心揺さぶる作品に出会う映画祭 ―『第18回東京フィルメックス』が開幕!

  • 2017年11月18日更新

アジアを中心に世界各国の独創性豊かな作品を集めて開催される『東京フィルメックス』がいよいよ開幕!2017年11月18日(土)〜26日(日)の全9日間にわたり選りすぐりの映画作品が上映されるほか、多彩なゲストによるトークや関連イベントも多数予定されている。刺激的な映画体験と心揺さぶる作品に巡り会いたいなら、ぜひとも足を運んでほしい映画祭だ。
(画像はオープニング作品『相愛相親』より)
スケジュールチケットゲストイベント等の詳細情報は公式サイトよりご確認ください。


新たな才能に巡り会いたいなら「コンペティション部門」の9作品をチェック!
世界的に注目を集めるアジアの新進作家たちが2016〜2017年にかけて製作した作品のなかから、選りすぐりの9作品をコンペティション部門として上映。本年度の審査委員長を務める原一男監督を含めた5名の国際審査員によって最優秀作品賞と審査員特別賞を選出し、11月25日(土)に行われる授賞式にて該当作品が発表される。

『馬を放つ』
第18回東京フィルメックスコンペティション『馬を放つ』
監督:アクタン・アリム・クバト
(2017/キルギスタン・フランス・ドイツ・オランダ・日本)
キルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバトの最新作。キルギスの草原地帯の村で、村人から“ケンタウロス”と呼ばれる男は古くからの伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放つ……。ベルリン国際映画祭で上映され、国際アートシネマ連盟賞を受賞した注目の1作。配給:ビターズ・エンド


『とんぼの眼』
第18回東京フィルメックスコンペティション『とんぼの眼』
監督:シュー・ビン
(2017/中国)
中国の現代美術界の旗手、シュー・ビンが初めてメガホンを執った作品。尼僧になる修行をやめ、俗世間に戻った若き女性チンティン。しばらくして、彼女に一方的な思いを寄せていた若者クーファンはインターネットの動画サイトで活躍するアイドルがチンティンなのではないかと思いはじめる……。

<コンペティション部門ラインナップ>(監督名/製作年/製作国)
●『馬を放つ』※上記参照
●『見えるもの、見えざるもの』(カミラ・アンディニ/2017/インドネシア・オランダ・オーストラリア・カタール)
●『殺人者マルリナ』(モーリー・スリヤ/2017/フランス・マレーシア・タイ)
●『暗きは夜』(アドルフォ・アリックスJr/2017/フィリピン)
●『ジョニーは行方不明』(ホァン・シー/2017/台湾)
●『とんぼの眼』※上記参照
●『シャーマンの村』(ユー・グァンイー/2017/中国)
●『氷の下』(ツァイ・シャンジュン/2017/中国)
●『泳ぎすぎた夜』(五十嵐耕平、ダミアン・マニヴェル/2017/日本・フランス)


「特別招待作品」は興奮必至のラインナップ!
第18回東京フィルメックス特別招待作品『ニッポン国VS泉南石綿村』
オープニングを飾る作品は台湾出身の女優シルヴィア・チャンが監督と主演を務める『相愛相親』。そしてクロージング作品には、2016年7月に亡くなられたイランの名匠アッバス・キアロスタミの長編映画『24フレーム』が上映される。さらに、原一男監督の23年ぶりとなるドキュメンタリー映画『ニッポン国VS泉南石綿村』、フィルメックスと縁の深い園子温監督の『東京ヴァンパイアホテル 映画版』、ウォルター・サレスやジャ・ジャンクーほかBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の監督たちが「時間」をテーマに競作したオムニバス『時はどこへ?』など、映画ファンなら興奮せざるを得ない気鋭監督によるタイトルが並ぶ。また、巨匠たちの名作や、映画史的に重要な位置づけにありながら上映の機会が限られていた作品をデジタルリマスターして上映する「フィルメックス・クラシック」部門では日本初上映の『モアナ(サウンド版)』と『山中傳奇』がスクリーンに登場する。(画像は『ニッポン国VS泉南石綿村』より)

『24フレーム』【クロージング作品】
第18回東京フィルメックスクロージング作品『24フレーム』
監督:アッバス・キアロスタミ
(2016/イラン・フランス)
写真が撮られた瞬間の前、あるいは後はどうなっているのだろうか、というコンセプトに基づき、映画と写真という2つの芸術形態の統合を試みた意欲作。残念ながらキアロスタミ監督は完成作品を観ることなく逝去。2017年のカンヌ映画祭でワールド・プレミア上映された。


<特別招待作品ラインナップ>

相愛相親』(シルヴィア・チャン/2017/中国・台湾)【オープニング作品】
●『24フレーム』※上記参照
●『時はどこへ?』(ウォルター・サレス、アレクセイ・フェドルチェンコ、マドハル・バンダルカル、ジャーミル・X・T・クベカ、ジャ・ジャンクー/2017/ブラジル・ロシア・インド・南アフリカ・中国)
●『サムイの歌』(ペンエーグ・ラッタナルアーン/2017/タイ・ドイツ・ノルウェー)
●『天使は白をまとう』(ヴィヴィアン・チュウ監督/2017/中国)
●『ファンさん』(ワン・ビン/2017/香港・フランス・ドイツ)
●『ニッポン国VS泉南石綿村』(原一男/2017/日本)
●『東京ヴァンパイアホテル 映画版』(園子温/2017/日本)

<特別招待作品 フィルメックス・クラシック>
モアナ(サウンド版)』(ロバート・J・フラハティ、フランシス・H・フラハティ、モニカ・フラハティ/1926、1980/アメリカ)

山中傳奇』(キン・フー/1979/台湾)

 

ジャック・ターナー特集上映ほか、多彩な企画も目白押し!
第18回東京フィルメックス ジャック・ターナー特集上映『夕暮れのとき』
特集上映では没後40年を迎え、再評価が高まるジャック・ターナー監督の『私はゾンビと歩いた!』と『夕暮れのとき』の2作品を紹介するほか、ジャン=ミシェル・フロドンはじめ、国内外の優れた批評家を招いたフォーラム「国際批評フォーラム」や、若手作家およびプロデューサーを対象とした人材育成プロジェクト「タレンツ・トーキョー」、親子向けの映画鑑賞ワークショップに聴覚障がい者向け日本語字幕付き上映をあわせた「映画の時間プラス」といった映画ファンにとっては貴重な機会といえるイベントも目白押しだ。映画を観るだけでなく、体験する喜びにもぜひ触れてほしい。(画像は『夕暮れのとき』より)

<特集上映 ジャック・ターナー>
私はゾンビと歩いた!』(ジャック・ターナー/1943/アメリカ)
夕暮れのとき』(ジャック・ターナー/1956/アメリカ)

また、本映画祭では観客たちの投票によって決定される「観客賞」や、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」からの評価を対象に決められる「Filmarks賞」も設けられる。会場に足を運んだら、ぜひあなたも審査員の一人となって映画祭を盛り上げてほしい。詳しい上映スケジュールやチケット、ゲスとイベントの情報は映画祭の公式サイトからチェックを!
※「観客賞」はクロージング作品およびフィルメックス・クラシックを除く全作品が対象。
※「Filmarks賞」は全上映作品が対象。

 

第18回東京フィルメックス_ポスター『第18 東京フィルメックス』開催概要
名称 : 第18回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2017
期間 : 2017年11月18日(土) ~ 11月26日(日) (全9日間)
会場 :有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇
● 第18回 東京フィルメックス公式サイト

文・編集:min

  • 2017年11月18日更新

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