『あっちゃん』完成記念記者会見レポート― ニューロティカ結成30年の真実と、素顔のあっちゃんに迫るドキュメンタリー映画が完成!

  • 2015年02月13日更新

ニューロティカの結成30周年と、そのフロントマンであるイノウエアツシの生誕50年を記念して製作されたドキュメンタリー映画、『あっちゃん』の完成&公開記念記者会見が、2015年2月10日(火)に新宿LOFTにて行われた。

会見にはナリオ監督と現ニューロティカのメンバーが登場し、映画の見どころとあっちゃん本人の魅力や裏の顔(!?)などについて語った。<写真は左から、ナリオ監督、イノウエアツシ(Vo)、KATARU(B)、NABO(D)、JAMES(G)>

「バンド結成30周年と50歳の節目に、何かをやってみようという思いでドキュメンタリー映画を作りました」(あっちゃん)

ニューロティカは、バンドブーム全盛の84年に結成し、90年にメジャーデビュー。THE BLUE HEARTS、JUN SKY WALKER(S)と共に“80年代ロック御三家”と称され、氣志團、175R、マキシマムザホルモン、PUFFYなど多くのアーティストに影響を与えた人気パンクバンド。本作では、唯一のオリジナルメンバーで、ピエロメイクがトレードマークの“あっちゃん”ことイノウエアツシにスポットを当てながら、バンドの軌跡と実態を赤裸々に追う――。

本作の制作資金はクラウドファンディングサイト“CAMPFIRE”で 全額が集められ、目標金額を大幅に超える 940 万 3669 円が全国から寄せられた。これは、日本のクラウドファンディング史上、自主制作映画では過去最高額であり、 2014 年度の CAMPFIRE 総合記録の第2位でもある。この事実からも、ニューロティカがいかに多くのファンから愛されているかということが伺える。

メガホンを取ったナリオ監督は、撮影の感想をこう語る。「もともと僕はニューロティカのファンではなかったのですが(笑)。1年半の撮影を通して、あっちゃんは誰からも愛される、本当にスゴい人だと思いました。そして、ニューロティカが大好きになりました。この映画を観た皆さんにも、きっとそう感じていただけると思います」

続いて、本作の主役であるイノウエアツシ(以下、あっちゃん)は映画製作のきっかけについて、「バンド結成30周年と50歳の節目に、何かをやってみようという思いでドキュメンタリー映画を作りました。クラウドファンディングでは、多くのご支援をいただき本当に感謝しています。『ニューロティカをやる』ということは自分の為でもあり、みんなが楽しむ為でもあるというのが僕の答えです」と笑顔で語った。

 

「映画では僕らも知らなかったあっちゃんの私生活を観る事ができます」(KATARU)
ライブが無い日は実家であるお菓子屋の若旦那。そしてライブになるとピエロに変身して魅力的なステージングを繰り広げるあっちゃん。本作の見どころであるあっちゃんの素顔についてメンバーはこう語る。

「あっちゃんはどんな時も自分たちメンバーのことを考えてくれる人。映画では僕らも知らなかったあっちゃんの私生活を観る事ができます。あとは、監督の編集で僕がかなり悪者になっていてびっくりしました(笑)。そういったところも含めて、リアルな映画になっています」(KATARU

「あっちゃんは本当に誰からも嫌われない。仲が悪い2つのバンドがいても、その間にあっちゃんが入ることで、結局は3バンドで一緒にライブをやってしまう。こんな人は、きっとロック界にあっちゃんだけだと思う。僕の中では、普段は新聞記者をしているスーパーマンと実家でお菓子屋をやっているあっちゃんの姿が重なるんです。今回、映画製作の言い出しっぺが僕なんですが、あっちゃんの存在をもっと多くの人に知ってほしいと思いました」(NABO

「これだけすべての人から愛される人には出会ったことがありません。撮影当時はまだ自分はメンバーとして正式加入していなかったのでステージの袖にいる姿しか映っていませんが、観客としてこの映画を楽しみたいと思います」(JAMES

……とここで、あまりのベタ褒め具合に居心地を悪くしたあっちゃんが「ほめられるのが苦手なので、気持ち悪くなってきました。裏あっちゃんの話をしよう! 」と提案すると、メンバーからは「二十歳以下が好き」「ライブの前日にお酒を飲んでは女の子とチューする」「地方で“かろうじて女性”みたいな人をお持ち帰りした。ストライクゾーンがかなり広い」などと次々と暴露され、慌てふためくという場面もあり会場を沸かせた。

「『メンバーにも家族にも恋人にも言ったことのない話を、この映画で話そうと言ってくれて。この映画が間違いないものになったと確信しました」(ナリオ監督)

最後に、あらためて映画の見どころについて質問されたナリオ監督は、「ドキュメンタリー映画には設計図がないので、途中で着地点が見えなくなり悩んだこともありました。また、クラウドファンディングでは1000万円近くご支援をいただき、期待に答えなければというプレッシャーを感じた事もありました。でも、撮影の終盤であっちゃんが、『メンバーにも家族にも恋人にも言ったことのない話を、この映画で話そう』と言ってくれて。この映画が間違いないものになったと確信しました」と映画への自信をのぞかせた。

知られざるあっちゃんの素顔と30 年に及ぶバンド活動の軌跡を追った本作は、デビュー当時からの貴重なライブシーンや歴代メンバーの登場、周辺アーティストへのインタビューなどファンにはたまらない映像が満載だ。また、同時に80~90 年代バンドブームの真相をも浮き彫りにし、すべての音楽ファンにとっても興味深い作品となっている。

“どこにでもあるお菓子屋さんに生まれた男の、どこにもない生き方”は、どんな熱をもって観客を魅了するのか。劇場公開を楽しみに待っていてほしい。

▼『あっちゃん』作品・公開情報
(2015年/日本/103分)
監督・編集・撮影:ナリオ
出演:歴代ニューロティカメンバー、RYOJI(POTSHOT)、SHOGO(175R)、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)、まちゃまちゃ、大槻ケンヂ(筋肉少女帯)、宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))、HIKAGE(THE STAR CLUB)、PON(LAUGHIN’NOSE)、綾小路翔(氣志團)、矢沢洋子、Bamboo(milktub)、石坂マサヨ(ロリータ18号)、GEN(THE GELUGUGU)、宮藤官九郎(大人計画)、ターシ(LONESOME DOVE WOODROWS)、サトパー(30%LESS FAT)、増子直純(怒髪天)ほか
制作:東京想舎
製作:NRオフィス、あっちゃん製作委員会
配給:日販
コピーライト:©あっちゃん製作委員会

『あっちゃん』公式サイト

※4月18日(土)より渋谷HUMAXシネマ、シネマート心斎橋にてレイトショー。5月 名古屋シネマテークにて、以降全国順次公開予定

取材・編集・文・イベント撮影:min

  • 2015年02月13日更新

トラックバックURL:http://mini-theater.com/2015/02/13/30204/trackback/