「第6回 TOHOシネマズ学生映画祭」―無料で入場・鑑賞できる、「学生による、学生のための映画祭」。

  • 2012年03月15日更新

207作品から選ばれた13作品。その中から、グランプリと準グランプリが決定。

「学生による、学生のための映画祭」というコンセプトのもと、2007年に始まった「TOHOシネマズ学生映画祭」が、2012年の今年、第6回開催を迎える。3月18日(日)、会場は東京のお台場シネマメディアージュ。入場無料の映画祭である。

 森義隆監督やアニメーションの谷口悟朗監督といった著名人が登壇するパネル・ディスカッション、本映画祭の過去の受賞者・野中晶史氏が制作したHONDAのアニメーションの上映企画 ― 必聴で必見のこれらのイベントも楽しみだが、映画祭のメインはもちろん、コンペティション。「ショートフィルム部門」と「短編アニメーション部門」の2部門があり、応募規定は共通して、「大学、短大、専門学校、高校の在学時に製作した作品・ジャンル自由の15分以内の作品」となっている。映画祭の当日は、ショートフィルム部門で7作品、短編アニメーション部門で6作品が上映される。応募総数207作品の中から、厳正なる審査を経て選ばれた13作品だ。

【ショートフィルム部門】
『一瞬の時を』(日本大学芸術学部)
『いでよ 空』(映画美学校)
『宇宙と風船ガム』(バンタンデザイン研究所)
『ひとりぼっちの世界』(慶應義塾大学)
『約束の破り方』(バンタンデザイン研究所)
『夜明けまで』(慶應義塾大学)
『HOME』(青山学院大学)

【短編アニメーション部門】
『想起モノクローム』(成安造形大学)
『達磨』(大阪芸術大学付属大阪美術専門学校 卒業)
『土の中の僕たち』(The Arts University College at Bournemouth 卒業)
『抱卵の日』(京都造形大学 卒業)
『道端の亀』(大阪芸術大学付属大阪美術専門学校 卒業)
『When I was young…』(University for the Creative Arts at Farnham 卒業)

 当日は、各部門からそれぞれグランプリと準グランプリが選出される。また、全作品の中から1作に、特別賞として「ROBOT賞」が授与される。審査員に名を連ねるのは、大谷健太郎監督や山本寛監督といった、映画業界の第一線で活躍する面々だ。

作品の作り手のみならず、映画祭の企画・運営もすべて学生の手による。

「TOHOシネマズ」と冠されているが、映画祭の企画と運営は有志の学生による実行委員会がおこなっており、TOHOシネマズ株式会社は主催とサポートに徹している。宣伝活動からポスターやロゴ等の制作に至るまで、担当しているのはすべて学生だ。「学生映画を観る楽しみ」に加えて、「学生の運営による映画祭」の雰囲気を体験できるのも、この映画祭の魅力。次世代の巨匠候補はもちろん、エンターテインメント業界で活躍する未来のプロデューサーやパブリシストの手腕もその目にできるかもしれない。

▼「第6回 TOHOシネマズ学生映画祭」開催情報
日時:2012年3月18日(日) 13:30開場 14:00開始 19:00頃終了予定
会場:お台場シネマメディアージュ
企画・運営:TOHOシネマズ学生映画祭実行委員会
主催:TOHOシネマズ株式会社
「第6回 TOHOシネマズ学生映画祭」公式サイト
※入場無料。上映スケジュール、関連イベント等の詳細は、上記の公式サイトをご参照ください。

文:香ん乃


  • 2012年03月15日更新

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