歌と踊りのエンターテインメント 「ニッポン ミュージカル時代」

  • 2010年04月03日更新

ニッポンミュージカル時代春、はじまりの予感に心躍る、この季節にピッタリのミュージカル映画をご紹介します。話題の「NINE」もいいけど、クラシカルな和製ミュージカルも豪華絢爛。華麗なる銀幕のなかに、存在感のあるスターが続々と登場する「これぞ、エンターテインメント!」の世界を堪能できます。一度観たら、思わず口ずさんでしまうほど。クセになっちゃいます。

4/3(土)〜4/23(金)まで、傑作の21作品が神保町シアターにて上映されます。今回は、劇場の「名物」営業部長に見どころを伺ってきました。

▼今回お話を伺った、神保町シアターのお二方です。
○営業部長の細谷さん(男性)
一番好きな映画は、神代辰巳(くましろたつみ)監督の「青春の蹉跌(さてつ)」(74)で、最近観た映画は「NINE」! 釈由美子と椿鬼奴のファン。
「できるできる、出世ができる♪」と、劇中歌を口ずさみながら、楽しく語ってくれる映画データはハンパなかったです。
○劇場担当の都築さん(女性)
田宮二郎の大ファンで、とくに「犬シリーズ」が好き。
営業部長にツッコミを入れながらの、絶妙なコンビ解説はさすがでした。

いま、なぜミュージカル映画なのか?

細谷さん
「 不景気やらリストラなんていう世知辛い昨今ですが、それを忘れて、とにかく夢のある映画を観てほしいと思ったからです。登場人物が誰も死なない、楽しい映画ばかりです!出演していた俳優さんなんかは、近年亡くなられたりはしてますが…。
戦前の映画もありますが、昭和30年代の日本映画はハリウッドに負けじと作られた映画が多いので、役者さんも歌って踊れる華やかなスターばかりだし、セットやロケも今では考えられないような豪華さがありますよね」。
都築さん
「歌って踊って、ちゃんとお芝居もあって楽しい映画ばかりです。とくに渡辺プロの作品なんかは、人気スターがたくさん出ていて豪華だし、先日惜しくも亡くなった井上梅次監督は、田宮二郎の軽妙な活劇などを撮る一方で、ミュージカル映画でも傑作を生み出しています」。

細谷さんおススメの一本はコレだ!
「君も出世ができる」(64) ※映画はカラーです。
君も出世ができるできるできる、出世ができる♪ これは日本ミュージカルの中で一番成功した映画で、テンポ、踊り、セットなど全てがすばらしいです。フランキー堺、雪村いづみ、高島忠夫など、歌って踊れる役者さんがメインとして出ていて、伝説として語り継がれている和製ミュージカルです。カルト的な人気もありますね。(画像クレジット:君も出世ができる(C)東宝)

都築さんおススメの一本はコレだ!
「CHEKERS IN TAN TAN たぬき」(85) ※映画はカラーです。
TAN TAN たぬきいわゆるアイドル映画で、ミュージカルといっていいのか微妙ですが、戦前のミュージカル「狸御殿もの」をリフレッシュさせたコメディで、ビートルズの映画「4人はアイドル」なども彷彿とさせる内容です。
当時売り出し中のチェッカーズの音楽が全篇にわたって流れていて、ライブシーンも満載です。ファンに追っかけられて戸惑いながら逃げまどう、主演のチェッカーズがなんともかわいらしい映画です。(画像クレジット:TANTANたぬき)

▼おすずはコレを見ました!
「クレイジー黄金作戦」(67) ※映画はカラーです。
クレイジー黄金作戦ギャンブル好きのダメ僧侶(植木等)と大臣の椅子を狙う野心家の国会議員(ハナ肇)、富豪のアメリカ人患者から遺産を相続した医師(谷啓)の3人が大金獲得のため、ラスベガスを目指す。
日本映画初のアメリカ縦断ロケを敢行した記念碑的作品で、ラスベガスのメインストリートを封鎖して、歌って踊るシーンは圧巻。ピンポイント出演のドリフターズにニヤリとしたり、若かりし日の加山雄三のイケメン度に驚かされたり、峰不二子を思わせる浜美枝の小悪魔ぶりにキュンとくる、2時間37分です!(画像クレジット:クレイジー黄金作戦(C)東宝)

▼4月4日(日)の上映後、瀬川昌治監督のトークイベントあり!!
「乾杯!ごきげん野郎」(61)
乾杯!ごきげん野郎 九州から上京したコーラスグループの売り込み大作戦。エノケンが笑いを誘い、三田佳子がキュートなヒロインを演じる。4月4日(日)11:00の回上映後、瀬川昌治監督が登壇し、トークイベントを行います。喜劇の名匠、瀬川監督による脱日本的な喜劇をこの機会にぜひご覧ください。
(画像クレジット:乾杯!ごきげん野郎(C)東映)

▼その他の上映作品
「鴛鴦歌合戦」/「ひばり・チエミの弥次喜多道中」/「恋すがた狸御殿」/「ジャズオンパレード1956年 裏町のお転婆娘」/「歌ふ狸御殿」/「ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば」/「夢で遭いましょ」/「私と私」/「嵐を呼ぶ楽団」/「若い季節」/「ハイハイ3人娘」/「踊りたい夜」/「アスファルト・ガール」/「進め!ジャガーズ敵前上陸」/「ああ爆弾」/「恋の大冒険」/「怪盗ルビイ」

▼「ニッポン ミュージカル時代」 情報
2010年4月3日(土)〜4月23日(金)
会場:神保町シアター (公式サイト
当日券料金:一般1,200円/シニア・学生1,000円
※有料入場5回で1回無料の、お得なポイントカードサービスあり。
♪ 割引情報 ♪
「ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば」「ハイハイ3人娘」「踊りたい夜」で、“ 男女問わず3人組の方々は、3名様で3,000円 ” です。

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取材・文/おすず
改行

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