東日本大震災 被災地復興支援シネマ「仙台ノスタルジア映画祭」―ギンレイ映画キャラバン隊、3月11日に始動。

  • 2012年03月07日更新
東北地方を巡回上映する「ギンレイ映画キャラバン隊」、3月11日に仙台から始動。

 東京・飯田橋にある名画座ギンレイホールが、「映画キャラバン隊」を組織して、東北地方を中心にボランティアで巡回上映する。その第1回目となる上映会「仙台ノスタルジア映画祭」が、2012年3月11日(日)、宮城県のエル・パーク仙台スタジオホールにて「被災地復興支援シネマ」として開催される。入場無料の上映会だ。

 上映作は、成瀬巳喜男監督の昭和初期のサイレント映画から『君と別れて』と『腰弁頑張れ』、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の2001年アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作『岸辺のふたり』の計3本。

『君と別れて』
昭和8年/サイレント/(上映時間60分)/35ミリフィルム/松竹蒲田(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
監督:成瀬巳喜男
出演:吉川満子、水久保澄子、磯野秋雄

『腰弁頑張れ』
昭和6年/サイレント/(上映時間28分)/35ミリフィルム/松竹蒲田(松竹提供作品)
監督:成瀬巳喜男
出演:山口勇、浪花友子、加藤精一

『岸辺のふたり』
2000年/8分/サウンド/35ミリフィルム/アニメーション/イギリス・オランダ/(クレストインターナショナル提供作品)
監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット

ピアノの生伴奏付き上映、幻の映写機による上映、昔懐かしい映画に関する展示まで。

『君と別れて』は、サイレント映画ピアニスト・柳下美恵氏の生伴奏とともに上映される。『岸辺のふたり』は、現代では貴重なカーボン式映写機での上映だ。「孤光灯」とも呼ばれるこの映写機は、やわらかい光を放つのが特徴。「仙台ノスタルジア映画祭」という名称にふさわしい、郷愁を誘われる映像体験ができる。また、作品の上映に加えて、レトロな映画のポスターやスチール写真・映画看板絵等の展示もおこなわれる。
※写真は、サイレント映画ピアニスト・柳下美恵氏。

「『映画の感動』を通して少しでも多くの方々に生きる勇気や人生の喜びを感じてもらえたら」

 こちらが、「ギンレイ映画キャラバン隊」のトラック。「『映画の感動』を通して少しでも多くの方々に生きる勇気や人生の喜びを感じてもらえたら」というキャラバン隊の思いと上映機材・展示物一式を積んで、東京の飯田橋から東北へ向けて発進する。

▼「仙台ノスタルジア映画祭」開催情報
日時:2012年3月11日(日) 16:30~18:30(終映予定)
会場:エル・パーク仙台スタジオホール
上映予定作品:成瀬巳喜男監督『君と別れて』(昭和8年)・『腰弁頑張れ』(昭和6年),マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督『岸辺のふたり』(2000年)
主催:名画座ギンレイホール 映画キャラバン隊
協力:松竹株式会社 東京国立近代美術館フィルムセンター クレストインターナショナル
名画座ギンレイホール公式サイト
※入場無料。参加申込方法・詳細等は、上記の名画座ギンレイホール公式サイト内「イベント情報」をご参照ください。

文:香ん乃

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