第26回東京国際映画祭-アジア最大級の映画祭がスタート。ミニシアターファンの観たい部門がパワーアップ!

  • 2013年09月18日更新

アジア最大級の映画祭、第26回東京国際映画祭が10月17日よりスタート。オープニングを飾るトム・ハンクス主演『キャプテン・フィリップス』やクロージングを盛り上げる三谷幸喜監督作品『清州会議』など話題満載の東京国際映画祭だけれども、ミニシアターファン注目の作品も目白押し。『日本映画・ある視点』部門がリニューアルをしたり、アジア(日本、中東地域を含む)で作られた、新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にした『アジアの未来』部門が設立されたりと、インディペンデント映画の新しい可能性を探る作品が取りそろえられている。今回はコンペティション部門、アジアの未来部門、そして日本映画スプラッシュ部門から気になる三本をご紹介します。この週末は世界水準のミニシア作品でグッと心をわしづかみまれてみてはどうだろう。


「コンペティション」部門
映画祭のメイン部門。ハイクオリティなプレミア作品群がグランプリを競う。世界と戦う日本映画をチェック!
『ほとりの朔子』
大学受験浪人中の夏に、母の妹の地域研究学者である海希江叔母さんの誘いで、海と山のほとりの避暑地を訪れる朔子。そこで海希江の幼なじみの兎吉と、その甥で福島から避難してきている同年代の孝史と出会う。孝史と幾度か会う度にふたりの距離が近づいていく。子供と大人のほとりにいる朔子が、大人たちのなかで人生の複雑さを少しだけ覗きみる夏物語。『歓待』の深田晃司監督と杉野希妃プロデューサーコンビが、二階堂ふみ、鶴田真由、太賀、古舘寛治等を迎えて新たに制作した社会派青春夏物語。


「アジアの未来」部門
新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にした、フレッシュなコンペティション部門。新しい才能は青田買い。
『今日から明日へ』
北京郊外の集合住宅に住み、「蟻族」という流行語で呼ばれる若者たちの未来と恋を見つめた、ニューウェーブの予感に満ちた新世代中国の青春映画。北京の郊外にある唐家嶺(タンジャーリン)には、大学卒の高学歴でありながら非正規雇用の身分にとどまっている若い世代が多数住みついて、社会現象となっている。概ね「80后」(=1980年代生まれ)の彼らは、生活費を節約するために家賃の安い集合住宅に固まって入居しており、その生活形態が蟻の社会に似ていることから「蟻族」と呼ばれ、流行語となっている。新世代ニューウェーブの予感に満ちた1本。


「日本映画スプラッシュ」部門
海外進出を狙う日本インディペンデント映画を紹介。東京からカンヌへベルリンへ向かう監督は?
『自分の事ばかりで情けなくなるよ』
松居大悟監督(『アフロ田中』『男子高校生の日常』)が、ロックバンド“クリープハイプ”の尾崎世界観の原案を基に手掛ける異色の音楽映画。池松壮亮、黒川芽以、山田真歩、大東駿介、安藤聖、尾上寛之ら実力派若手俳優陣を迎え、思うようにいかない現実にいら立つ登場人物たちの後悔だらけの日々を、クリープハイプの音楽が照らし、時代と共振していく。




▼第26回東京国際映画祭
期間 2013年10月17(木)~10月25(金) 9日間
開催会場 六本木ヒルズ(港区)をメイン会場に、都内の各劇場及び施設・ホールを使用
●第26回東京国際映画祭公式サイト
主催 公益財団法人ユニジャパン(第26回東京国際映画祭実行委員会)
共催 経済産業省(マーケット部門)、東京都(コンペティション部門)

文:白玉

  • 2013年09月18日更新

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