第29回東京国際映画祭 まだ上映されていない最新映画も、高画質で受け継がれる名作も

  • 2016年10月25日更新

第29回東京国際映画祭が10月25日よりスタート。アジア最大級の映画のお祭りが今年もやってきました。まだ世界で上映をしていないワールドプレミア作品をチェックしたり、名作の4Kリマスターを一気にみたり、映画好きなら寝る暇、食べる暇を惜しんで、映画をむさぼる10日。今回は、世界に先駆けて上映される最新注目ワールドプレミア作品と、タイムレスに愛される名作の4Kリマスター版の上映作品をミニシア流にご紹介します。© Snow Woman Film Partners

 

世界に先駆けて上映されるワールドプレミア上映作品

アジアの監督がワールドプレミアの場所として選んだ東京国際映画祭。インド、フィリピン、中国の監督たちが世界に発信する足掛かりとして、東京に集結している。ブルカ、トランスジェンダー、資本主義、テーマは多様。世界の今を丸ごと感じよう。

1.ブルカの中の口紅(アジアの未来)
ブルカを被った女子大学生はポップシンガーになる夢を抱いて葛藤している。若い美容師の女性はふたりの男と付き合いながら、小さな町の閉塞空間から脱出したいと思っている。3人の子持ちの主婦はセールスウーマンとしてもうひとつの人生を送っている。55歳の未亡人は電話によるロマンスで性的欲望がよみがえる…。抑圧された4人の女性たちに寄り添いながら彼女たちの自立への葛藤を見据えた、女性監督アランクリター・シュリーワースタウの第2作。©m-appeal
上映日:10/26 18:20- 10/30 18:00-

 

2.ダイ・ビューティフル(コンペティション)
美女コンテストで優勝したトランスジェンダーのトリシャが突然死してしまう。彼女の望みは、埋葬前に幾夜も行われる儀式で、毎回違うセレブの装いをまとうこと。友人たちは団結してトリシャの願いを叶えようとする。トリシャが生きた、カラフルでちょっと変わった一生を思い起こしながら。息子として、姉として、母として、友として、恋人として、妻として、そして女王としての人生を。フィリピンで最も売れっ子の映画監督のひとりであるジュン・ロブレス・ラナ監督作品。© The IdeaFirst Company Octobertrain Films

上映日:10/27 17:50- 11/02 21:00-

3.ミスター・ノー・プロブレム(コンペティション)
重慶のシューファー農場は、生産性は高いが利益につながらない。雇われ番頭のディンは、収入を増やすために自称芸術家のチンに空き部屋を貸すことにする。ディンと従業員たちの癒着に不満を抱いた農場所有者は、ディンをクビにしようとするが、便宜を受けているチンが反対する。それでも所有者一家は近代的発想を持つ新しい経営者を雇用することにし、騒ぎは大きくなっていく。ロウ・イエ監督の脚本家として名高いメイ・フォンの初監督作。© Youth Film Studio

上映日:10/29 14:10- 11/02 10:20-

 



4Kリマスターでよみがえる名作
1. キングコング対ゴジラ [4Kデジタルリマスター版]
ゴジラシリーズ初のカラー作品であり、最大のヒット作品。アメリカを代表する怪獣・キングコングを相手役に迎えて、日米を代表する怪獣同士の対決が話題となったシリーズ第3作。短縮版作成時に24分がカットされ、長らく失われていたフィルムが今回発見されたことにより、最新のデジタル技術を駆使して復元、1962年公開時のオリジナル版がゴジラシリーズ初となる全編4Kデジタルリマスター版として54年ぶりにスクリーンに復活。シン・ゴジラも会期中に上映されるので、併せてチェックしてTM & ©1962 TOHO CO., LTD.

上映日:11/01 17:00-


2. 『忠臣蔵』デジタル最長版
公開時の題名は『実録忠臣蔵』。生涯で1000本以上の映画に出演した日本最初の国民的大スターの尾上松之助が、人間味ある大石内蔵助を重厚に演じ、監督の池田富保は、山鹿流鶴翼の陣形など史実に基づき格調高く仕上げ、以降の『忠臣蔵』映画の規範を示した作品である。歌舞伎座スペシャルナイトではこの『忠臣蔵』とともに古舘伊知郎さんが「現代版弁士」としてゲスト出演する『血煙高田の馬場』にも注目したい。画像・作品提供:おもちゃ映画ミュージアム


上映日:10/31 16:35-(歌舞伎座スペシャルナイトは10/27 17:30-)

 



▼第29回東京国際映画祭

期間:2016年10月25日(火)~ 11月3日(木・祝)[10日間]

開催会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか 都内の各劇場および施設・ホールを使用

主催:公益財団法人ユニジャパン(第29回東京国際映画祭実行委員会)

●東京国際映画祭公式サイト

©2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会

文:白玉

  • 2016年10月25日更新

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