」のホラーバージョン!? 奇想天外なハイスクール“ゾンビ”ミュージカル

映画『アナと世界の終わり』メイン画像高校生とミュージカル、ゾンビというコラボレーションがユニークな青春映画。本作を『ショーン・オブ・ザ・デッド』×『ラ・ラ・ランド』と評した海外メディアもあるが、 “負け犬の高校生が抜群の歌唱力で歌い踊る”米テレビドラマ「glee/グリー」を彷彿とさせる。監督は本作が長編2作目となるジョン・マクフェール。出演はエラ・ハント、マルコム・カミングほか。スペイン「シッチェス・カタロニア国際映画祭」のミッドナイト・エクストリーム部門最優秀作品賞を受賞。5月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。
©2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.

愛と狂気のガールズムービー!『ガーデンアパート』劇場招待券5組10名様プレゼント

映画『ガーデンアパート』チラシ表UMMMI.の名で国内外の映像祭でヴィデオ作品を発表してきた石原海による初の長編映画『ガーデンアパート』の全国順次公開を記念し、劇場招待券を 5 組 10 名様へプレゼント! 崩壊しそうな愛にすがって夜をさまよう若い男女と、狂気の中年女性を長回しで追った一晩のメロドラマ。6月7日(金)〜13日(木)テアトル新宿ほか全国順次公開

5月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters―

5月公開映画の中から、ミニシアライターが気になった作品をまとめてピックアップ! 今回は、妻殺しの濡れ衣を着せられた男の復讐ノワール、NYガールズスケーターたちのリアルな青春ストーリー、伝説のバレエダンサーの真実に迫る物語、鬼才・宇治茶による仰天ゲキメーション、嘘からはじまる大人の恋愛コメディなど、個性的な5作品をご紹介! 【LINE UP】5/3(金)公開『キュクロプス』、5/10(金)公開 『スケート・キッチン』『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』、5/24(金)公開 『バイオレンス・ボイジャー』『パリ、嘘つきな恋』