『クイーン 旅立つわたしのハネムーン《オリジナル完全版》』-自分の殻を破れば新しい世界が広がる! 最高にハッピーなボリウッド発ガールズムービー

  • 2018年01月06日更新

インドのアカデミーショー2015最優秀作品賞、最優秀監督賞などを受賞。アメリカ・イギリス・カナダでも大ヒットを記録したガールズムービー。前向きに生きるパワーを与えてくれる、魅力溢れる作品だ。

結婚式をドタキャンされ、失意のうちにヨーロッパへ
古い価値観を重んじるインド・デリーの家庭に育ったラニ。外出するときはいつも父親か弟の付き添いがつく。そんな彼女は家族の知り合いの息子であるヴィジャイと婚約中で、結婚式の準備も着々と進んでいた。だが、直前にヴィジャイから結婚できないと告げられ、失意の底に。
部屋に閉じこもり泣き暮らすラニだったが、突如新婚旅行の行き先だったヨーロッパ旅行に行くことを思いつく。一人では何もできなかった彼女の旅が今始まる!

ラニを通して旅の醍醐味を味わう
保守的な環境で育ったラニが、本当にその“不自由さ”をさらに認識するのは、インドを離れ、外の自由な世界を知った後なのだろう。故郷のしがらみやしきたりから解き放たれた彼女は、家族に心配されながらも、時に戸惑い時に大胆に振る舞いながら、“自分の人生を生きる”ことの大切さを知る。
社会に閉塞感を覚えるのは、程度の差こそあれ私たちも同じだ。だからこそ、ラニを通して、非日常を体験し、自由や出会いという旅ならではの醍醐味を味わい、そこに喜び見出すことができる。
初めての一人旅での戸惑いの表情といい、酔ったときの弾けっぷりといい、インドの若者ファッション(?)に身を包んだラニはとても愛らしい。演じるカンガナー・ラーナーウトは、数々の賞を受賞する人気女優だそう。その存在感は抜群だ。

幸せな気分に包まれる人生讃歌
ラニが旅先で出会うのは、シングルマザーのホテル従業員、ゲストハウスで同室になった青年たち、ちょっと危険な香りのするレストランオーナーなど、様々な国籍を持つ個性豊かな人々。彼らと心を通わせるうちに、自立心が芽生え、その表情はいきいきと輝いていく。
温かく、清々しく、幸せな余韻が残る人生讃歌。「外に出よう。一歩踏み出せば世界は変わる」。ラニの“冒険”はそう教えてくれる。

▼『クイーン 旅立つわたしのハネムーン《オリジナル完全版》』作品・公開情報
(2014年/146分/カラー/インド)
原題:Queen
監督:ビカース・バール
出演:カンガナー・ラーナーウト、ラージクマール・ラーオ、リサ・ヘイドン
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
© Viacom 18 Media Pvt Ltd & Phantom Films Pvt Ltd

●『クイーン 旅立つわたしのハネムーン《オリジナル完全版》』公式サイト

※2018年1月6日(土)より、シネマート新宿、ココロヲ・動かす・映画館○他全国ロードショー

文:吉永くま

  • 2018年01月06日更新

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