7月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters―

  • 2018年07月01日更新

7月公開映画の中から、ミニシアライターが気になった作品をまとめてピックアップ! あなたが気になるのは、どの映画!?

LINE UP
7/6(金)公開『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』
7/7(土)公開『君が君で君だ』 『ボリショイ・バレエ 2人のスワン』
7/14(土)公開『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』 『子どもが教えてくれたこと』
7/21(土)公開『ラ・チャナ』
7/28(土)公開 『ヒトラーを欺いた黄色い星』


『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』

原始人の大冒険を描くストップモーション・アニメ

映画『アーリーマン』メイン画像『ひつじのショーン』のアードマン・アニメーションズ製作。小さな谷間で仲間たちと平和に暮らす原始部族の少年ダグ。しかしある日、ブロンズ・エイジ・シティの暴君ヌース卿と軍隊が、谷で採れる青銅を奪うために侵攻。彼らは追い出されてしまう。故郷(ホーム)を返してもらうには、ブロンズ・エイジ・シティで崇拝されている“サッカー”というスポーツで勝たなくてはならない。ダグたちはチームを作り特訓に励むことに。果たして勝負の行方は? クレイアニメの温かみのある質感、ユーモラスなキャラクターなど見どころが満載で、大人も楽しめる。W杯イヤーにもぴったりの作品。(吉永くま)

2018年7月6日(金)より全国公開 公式サイト
(2018年/イギリス=フランス/89分) 原題:EARLY MAN 監督:ニック・パーク 声の出演:エディ・レッドメイン、トム・ヒドルストン、メイジー・ウィリアムズ 配給:キノフィルムズ/木下グループ © 2017 Studiocanal S.A.S. and the British Film Institute. All Rights Reserved.


『君が君で君だ』

胸の奥がチクチクする荒唐無稽な純愛(?)映画

映画『君が君で君だ』メイン画像愛する女の子の“好きな男”=尾崎豊(池松壮亮)・ブラピ(満島真之介)・坂本龍馬(大倉孝二)になりきり、彼女を“守るため”にストーキングしながら10年間も共同生活を続ける3人の男。しかし、突然の訪問者がその日常を壊し始め……。純愛と変態は紙一重。「ありえな〜い」と笑い飛ばしながら、どこか共感してしまう。彼らが守りたかったのは「姫」か、それとも現実から隔離された「ユートピア」か。松居大悟の描く物語は、胸の奥に隠した傷をいつも刺激する。主演の3人をはじめ、貫禄の女ボス役のYOU、極うす眉のチンピラ役の向井理、クズ男役の高杉真宙など、意外な配役も見どころ。そして「姫」役のキム・コッピ、最高!(min)

2018年7月7日(土)より全国公開 公式サイト
(2018年/日本/104分) 監督・原作・脚本:松居大悟 出演:池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二、高杉真宙、向井理、YOU 制作:レスパスフィルム 配給:ティ・ジョイ ©2018「君が君で君だ」製作委員会


『ボリショイ・バレエ 2人のスワン』

本格的なバレエを堪能できる青春ストーリー

映画『ボリショイ・バレエ 2人のスワン』メイン画像【アル中の元ダンサーに才能を見出された貧しい家庭の少女ユリアは、ボリショイ・バレエ・アカデミーに入学。そこには完璧に踊る美しいお嬢様カリーナが。ライバルとして切磋琢磨の青春を過ごしながら成長する2人の少女の、栄光と挫折。最後にプリマとしてステージに立つのは……?】ドキュメントと見間違えるほど美しいトップ・バレエダンサーたちの肉体と、確かな技術に満ちたスクリーン。そこに次々とドラマチックな展開が。クラシックバレエの醍醐味と劇映画の面白さ、両方が楽しめる近年稀な作品。厳しいレッスン、クセのある教師、家族との摩擦、さまざまな葛藤。少女の頃、バレエ漫画に夢中になった方には、特におすすめ。(市川はるひ)

2018年7月7日(土)より全国順次公開 公式サイト
(2017年/ロシア/132分) 原題:Большой/英題:THE BOLSHOI 監督:ヴァレーリー・トドロフスキー 出演:マルガリータ・シモノヴァ、アンナ・イサエヴァ、アリーサ・フレインドリフ ほか 配給:アット エンタテインメント ©Valery Todorovsky Production Company


『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

不器用でもどかしくて真っ直ぐな、青春の痛み

映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』メイン画像『惡の華』などで知られる人気漫画家・押見修造が自身の経験をモチーフに描いた同名マンガを実写映画化。監督は本作で長編商業映画デビューを飾る湯浅弘章。脚本は『百円の恋』の足立紳。喋ろうとすると言葉に詰まる志乃と、ギターが大好きなのに音痴な加代。高校で出会った2人が、バンドを組むことで少しずつコンプレックスをさらけ出し、不器用に距離を縮めていく姿をみずみずしく繊細に描く。志乃役の南沙良、加代役の蒔田彩珠、空気が読めず浮いてしまうクラスメイト・菊地役の萩原利久ら、若手俳優3人の体当たりの演技がまぶしい。真っ直ぐ過ぎてもどかしい青春の痛みと、劇中に登場する90年代の名曲たちが胸を締め付ける。(min)

2018年7月14日(土)より全国順次公開 公式サイト
(2017年/日本/110分) 監督:湯浅弘章 出演:南沙良、蒔田彩珠、萩原利久 ほか 配給:ビターズ・エンド ©押見修造/太田出版 ©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

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