『スープ・オペラ』完成披露試写会に、坂井真紀さんと西島隆弘さんが登場!

  • 2010年06月25日更新

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瀧本智行監督の新作『スープ・オペラ』が完成しました! 原作は阿川佐和子さんの同名小説。2010年10月に全国ロードショーが決定しています。

この映画の完成披露試写会が2010年6月11日(金)にスペースFS汐留(東京)にておこなわれ、瀧本監督、阿川さん、出演者のみなさまが駆けつけました!

←の写真、左から、瀧本監督、西島隆弘さん(AAA)、坂井真紀さん、藤竜也さん、阿川さんです。

「これさえあれば、とりあえず、温かい気持ちになれる」 ― そんな美味しいスープの周りにいつしか集(つど)っていたのは、心のどこかで孤独に囚(とら)われかけている人たち。

完成披露試写会では、登壇者のみなさまの本作への思いが語られました。

登壇者のかたがたのお話に耳を傾ける前に、まずは当サイト恒例、《セレブの靴チェック!》です!!
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坂井真紀さん 西島隆弘さん 藤竜也さん
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坂井さんは、ブラックのシンプルなエナメル・パンプス。足の甲の美しさが際立ちます。

西島さんは、バルモラル風でありスニーカー風でもあるブラック・エナメルの1足。カジュアル&フォーマル、どちらのシーンにも出番が多そうですね。

藤さんは、一見、渋い色合いのスニーカーですが、ぜひ画像をクリック&拡大してご覧ください。生地のパターンに粋な小技が効いている1足です!

― 主人公のルイを演じた坂井さんは、本作のスチール撮影を担当されていたカメラマンのかたとご結婚されました。公私共に記念となる本作で、ルイを演じたご感想は?

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「『温かくて淋しい、淋しくて温かい』、そういった気持ちが、胸の中で渦巻いていました」(坂井さん)

坂井真紀さん これまでいろいろな作品に出演させていただきましたが、演じていて、こんなにも孤独を感じたことは(今までに)ありませんでした。撮影期間中はずっと、「どうして、こんなに淋しいんだろう」と思っていました。でも、その反面、とても温かいんです。「温かくて淋しく、淋しくて温かい」、そういった気持ちが、胸の中で渦巻いていました。
ルイという女性は、胸の真ん中の部分に、まるで赤ちゃんのような裸の感覚を持っているのだ、とすごく思いました。だから、いろいろなことを素直に吸収してしまうのでしょう。
日々に浴びる風や、空気感、お日さまの光、人の温かさ、そういった些細なことを、撮影期間中はとても吸収して感じました。孤独を感じたからこそ、発した感慨なのかもしれません。
瀧本監督と一緒にお仕事をさせていただいて、「監督は人間が本当に好きなんだな」と感じました。だからこそ、たくさんの愛しい人物が登場する、大切なことがいっぱいつまった映画にできあがったのだと思います。

― 西島さんの演じた康介は、「いつも笑顔で素直だけれど、心の中に迷いを抱えている」というキャラクターでしたね。

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「『ひまわりが咲くような笑顔で映りなさい』と、瀧本監督に言われました」(西島さん)

西島隆弘さん 瀧本監督と最初にお会いしたときに、「きみが画面に映るときは、ひまわりが咲くような笑顔で映りなさい」と第一条件で言われました。まあ、ときどき、「笑顔がぎこちないぞ」と言われてしまうこともあったんですけど(笑)。
笑顔をずっと絶やさないでいる康介というキャラクターは、僕の中で非常に難しかったです。確かに素直な青年なんですけど、素直さゆえに刃物になってしまうようなときもあります。康介も、ルイに孤独を感じさせてしまった人間のひとりなんだと思います。
たとえばルイに対する態度もそうですが、人への接しかたは人それぞれみんな違うと思うので、康介の心がどのように揺れ動いて、人に対してどのような態度をとるのか、という部分は、演じていて苦戦しました。

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― 劇中でいつもアロハを着ているトニーを演じた藤さんは、この日もアロハを着てご登場! 「風来坊の怪しいおじさん」のトニーを、素敵に演じていらっしゃいました。

「トニーという人物本人が、おもしろい存在なんです」(藤さん)

藤竜也さん 怪しい役は得意ですからね(笑)。
トニーと僕の似ている点は、おもしろいことが大好きで、「なにかおもしろいことはないかな」といつも思っていて、そのおもしろいことを実際に見つける、というところです。
そんなことを考えているトニー本人が、おもしろい存在なんですよ。僕自身は、どちらかといえば、つまらない男ですから(笑)。トニーは理想的な男で、大好きです。

― キャストのみなさまと、この作品について、瀧本監督はいかがですか?

「(基本的にアドリブを認めない私が)『さすがにこれは、アドリブを認めざるをえない』と思ったシーンがありました」(瀧本監督)

瀧本智行監督 坂井さん、西島さん、藤さんの演じたキャラクターたちは、「擬似家族」のような関係になるのですが、このお三方は、本当に楽しく気持ちよさそうに、三人でのシーンを演じていらっしゃいました。演技を見ているこちらのほっぺたが自然とゆるんでくるような、幸せなときがたくさんありましたね。
私はこれまで、基本的に、アドリブを認めたことはなかったのですが、このお三方のシーンで、息がぴったり合ったアドリブを1回目のテストでされてしまったことがあったんです。お三方のあいだで、事前に打ち合わせが済んでいたんでしょうね。とてもおもしろいシーンになったので、「さすがにこれは、アドリブを認めざるをえないな」と思いました(笑)。(キャストのみなさまには)とても助けていただいた思いがします。
阿川さんの原作小説を読んで、「淋しいときや心が寒いときに、温かいスープをひと口すすったら、体の中がほっと温かくなる」、そんな印象を受けました。そういう感じを映画でも伝えたいと思ったんです。スタッフとキャスト全員で一緒に、必死になって作った映画です。

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― 映画が完成して、阿川さんは原作者として、どのようなお気持ちですか?

「原作者冥利に尽きます」(阿川さん)

阿川佐和子さん 映画化のお話を最初にいただいたときは、この世知辛い時代では(映画化は)無理だろうな、と思っていたんです。たとえば、映画が完成しても公開するのは難しい、というような映画業界の事情も、いろいろと耳にしていましたから。
また、波乱万丈でドラマティックな内容の物語ではないので、映画として成立するのだろうか、という懸念もありました。でも、スタッフとキャストのみなさまが、厳しい条件の中で根気強く作ってくださったので、とても感謝しています。
原作と映像は基本的には別物だ、と私は思っていますが、「動く色、空気、匂い」のある出演者のみなさまに、自分の書いた活字のキャラクターが生き生きと動いているのを見させていただけて、とてもありがたいと思っています。
また、撮影現場を見学させていただいたときに感動したことがありました。撮影に使うスープが、「もう一度、食べたい!」と思えるくらい、本当に美味しく作られていたんです。また、映像ではちらりとしか映らないランチョンマットのような小道具や、映画の主な舞台になっている家と部屋の設えといった大道具、そういったものを、スタッフのかたがたが愛情をこめて作ってくださいました。日本の映画業界には、たくさんの職人さんが、損得勘定など関係なく関わっておられる。その気合いが伝わってきて、本当に嬉しかったです。
スタッフとキャストのみなさまが丁寧に作ってくださったおかげで完成した映画です。原作者冥利に尽きます。

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▼『スープ・オペラ』作品・公開情報
日本/2010年/119分
監督:瀧本智行
出演:坂井真紀 西島隆弘(AAA)
加賀まりこ 藤 竜也
平泉 成 萩原聖人 鈴木砂羽
田山涼成 菅原大吉
嶋田久作 草村礼子
/余貴美子 塩見三省 他
原作:阿川佐和子(『スープ・オペラ』新潮文庫刊)
配給:プレノンアッシュ
コピーライト:(c)スープの会
『スープ・オペラ』公式サイト
※2010年10月、シネスイッチ銀座(東京)、新宿ピカデリー(東京)他にて全国ロードショー。

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取材・編集・文:香ん乃 編集:南野こずえ スチール撮影:秋山直子
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『スープ・オペラ』原作小説
スープ・オペラ (新潮文庫)

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