『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

  • 2010年06月10日更新

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「世の中には二種類の人がいる。一つは人生を自分で選べる人、もう一つは選べない人。……オレたちは選べない人」

兄が犯した事件の後ろめたさを背負いながら、職場の上司(新井浩文)のいじめに耐え続けるケンタ(松田翔太)。
行動を共にし、同じ孤児院で兄弟のように育ったジュン(高良健吾)。
現状を抜け出すために、二人はすべてをぶっ壊す時を静かに待っていた。
その先に何かが見えてくる。そう信じる事だけがケンタのチカラであり、ケンタを慕う気持ちが支えのジュン。
ナンパで知り合い、ブスと言われても、邪険にされても、しがみついてくるカヨちゃん(安藤サクラ)。一緒に行きたい。ただそれだけで。
何処でもいい、とにかく何処かに行こう。すべてをぶっ壊して向かった北の果て。
戻る場所のない三人の旅が始まる。

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2010年6月3日(木)に『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の完成披露試写会が新宿ピカデリー(東京)で行われ、主演の松田翔太、高良健吾、安藤サクラ、新井浩文、大森立嗣監督が登壇し、舞台挨拶を行った(←の写真、左から、大森監督、安藤、松田、高良、新井)。

会場では、劇中で実際に使用した大ハンマーが用意され、舞台上に積み上げられたコンクリートブロックの山を松田と高良がそのハンマーで力いっぱい振り下ろすと、ブロックは粉塵を起こしながら見事粉々に。映画さながらの迫力ある見事な破壊っぷりを見せた。

大森監督:最近はゆるい映画が多い中、たまにはグサっと心に突き刺さるものもいいと思う。
松田:この映画の撮影をするまで感情をストレートに感じることがあまりなかった。でもすごく気持ちいいし、ケンタたちのストレートな生き方はかっこいいと思う。観たら明らかに自分が何かを抱えていることに気づくはず。
高良:ケンタがうれしいならジュンもうれしいし、悲しいなら自分も悲しい。切ない人間だと思った。

何にも属していない人間が旅に出たら何処へ行き、何が起きるのか。
時代が生んだ若者たちのやり場のない怒りや衝動であり、現実の社会を描いた作品。

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▼『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』作品・公開情報
日本/2009年/131分
監督・脚本:大森立嗣
出演:松田翔太 高良健吾
安藤サクラ 新井浩文 他
配給:リトルモア
コピーライト:(c)2010「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』公式サイト(注:音が出ます)
※2010年6月12日(土)より、新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペース池袋テアトルダイヤ他全国ロードショー。

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文:南野こずえ
改行

  • 2010年06月10日更新

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