名キャメラマンの初メガフォン『トルソ』初日舞台挨拶に、山崎裕監督がキャストと共に登場!

  • 2010年07月15日更新

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キャメラマン・山崎裕氏の初監督作品『トルソ』が、2010年7月10日(土)に公開初日を迎え、山崎監督と音楽の松本章さん、そして、出演者のみなさまが、ユーロスペース(東京)での舞台挨拶に駆けつけました!

←の写真、左から、山崎監督、渡辺真起子さん、安藤サクラさん、ARATAさん、松本さんです。

撮影時は68歳、今年70歳の男性の山崎監督が、「30歳代の独身女性の、リアリティあふれる生態と揺れ動く心」を生々しく描きだした『トルソ』。

メイン・キャストやスタッフのみなさまは、山崎監督と気心の知れた間柄。笑顔と和やかさに満ちた舞台挨拶は、本編の上映を前にしたお客さまにとって、作品への信頼感と期待を高めるプレゼントとなったことでしょう。

登壇者のみなさまのお話に耳を傾ける前に、まずは当サイト恒例《セレブの靴チェック!》です。
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渡辺真起子さん 安藤サクラさん ARATAさん 山崎裕監督 松本章さん
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↑の各画像をクリックしていただくと、それぞれの靴をアップでご覧いただけます。

みなさま、お洒落な足元ですが、安藤さんのブラッチャー風の靴は、ひときわ目を惹きます。琥珀を連想させる色合いが個性的で、細かいところまでよく見ると、カッティングにチャーミングな小技が! この日の安藤さんはパンツ・スタイルでしたが、スカートにも合いそうな一足です。

さて、映像業界のベテランで重鎮の山崎監督が、「新人監督ですから、今回は役者さんにおんぶにだっこで……」と控えめに挨拶をすると、登壇者のみなさまは、温かくもからかうような面持ちで山崎監督に笑みを贈ります。舞台挨拶では、どんなお話が伺えたのでしょうか?

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― 主人公のヒロコ役に渡辺さんを、その妹のミナ役に安藤さんをキャスティングした理由は?

「渡辺さんと安藤さんで姉妹役を、という構想は、最初から持っていました」(山崎監督)

山崎裕監督(以下、山崎)
渡辺さんとは、諏訪敦彦監督の『M/OTHER』の現場でお会いして、その後、「監督のいない映画」というコンセプトの短編映画集『TAMPEN 短篇』でご一緒に仕事をしました。渡辺さんはスクリーンに残る存在感がとても印象的な女優さんなので、キャメラマンとしても魅力を感じていました。
安藤さんとは、タナダユキ監督の『俺たちに明日はないッス』でご一緒に仕事をして、「ものすごい女優さんが出てきたな」と、そのときに思いました。
今回、私が初めて監督をするにあたって、コミュニケーションのしやすい気心の知れたかたがたと組んでやりたいという思いがありました。また、渡辺さんと安藤さんで姉妹役を、という構想は、最初から持っていました。

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― この映画に参加した感想は?

「山崎監督と、まったくのゼロから作品を構築していくという時間は、『人として』、とても大きな経験になりました」(渡辺さん)

渡辺真起子さん この映画は、完成してから公開初日の今日を迎えるまで、約2年かかりました。感慨無量です。
山崎監督と、まったくのゼロから作品を構築していくという時間は、とても得難いものでした。もちろん、当初にうちあわせをしているときや、撮影中などは、「(山崎監督に対して)なに言ってるんだよ!?」と思うこともありましたけど(笑)、私の中で、「人として」の、とても大きな経験になった、と思っています。
(演じたヒロコに)気持ちが戻りすぎてしまって、実はまだ、完成した本作を何回も観ることができていないんです。物語に関してだけでなく、撮影中のそのときそのときの瞬間が、私の中に印象深く刻まれているので、いろいろなことを思いだしてしまうんです。予告編を観ただけで涙ぐんでしまうような、「なにやってるんだろ、私は」という(笑)、そんな気分ですね。

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「心の底から大好きな山崎監督や渡辺さんに、頼らせていただきながら、演じさせていただいた、そんな思いです」(安藤さん)

安藤サクラさん 渡辺さんに頼りながら、山崎監督にすべてを撮っていただいたような感覚です。
「大好き」と言ったら、失礼な感じがするんですが、心の底から、本当に大好きな山崎監督や渡辺さんと一緒に、勝手に頼らせていただきながら、演じさせていただいた、そんな思いがします。

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「厳しくも優しくもある目線で女性を見る山崎監督の『視点』が、とてもにじみでている、と感じました」(ARATAさん)

ARATAさん 僕が役者としてデビューさせてもらった現場*1に、当時、山崎さんが撮影監督としていらっしゃいました。
そういう意味で、山崎さんは僕にとって、自分のゼロの状態をフィルムに焼きつけてくださったかたでもあります。なので、今回、『トルソ』に呼んでいただいたときは、とても嬉しく思いましたし、同時に、嬉しさと同じくらいのプレッシャーと緊張を感じました。
僕が本作の撮影に参加したのは1日だったのですが、とても充実したやりがいを感じると共に、とても緊張した1日でもありました。
撮影現場で印象的だったのは、渡辺さんと安藤さんの演じる姉妹を見て映している山崎さんの「目線」です。厳しくもあり、優しくもある目線で、そのように女性を見る山崎監督の「視点」が、とてもにじみでている、と感じました。

*1:是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』(1999年)。

松本章さん (三線をつまびきながら)映画の中では、こういう音楽は流れていないですよ(笑)。『トルソ』、エンド・ロールまで、ちゃんと観ていってください(笑)。

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― 本作をご覧になるみなさまへ、メッセージをお願いします。

「映画は、ご覧になってくださるかたがた、それぞれの心の中で育っていくものだと思います」
(山崎監督)

山崎 (立ち見が出るほど満員の場内を見渡して)映画館がいっぱいになるとは夢にも考えていなかったので、こんなにたくさんのかたがたにいらしていただけて、嬉しくてたまりません。
この映画が完成してから約2年が経ちましたが、映画というものは、ご覧になってくださるかたがた、それぞれの心の中で育っていくものだと思います。みなさまに育てていただければ嬉しいです。一度観てわからなかったかたには、二度も三度もご覧になっていただければ、なおさら嬉しいと思っています。

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▼『トルソ』作品・公開情報
日本/2009年/104分
監督・撮影・脚本:山崎 裕
脚本:佐藤有記
出演:渡辺真起子 安藤サクラ
ARATA 蒼井そら
石橋蓮司 山口美也子 他
製作:いちまるよん
トランスフォーマー
配給・宣伝:トランスフォーマー
コピーライト:(C)2009 “Torso” Film Partners
『トルソ』公式サイト
※2010年7月10日(土)より、ユーロスペース(東京)にてレイトショー。8月14日(土)から名古屋シネマテーク(愛知)、9月4日(土)からシネ・リーブル梅田(大阪)、10月16日(土)からみなみ会館(京都)ほか、全国順次公開。

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『トルソ』 山崎裕監督 インタビュー
『トルソ』 作品紹介

取材・編集・文:香ん乃 スチール撮影:みどり 取材:南野こずえ
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フォト・ギャラリー
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