【イケメン青田買い】『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』 横井健司監督×浜尾京介さん×渡辺大輔さん インタビュー

  • 2011年08月29日更新

今回の【イケメン青田買い】は、『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』の公開を記念して、横井健司監督、浜尾京介さん、渡辺大輔さんのインタビューをお届けします。←の画像、左から、渡辺さん、横井監督、浜尾さんです。

ボーイズ・ラブ小説の金字塔『タクミくんシリーズ』の映画化も、『あの、晴れた青空』で5作目。男子高校の祠堂学院を舞台に、タクミこと葉山託生と、ギイこと崎義一を中心とした、切なくも甘い恋模様が描かれているシリーズです。第2作の『虹色の硝子』からタクミとギイを演じてきた浜尾さんと渡辺さんは、『あの、晴れた青空』でこの役をご卒業。おふたりがどのくらいタクミとギイにシンクロしていたか ― そんな思い出にも話題が及んだインタビュー、たっぷりの画像とともにお楽しみください。画像はクリックするとフルサイズでご覧いただけます。

― 『あの、晴れた青空』で、映画版のタクミくんシリーズはひと区切りつきます。今の心境は?

「浜尾くんと渡辺くんは卒業なので、淋しい気持ちもあります」(横井監督)

「ファンのみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです」(浜尾さん)

「『終わりは始まりだ』と考えています」(渡辺さん)

横井健司監督(以下、横井) ひと区切りついて安心はしましたが、回を重ねるごとにタクミとギイとしてなじんでいった浜尾くんと渡辺くんは本作で卒業なので、やはり淋しい気持ちもありますね。

浜尾京介さん(以下、浜尾) 長年関わってきた現場から離れるのと、タクミを演じるのが最後ということは、やはり切なくて淋しいです。でも、このシリーズが5作も続いたのは、タクミくんシリーズを愛してくださるみなさまと、いつも僕らを支えてくださるファンのかたがたのおかげなので、感謝の気持ちでいっぱいです。僕と大ちゃん(=渡辺さん)はタクミとギイを卒業しますが、タクミくんシリーズは今後も続いていくので、ファンのみなさまにはこれからも、このシリーズをもっと好きになっていっていただきたいと思っています。

渡辺大輔さん(以下、渡辺) 一番に感じるのは、やはり「淋しい」という気持ちです。ただ、『あの、晴れた青空』で卒業するのは、タイミングのよい形でもあると思っています。「終わりは始まりだ」と僕はいつも考えているので、タクミくんシリーズで経験したことを、ほかの仕事でも生かしていきたいです。横井監督には4作品でお世話になりましたが、僕がこの経験を経て大きくなっていったら、監督も喜んでくださると思うので。支えてくださるファンのみなさま、現場でフォローしてくれたスタッフやキャスト、そういった全員のおかげで僕らのタクミとギイがあるので、卒業するのは淋しいですが、新たな第一歩がスタートするということで、晴れやかな気持ちでもあります。

― 『虹色の硝子』、『美貌のディテイル』、『Pure~ピュア~』、『あの、晴れた青空』と、横井監督は浜尾さんと渡辺さんのタクミとギイを4作に渡って撮ってこられましたが、回を重ねるにつれて、おふたりに対してどのような変化を感じましたか?

「ひとりの俳優として、とてもよくなりました」(横井監督)

横井 『虹色の硝子』から比べて最も大きく変わったと思う点は、タクミくんシリーズに限らず、ふたりが俳優としての経験を積んで、ひとりの俳優としてとてもよくなった、ということです。
たとえば、『虹色の硝子』を撮影したとき、僕は浜尾くんに細かい指示をいろいろと出しました。ですが、回を重ねるにつれて、浜尾くんが演技に対して前向きかつ自発的になっていくのがとても感じられたので、僕が現場で口を出すことも減っていったんです。
渡辺くんは、ギイを演じる回数が増えるにつれて、考えかたと立ち位置が変わってきました。ただ演じるという意味だけではなく、(タクミくんシリーズにおいて)彼自身がどういう役まわりで現場に立っているのかを、場を引っ張っていく意味も含めて、しっかりと意識していくようになったので、たいしたものだな、と感心しました。

― 『あの、晴れた青空』を撮影にするにあたって、浜尾さんと渡辺さんのあいだで事前に打ち合わせはなさいましたか?

「互いのやることが阿吽の呼吸でわかるので、事前に言葉を交わさなくても理解できるんです」(渡辺さん)

渡辺 これといっては、特にしていません。(長年、このシリーズで共演してきた結果)互いのやることが阿吽の呼吸でわかるので、事前に言葉を交わさなくても、テストの段階で理解できるんです。撮影の前にひとりで脚本を読んでいるときに、「マオ(=浜尾さん)が演じるタクミならこういう言いまわしをして、こんな表情をするだろうな」と想像がつきますし、また、「監督はこのように撮って、これこれのようにやってくれ、と指示を出すだろうな」とも想像できます。
(キャスト同士や監督と気持ちが通じあっている)こういう点が、タクミくんシリーズのすごいところなんです。監督やスタッフのみなさまが、笑顔の絶えない現場を作ってくださるおかげで、演じる自分たちが映像で魅せることのできる雰囲気につながっているのだと思います。『虹色の硝子』を撮ったときに僕は、「横井監督となら、このシリーズに出演し続けたい」と、スタッフ全員の前でお伝えしました。横井監督とでなければしたくない、という気持ちは最初から持っていました。

― 浜尾さんから見て、渡辺さんが演じるギイの魅力は?

「大ちゃんは、ギイそのものです」(浜尾さん)

「『相手に真剣にものを伝えたい』という熱い部分では、ギイと似ているかもしれません」(渡辺さん)

浜尾 たくさんありますよ。まず、格好よくて、隙がないですね。とても美青年で落ち着いていて、ギイそのものです。ギイを演じていないときも、渡辺大輔という人自身が、ギイのようにまったく隙がなくて、完璧主義で、しっかりしています。僕から見て、大ちゃんはギイに似ていると思います。

渡辺 本来の僕のことは、わかってるんだよね?(笑)

浜尾 うん、大ちゃんは硬くないよね(笑)。ギイと似ている部分もある、ということかな。

渡辺 「相手に真剣にものを伝えたい」という熱い部分では、僕とギイは似ているかもしれません。僕自身は、場を盛りあげたり人が笑っているのを見たりするのが好きなので、カメラがまわっていないところでは、冗談を言うことも多いです。

― 渡辺さんから見て、浜尾さんとタクミの似ている部分は?

「タクミの中に自然と浜尾京介がいる、と感じることもあります」(渡辺さん)

渡辺 カメラがまわっていても、「これは(タクミではなくて)浜尾京介じゃないか?」と感じるときがあります。ある部分ではしっかりとタクミを演じているかと思えば、タクミの中に自然と浜尾京介がいる、と感じることもあります。
ギイとして現場で役に徹しているときは、タクミは心から愛している恋人なので「支えてあげたい」という気持ちが強くなるんですけど、役を離れると、マオはかわいい弟のような存在ですね。マオは僕より9歳年下の19歳ですが、考えかたがとてもしっかりしているので、「すごく理解力のある弟ができたから、兄貴の俺はもっと頑張らなくちゃ」と思います(笑)。普通、19歳だったら、もっと遊んだりわがままを言いたくなったりするものだと思うんですが、マオはそういうことを一切言わないで、「今は仕事が楽しい」と言うんですよ。

― 原作は小説ですが、「実写の映像だから実現できた」といえる演出上のチャレンジや試みは?

「肉体を使って表れるものは、実写でしか表現できないことなので、こだわっています」(横井監督)

「愛している人のもとへ必死になって走るのは、素晴らしいこと」(渡辺さん)

横井 「動く」という点にかなり重きを置いています。『虹色の硝子』から『あの、晴れた青空』を通して、毎回、登場人物の誰かが走るのが恒例のようになっていますが(笑)、それが実写のよさのひとつだと思うんですね。肉体を使って表現することで、なにかを超えた必死さのようなものが表れます。そういう部分は実写でしか表現できないことなので、タクミくんシリーズに限らず、映像を撮る際にはこだわっています。

渡辺 僕は『美貌のディテイル』と『あの、晴れた青空』で走りましたが(笑)、『美貌のディテイル』をご覧になったお客さまから、「ギイが走っているシーンで感動して涙した」とご感想をいただきました。走るという行為から、ギイの必死さが伝わったんでしょうね。ギイに限らず一般的にもそうですが、愛している人のもとへ必死になって走るというのは、素晴らしいことだと思います。ですから、『あの、晴れた青空』でも光栄に思いながら走りました。

―  『あの、晴れた青空』では、「ギイがタクミとの約束を破ってしまうのか?」という展開になります。もしご自身が恋人との約束を破りそうになってしまったら、どうすると思いますか?

「愛する人を不安にさせるのはいけないですよね」(渡辺さん)

「好きな人のために、一生懸命になると思います」(浜尾さん)

渡辺 僕はギイと同じ行動をとると思います。恋人になんらかの形で誤解を与えてしまったら、ギイのように必死になって、「僕はなにをやってるんだ」と自分を追いつめて、最終的には、なにがあろうとも絶対に恋人のもとへ行きます。
こういった点が、僕とギイの似ている熱い部分なのだと思います。ですから、「自分でもこうするだろうな」と自然にギイを演じられたというのもあります。愛する人を不安にさせるのはいけないですよね。

浜尾 僕も同じですね。好きな人に誤解を与えて、泣かせたり悲しませたりしてしまったら、その人のためになにかをしたいと思います。どうにかして誤解を解こうと必死になって、それこそ走るでしょうし、一生懸命になるだろうな、と思います。

― 『あの、晴れた青空』以降、タクミとギイはどうなると思いますか?

「死ぬまで行き違いを繰り返しても、『天国で一緒にいる』という関係」(渡辺さん)

「互いがいなければいけない存在なんです」(浜尾さん)

「タクミとギイはよい意味で、相性があまりよくない」(横井監督)

渡辺 このふたりは多分、まだ何度か行き違いを繰り返すと思います。でも、そこがタクミとギイの関係のおもしろさであり、ストーリーでもあるんだと思います。人間って、なにかが起こってからでないと必死に行動しない部分がありますよね。タクミとギイもそうで、自分がミスをしたり、互いに意見が食い違ったり、相手に不快な思いをさせたりして初めて、必死になります。彼らが高校を卒業してから大学に行くにしろ社会人になるにしろ、ふたりはおそらく死ぬまで行き違いを繰り返すと思います。
でも、気持ちの面では、「死んでからも、天国で一緒にいる」という関係だと思います。結婚という形をとるかはわかりませんが、タクミとギイは切っても切れない関係ですから、一緒にいるのはあたりまえなのだろう、と素直に思います。

浜尾 僕もそう思います。すれ違いや考えかたの相違でふたりがぎくしゃくするのは、これから先も何度もあると思います。でも、タクミとギイは絶対に離れないで、死ぬまで一緒にいると思うんですよね。愛しあっていて、互いがいなければいけない存在なんです。死ぬまで一緒で、永遠に愛しあって幸せになると思います。

横井 原作者のごとうしのぶ先生のお考えが、いろいろあると思いますが(笑)。このシリーズを実写化するにあたって、僕も原作を読んでいますが、タクミとギイはよい意味で、相性があまりよくないんですよね。それぞれが互いを愛しすぎているから、相手を思いやる気持ちが大きすぎるせいで、物事をひとりで判断しようとするんです。そのため、思い違いがたびたび生じて、仲たがいに発展するんですね。
でも、それが「愛しあう姿」だと思います。相手を思いやる気持ちが強すぎるゆえに問題が起こるのが、愛しあうということなのだろう、と。ですから、愛しあうゆえに喧嘩をして、相手を想うがゆえにすれ違うという関係性は変わらずに、ずっと続いていくと思います。

渡辺 逆に、タクミとギイが喧嘩をしなくなったら終わりのような気がします。喧嘩をしないのは、コミュニケーションがとれなくなっているのと同じですし、ふたりで壁を乗り越えたゆえの愛があるんだと思います。

― 4作に渡ってタクミとギイを演じた浜尾さんと渡辺さんへ、横井監督からメッセージをお願いします。

「『ありがとう』のひと言に尽きます」(横井監督)

横井 「演じてくれて、一緒に仕事をしてくれて、ありがとう」のひと言に尽きます。
先ほど、渡辺くんが「横井監督でなければ(出演しなかった)」と言ってくれましたが、タクミくんシリーズは誰が欠けてもここまで続かなかったと思いますし、キャストとスタッフの全員がいたから、今の形になっています。中でも、浜尾くんと渡辺くんが、タクミとギイとして軸になってくれました。

▼横井健司監督 プロフィール
三池崇史監督をはじめ、多数の有名監督の助監督につき、2002年に『SEMI 鳴かない蝉』で劇場映画デビュー。代表作は、『イヌゴエ』(2005)、『観察 永遠に君を見つめて』(2007)、『君へのメロディー』(2010)等、多数。「タクミくんシリーズ」では、第2作の『虹色の硝子』よりメガフォンを執る。
▼浜尾京介さん プロフィール
1991年6月25日生まれ。東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』の菊丸英二役でデビュー。特撮ヒーロードラマ『天装戦隊ゴセイジャー』で、ゴセイブラック・アグリ役を演じて人気を博した。舞台、テレビドラマ、映画と、幅広く活躍。代表作に、NTVドラマ・映画『ごくせん(第3シリーズ)』、舞台『PEACE MAKER-新撰組参上―』等がある。
浜尾京介さんオフィシャルブログ「マオの日々ロク」
▼渡辺大輔さん プロフィール
1982年11月6日生まれ。神奈川県出身。TBSドラマ『ウルトラマン メビウス』のイカルガ・ジョージ隊員役でデビュー。舞台、テレビドラマ、映画と、幅広く活躍。代表作に、ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光役、映画『華鬼 三部作』(2009)、舞台『ウルトラマンプレミア2011』、『ミラクルトレイン』、ミュージカル『ロイヤルホストクラブ』、三ツ星キッチン オリジナルミュージカル『LOVE』等がある。 
渡辺大輔さんオフィシャルブログ「青空。」

▼『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』作品・公開情報
日本/2011年/89分/ヴィスタサイズ
監督:横井健司
出演:浜尾京介 渡辺大輔 滝口幸広 馬場良馬 内藤大希 高崎翔太 石橋 保
配給:ビデオプランニング
コピーライト:(C)2011 ごとうしのぶ/角川書店・タクミくんシリーズPartners
『タクミくんシリーズ「あの、晴れた青空」』公式サイト
※8月20日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにてレイトショー

取材・編集・文:香ん乃 取材・編集協力:みのり スチール撮影:鈴木友里

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  • 2011年08月29日更新

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