「何かを感じてほしい」-『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』初日舞台挨拶

  • 2010年06月16日更新

KENTA_TOP2010年06月12日(土)新宿ピカデリー(東京)にて『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の初日舞台挨拶が行われました。
大森立嗣監督、松田翔太さん、高良健吾さん、安藤サクラさん、新井浩文さんが登壇。(←この写真、左より、大森監督、安藤さん、松田さん、高良さん、新井さん)。

何処にもぶつけられない叫び、言葉では片付かない思い。
正しい事なんて誰も知らない。だから自分自身に問うように、すべてをぶっ壊す。
それは常識や認識に捕われている、自己という世界を。
逃げ出すんじゃない、抜け出すために。その先にあるはずの何かを掴むように。
これは、今を生きる若者たちに捧げられた作品、筆者はそう感じた。
目を逸らさないで、ぜひ観て頂きたいです。

 
《参考》 作品紹介記事 『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』 (6/10掲載)

それでは、初日舞台挨拶で出演者の方々が語った、作品への思いをご覧下さい。KENTA_M01
― 初日を迎えて、まずは一言お願いします。
大森監督:やっとこの日を迎えることができました。この映画は去年の6月ごろ撮影してたのですが、1年経ちました。ここからは、皆さんがこの映画を育てていってください。
この映画はハードな部分がちょっとあるので、そこを嫌がらずに優しい目で観て欲しいですね。
松田:とりあえず観ていただかないと分からないのですが、ケンタっていうキャラクターだけの話でもないし、何かをしたっていう単純な映画でもないので、3人が想いを熱くして旅をする様を感じて頂きたい。ただそれだけを思っています。
新井:舞台挨拶が大好きで、すごくテンションが上がっていたのですが、さっきみんなでポスターにサインをしていたら、KENTA_K01マジックがウチのここ(ズボン)にビチャってついて、「うわーっ」って。
……めちゃくちゃテンション落ちました。
すいません、こんな挨拶で。(会場笑い)
― (会場の)移動中もお二人(松田、高良)はケンタとジュンのようでしたが、撮影中も撮影以外でも、関係性は着実に築かれましたか?
高良:出会いがケンタとジュンですから、もしかしたら少しはあるかもしれませんが……。
今は、普通に翔太君と健吾でいると思うんです。
この映画をどういう風に観て欲しいとか、そういうのを超えた上で、必ず何かを感じてもらえると思うので、それを大事にして欲しいです。
安藤:お二人は羨ましいほど素敵な関係でした。そこに一緒にいられるのがすごく嬉しかったです。

― 新井さんは、3人(松田、高良、安藤)とはちょっと距離を置く役でしたよね?

KENTA_A01新井:はい、そうです。えぇ。
― 現場でも実際に3人は仲良くしているなぁという感じでしたか?
新井:そうですね。3人がいい空気を出していたので、邪魔しないように邪魔しないようにと、隅っこにいっていました。(会場笑い)

― 先日、青山学院大学の学生の皆さんが主催する試写会に、松田さんと高良さんがサプライズで登場したそうですが……若者と会話をして、どのようなことを感じられましたか?
松田:その日(高良と)2人で会うと話していて、たまたまその日に試写会があり、学生の方々が『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』について色々話してくれていたので、是非行こうと思いました。楽しかったです。僕らと全く同じ感覚を持って映画の事を考えていたり、映画界を僕らと同じレベルで考えていてくれて、すごく衝撃でした。
高良:自分と同年代の人たちがどういう風にこの映画を観たのか興味があって、話してみると自分より年下の人が多かったのですが、全員大人に見えました。すごい楽しかったんですけど、すごく疲れた。それは、(学生の皆さんの)エネルギーがすごいから。それに応えないと失礼だし、ぶつかった後も(松田と)2人で熱くなりました。
― 気持ちの良い疲れ、という事ですよね。
高良:そうです、もちろん。適当なことは言えないし、言うつもりもないです。
松田:すごく言葉を選びましたね。

― 今日は、その『青山学院大学 総合文化政策学部』の皆さんが、この映画への熱いメッセージが書かれたフラッグを作って、持ってきて頂いています。
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― 学生代表の方より、皆さんにメッセージをお願いします。
KENTA_M02代表者:この作品を観て、とても衝撃を受けました。すごく個人的な事ですが、私は大学に入学してから、堂々と胸を張って語れる夢が見つからず悩んでいました。
でも、この映画の中で、ケンタやジュンのその先に何かがあるかもしれないと思って、壊して進み続けていく情熱であったり、カヨちゃんのジュンを包み込むような強さを目の当たりにして、自分たちもこのままではいられないなと強く思いました。
私たちの主な活動である、学生の映画応援サイト『二十歳の告白』や、ツイッター会議の様子は、『#kenta』で皆さんにも観て頂くことができます。
学生がこの作品を受けて動き始めた小さなプロジェクトではありますが、この活動やこの輪をこれからKENTA_K02 も広げていきたいと思っています。
― 今のお話とフラッグのメッセージを見て、ご感想をお願いします。
松田:今日もそうですが、(試写会の)当日もすごい衝撃受けて、学校っていいなって思ったし、こういうことを題材にして色んな話ができるのが羨ましかった。観てくれた側の人と僕ら作った側の関係になってしまうのですが、同じ映画を観て、同じ気持ちになっているんだなって思って嬉しかったです。
高良:これは、作品を観た人のその瞬間のテンションで感じ方も変わると思うんですけれども、(皆さんのメッセージを見て)決して負じゃないと思いました。
たとえ負に感じたとしても、それから得るものも沢山あると思うので、嬉しいですね。

― それでは最後に、皆さまに向けて一言ずつお願いします。

KENTA_o01KENTA_S01大森監督:皆さんの思いでこの映画をどんどん大きくしてください。つまらなかったら無言で、面白かったらいっぱい人に伝えてください。宜しくお願いします。
安藤:私はぶち壊したいものがあります。たぶんずっと、何かぶち壊したいものがずっとあって、それがぶち壊せてもぶち壊せなくても私は「ぶち壊そう」と、愛を持って生きていくなと思いました。
KENTA_M03新井:監督とも話していたのですが、今年どうやら日本映画は豊作らしく、すごくいい映画が沢山あります。この映画もそうですけど、是非また映画館に遊びに来てください。
高良:本当に自分の中で思い入れのある作品だし、この作品があったから自分の中で色んなところに飛べるようになりました。自分もぶち壊すものとか、色々あるし、それが何か分からない時もあるけど、頑張ります。
松田:この映画を観て頂き、僕が感じた事と同じような気持ちになってくれると思うので、是非共感したいと思います。
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kentamain▼『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』作品・公開情報
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日本/2009年/131分
監督・脚本:大森立嗣
出演:松田翔太 高良健吾
安藤サクラ 新井浩文 他
配給:リトルモア
コピーライト:(c)2010「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』公式サイト(注:音が出ます)
※2010年6月12日(土)より、新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペース池袋テアトルダイヤ他全国ロードショー。

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取材・文・スチール撮影:南野こずえ改行

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