『バッド・マイロ!』-甘えん坊でキュートな腸ポリープ(!)が大暴れ!

  • 2014年12月20日更新

映画界に新たなアイドルが誕生した。彼の名はマイロ。平凡なサラリーマン、ダンカンの腸内で、ストレスにより誕生したポリープだ。愛らしいけどいったんキレると何をするか分からない危険な奴。マイロは愛するパパ(ダンカン)を守るために、敵=ストレスの元凶を血祭りにあげていく。






お尻から出てきた奇妙な生物の正体は?
ちょっと気弱な普通の中年サラリーマン、ダンカンの毎日はストレスだらけ。曲者の上司に左遷され、仕事場は少し大きめの個室トイレに。同僚はかなりの変人だ。母親や妻からは子作りを急かされている。そんな中、彼は猛烈な腹痛に襲われ記憶を失ってしまう。一方、彼の周囲では連続して惨殺事件が起こっていた。ある日、セラピストのハイスミスの催眠療法を受けたダンカンは、自分のお尻から飛び出した奇妙な生物が、ストレス原因となった人間を殺し、また肛門に戻ってくることを知る。驚く彼だったが、やがて腸ポリープが変化した獰猛なモンスター、マイロのことを自分の子のように愛おしく思うようになる。


「パパをいじめる奴は許さない!」
隆起した腸粘膜の質感を持つ3頭身のマイロ。鋭い歯につぶらな瞳。邪悪なのに甘えん坊。このギャップがたまらない。マイロの殺人の動機は、ただの快楽や自分自身の恨みではなく、すべてパパと慕うダンカンをストレスから守るため。だからマイロがどんなに残虐でも、画面に血が飛び散っても、どこか憎めず、それどころか父性・母性本能をくすぐられてしまうかもしれない。それにマイロは結果的に、家族の再生、人生の再出発という大切なイベントにも、貢献するのである


あなたの中にもマイロがいる
ストレスが高じて誰かに怒りを感じると、ポリープとまではいかなくても、ネガティブな“気”を発するようになる。そう、マイロはその攻撃的な“気”と同じ。怒りや不安を具現化した姿なのだ。負の感情はどんどん暴走し、増幅する。そんなときはセラピスト・ハイスミスのアドバイス通り、「ゆっくり呼吸をして」「受け入れて」、自分の中のマイロをコントロールしてみよう。この『バッド・マイロ!』、実はふかーい教訓を含んでいる……のかも(?)。



▼『バッド・マイロ!』作品・公開情報
2013/アメリカ/ヴィスタサイズ/85分
原題:Bad Milo!
監督:ジェイコブ・ヴォーン
出演:ケン・マリーノ、ジリアン・ジェイコブス、ピーター・ストーメア、パトリック・ウォーバートン
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配給:カルチュア・パブリッシャーズ、武蔵野エンタテインメント
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12/20(土)より、新宿武蔵野館お正月レイトショー、全国順次公開

文:吉永くま

  • 2014年12月20日更新

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