『セレステ∞ジェシー』 切なく、キュート。そしてリアル。練りに練った脚本が光る、日々を闘うあなたに贈るフレッシュなラブ・ストーリー。

  • 2013年05月25日更新

「自分らしく生きていれば、幸せになれると思っていた―」。上昇志向が強いガンバリ屋のヒロインは、まさに今日を乗り越えるあなたの姿! まわりに流されることなく、正しいと信じた道をひたすら真っ直ぐ進んでみれば、そこには思いがけない“マサカの窮地”が待っていた……! リアルな設定と繊細な会話が光る本作で、米国からスマッシュヒットを放ったのは、ラシダ・ジョーンズ(共同脚本/制作総指揮/主演)。 理詰めではごまかせないハートを抱え、傷つき、闘うセレステに共感しているうち、きっとあなたもかけがえのない何かを発見できるはず。
5月25日(土)、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
(C)C & J Forever, LLC All rights reserved.

「私は正しい!」信じた道へと邁進するセレステ。

学生時代に恋に落ちたセレステ(ラシダ・ジョーンズ)とジェシー(アンディ・サムバーグ)は、お互い相性ピッタリのベストパートナー。笑いのツボも同じで、いつも楽しそうにじゃれ合っている。だけど30代に突入し、セレステはアグレッシヴな姿勢を貫いた末、今や会社の経営者。一方、夫のジェシーは売れないアーティストのまま、生活はセレステに頼りっぱなし……。ついにセレステは、ジェシーと夫婦関係を解消し「親友」に戻ることを決意。ジェシーも渋々同意する。別居しても相変わらず一緒に過ごす二人に、周りはすっかりあきれ顔。だけど、わが道を行くセレステはそんな反応もお構いなし。「私の選択は正しかった!」と、ゴキゲンな毎日を過ごしていた。ところが、ほんの小さなすれ違いから二人の間に異変が起こる。ジェシーと日々の連絡が取れなくなり、一転、セレステは不安と焦りを感じはじめる。ようやく連絡が取れ、セレステがホッとしたのもつかの間、なんとジェシーから「好きな人ができた」と告げられてしまう。ショックを受けるセレステ。でもそれは、悶え苦しむ日々の序章に過ぎなかった……。

危ういバランスに揺れ動かされる、魅惑のスクリプト。
腐れ縁だった自分頼りのパートナーが、どんどん違う道を進んでいく。まさかの「失恋」に陥るセレステ。恋に破れたら、誰もがそうするように、仕事に、趣味に没頭してみる。それでもだめならアルコールにおぼれヤケ食いし、新たなパートナーを探しに出かける。「心の痛みなんて、打ち負かすことができる!」そう信じて失恋から立ち直るため、あらゆる手を尽くし奮闘するセレステの姿は、とてもコミカル。けれどジェシーの“新しい幸せ”を垣間見てしまった瞬間の「チクリ」とくる感覚はとてもリアル。一瞬のスキを突かれ、観ている私たちまでショックで泣けてくる。なんとも危ういバランスで揺さぶられ、ぐいぐいと引き込まれる練りに練られた脚本は、セレステを演じるラシダ・ジョーンズ自身が、実体験に基づき書いたもの。そして友人スキルツ役で出演のウィル・マコーマック(共同脚本/総指揮/出演)とは、実際に過去に、わずかの期間交際していたそうだ。実体験に基づきながらも、エンターテイメントとして膨らませたスクリプトは、なんともみずみずしくて秀逸。セレステを囲む個性的なキャストも魅力いっぱい。イライジャ・ウッド演じるセレステの仕事仲間のスコットは、セレステの良き相談相手ながら、ウィットに富んだゲイ。エマ・ロバーツ演じるポップミュージシャンのライリーは、大胆に若さを振りかざす、豪快で爽快なキャラクター。ライリーとセレステの関係も、重要なみどころになっている。

リアルに奮闘したラシダ・ジョーンズと仲間たち。
父はミュージシャン、母は女優というサラブレットで、女優・ミュージシャン・モデルとして活動。ハリウッドセレブとして人気を誇るラシダ・ジョーンズは、本作で「ハリウッド注目の脚本家」という新たな地位まで得た。だが制作前は、資金の確保と「本当につくりたい作品」のバランスに悩んだそうだ。本作のためにスタッフ・キャストとも、映画のテーマ同様“愛”と“友情”でつながった旧知の仲間が集まった。やがてこの作品に集うメンバーと脚本を見込んだプロデューサーが100%の出資を決めたそうだ。このプロセスが作品に、よりアットホームな雰囲気を与えたという。

キュートなダメンズを演じるのは『サタデー・ナイト・ライブ』で鍛えられたコメディアン。
ちょっとだらしないけど、どうにも別れがたい「売れないアーティスト」の男ジェシーを演じたのは、アンディ・サムバーグ。今後の活躍に注目したい期待の俳優だ。彼はあのアメリカの超人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に7年間レギュラー出演し、お茶の間の人気を博した実力派コメディアン(蛇足ながら下ネタもオハコとか)。しかし今回、なんともキュートなアーティストの青年を演じきっている。セレステに未練を引きずらせる彼の魅力は、実に説得力アリ。邪気のない天使のようで、別れの覚悟を決めた女性にとって、彼の言動は「ここ一番で言ってはならぬ、やってはならぬ」けしからんことばかり! アンディが輝いているからこそ、観客はヒロインに思い入れしてしまうのかも。あなたもどっぷりとセレステの気分にひたって、恋と友情を肌で感じてみては。

▼『セレステ∞ジェシー』公開情報
原題:CELESTE AND JESSE FOREVER
2012年/アメリカ/92分/カラー
出演:ラシダ・ジョーンズ、アンディ・サムバーグ、
イライジャ・ウッド、エマ・ロバーツ ほか
監督:リー・トランド・クリーガー
脚本:ラシダ・ジョーンズ、ウィル・マコーマック
配給:クロックワークス
『セレステ∞ジェシー』公式サイト
5月25日(土)、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
(C)C & J Forever, LLC All rights reserved.

  • 2013年05月25日更新

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