最新作品情報
『ザ・レイド』 ― 生身の闘いにテンションMAX! インドネシアから超ド級アクション映画がやってきた!
全編102分中、85分が生身で繰り広げられるバトルシーンという、男気満載&気合い入りまくりの超ド級アクション映画『ザ・レイド』がインドネシアからやってきた!! 麻薬王が支配する高層ビルに強制捜査に入った20人のSWATと彼らを迎え撃つ無数のギャングとの超絶な闘いを描き「10年に1本のアクション映画」との呼び声も高い注目作だ。10月27日(土)より渋谷シネマライズ、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー。© MMXI P.T. Merantau Films
『何かが壁を越えてくる』 ― 『見えないほどの遠くの空を』の榎本憲男監督による待望の新作が、第25回 東京国際映画祭で上映。
東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズをメイン会場に、10月20日(土)に開幕した第25回 東京国際映画祭。今年、この映画祭では、『見えないほどの遠くの空を』を手がけた榎本憲男監督の新作短編『何かが壁を越えてくる』が上映される。「一見」、3人の若者たちが織りなす青春ロードムービーに映る本作。しかし、「壁を越えてくる『何か』」に圧倒された、そのとき……? 「日本映画・ある視点」部門にて、10月21日(日)と24日(水)に上映。©ドゥールー
『ATM』 - 殺人鬼が選んだ場所はATMコーナー! 日常空間が一転、惨劇の場になる。
先月、エレベーターに閉じ込められた人々の極限状態を描いた作品を紹介したばかりだが、今度の“密室”は何とATMコーナー。恐怖映画の舞台が廃墟の病院や邸宅だったのは、もう過去のこと。今は現金を下ろす日常の空間まで、その選択肢は広がっている。閉所に惨劇あり。ただ、今回のこの小部屋、外からはカードがなくては入れないが、内側からは出られる仕組みになっている。それなのに被害者はなぜ逃げられないのか? なぜ犯人は執拗に彼らを狙うのか? 不可解さマックスの90分。10月20日(土)から11月2日(金)までシネクイントにてレイトショー。©2011 GOLD CIRCLE DEVOLOPMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
『恋に至る病』 ― ある日、性器が入れ替わった生徒と教師の、恋のゆくえ。
思春期には、誰もが、恋やセックスにまつわる都合のいい妄想を、頭のなかで繰り広げた経験があるだろう。本作の主人公ツブラも、「大好きなひとと性器交換をしたい」という奇想天外な妄想を抱いている。その妄想が現実になってしまったことで、ツブラを取り巻くひとたちの関係に、様々な変化が生じていくのだ。第21回ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップを得て製作された本作は、1986年生まれの新人、木村承子監督の長編デビュー作である。ゲーム音楽のような電子音が挿入されたり、コミカルなセリフが頻出したり、ポップな印象を受けるのだが、能天気な恋物語では決してない。中心を成す4人の登場人物は、ときにシビアな言葉で、互いの欠落した部分をえぐる。緊張と緩和の連続は、中毒性が高く、何度でも観たくなる作品だ。(C)PFFパートナーズ
アンソニー・ホプキンスが恋人、真田広之と問う“自分の居場所”とは?-『最終目的地』
『眺めのいい部屋』『モーリス』など名作を生み出してきたジェームズ・アイヴォリーの最新作。南米、ウルグアイ。作家ユルス・グントは著作を一作だけ残しピストル自殺をした。妻、そして作家の愛人と娘、作家の兄とその恋人は作家が亡くなってなお、自殺した地で奇妙に結ばれながら暮らしをしている。作家の伝記を書くため、一度は断れた公認をなんとか取り付けようと大学教員がアメリカから訊ねてくるが、家族の反応はそれぞれで… 作家の兄にアンソニー・ホプキンス、その恋人に真田広之、作家の愛人にはシャルロット・ゲンズブール、作家の妻にはローラ・リニー。80歳を超えたジェームス・アイヴォリー監督の描く重厚で艶のある文芸絵巻をたっぷりと。
『第9回ラテンビート映画祭』-ラテンの魅惑的で挑発的な映画をいち早く
今年で9回目を迎える日本で唯一のスペイン、中南米の映画祭が開幕。ラテン各国からコメディ、ヒューマンドラマ、ドキュメンタリーなどバラエティーに富んだ17作品が上映される。市民運動を始めとする“ムーブメント”をラテンらしいユニークな視点から捉えた見ごたえある作品が集結。今回もミニシアお勧めの作品をご紹介します。
『エレベーター』 - 密閉空間に閉じ込められる恐怖の中、人間の本性が剥き出しになる。
当然ながら、閉所が苦手な人におすすめできる映画ではない。狭く密閉された空間はほぼ満員状態。登場人物の一人は極度の閉所恐怖症で、その神経の昂りや緊張感にこちらまで息苦しくなる。そのうえ、あと少しで爆発する時限爆弾もエレベーターの中にあるという……。日常頻繁に使用するエレベーターで起こる恐怖は、他人事ではない。9月29日(土)から10月19日(金)までシネクイントにて公開。© Quite Nice Pictures 2011 All Rights Reserved.
『ル・コルビュジエの家』 ― ある日、突然、隣家から自分の家が丸見えになってしまったら……?
ル・コルビュジエは20世紀を代表する建築家。この映画の主人公は、コルビュジエが設計した家に住んでいる。しかし、コルビュジエに関する知識は、本作を観る上で必ずしも必要ではない。「ある日、突然、隣人が不穏なことをやらかし始めた」 ― 誰もがどきっとして不安を禁じえないこの点に興味と共感をいだければ、必ずや存分に愉しめる作品だ。非社交的な主人公と、やたらとフレンドリーでずうずうしい隣人が繰り広げる、おかしくも不気味さが漂う、巧妙な皮肉にあふれた物語である。ラストには、唖然とすること必至。その驚愕を体験するために、ぜひ映画館へ駆けつけていただきたい。9月15日(土)より、新宿K’s Cinemaほか全国順次公開。
第5回したまちコメディ映画祭in台東-この週末はひと笑いしに下町に
日本の喜劇発祥の地「浅草」と、日本有数の芸術・文化施設の集積地域「上野」を舞台に地元の人々が作り上げる映画祭『したまちコメディ映画祭in台東』。喜劇映画にこだわった映画祭の面白さはなんといっても総合プロデューサーで“笑いの目利き”でもある、いとうせいこうさんが世界中のコメディ作品から、「今一番観るべき喜劇映画」をセレクトして上映するという事。もちろんいとうせいこうプロデュースは作品セレクションにとどまらず、劇場空間でなければ味わえない、しかけやパフォーマンスも楽しみの一つ。今回はミニシア流笑いのツボとともにお勧め上映作品をご紹介。この週末はひと笑いしに下町に出かけてみてはどうだろう。(c) 2012 みうらじゅん/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
『スリープレス・ナイト』 ― 混沌と緊張の渦へと引き込まれる! 世界が熱狂したフランス発ノンストップ・ノワールアクション。
マフィアからドラッグを強奪した刑事と、刑事の息子を誘拐したマフィア。パリの巨大ナイトクラブを舞台に、閉ざされた空間での熾烈な攻防戦を描く『スリープレス・ナイト』。追う者と追われる者、それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら、物語は予期せぬ方向に進んでいく……。2011年トロント国際映画祭で喝采を浴び、各国映画会社の争奪戦の末にワーナー・ブラザーズによるハリウッドリメイクも決定したフランス発の傑作ノワール・アクション。9月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。© Chic Films – PTD – Saga Film