最新作品情報
第27回東京国際映画祭―大作だけじゃない。映画だけじゃない。今年の東京映画祭は更にパワーアップ
アジア最大級の映画祭、第27回東京国際映画祭が10月23日よりスタート。オープニングを華々しく飾る「ベイマックス」や大注目のクロージング作品「寄生獣」などアジア最大級の映画祭にふさわしい大作が並ぶが、見るべき作品は大作だけではない。今後が気になる若手監督の作品がチェックできる「アジアの未来」部門や「日本映画スプラッシュ」部門など、ミニシア好きなら押さえておくべき作品が目白押し。また、歌舞伎座での特別上映や東京国際映画祭でしか味わえない東京映画食堂などスクリーンだけではない映画祭の楽しみ方も満載。ミニシアおすすめの作品とイベントをたっぷりとご紹介します。
第15回東京フィルメックス―映画に刺激される9日間
11月22日より第15回東京フィルメックスがスタートする。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後必ずや注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。15回目の今年は『長江哀歌』を始め国際映画祭で高い評価を受けるジャ・ジャンクー監督を審査委員長に迎え各賞が決定される。コンペティション部門9本をはじめ「映画好きを刺激する」25作品がそろい踏み。「ミニシアターに行こう。」流の楽しみ方をご紹介します。(作品画像は『さよなら歌舞伎町』) © 2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会
『第11回ラテンビート映画祭』― ラテンカルチャーの魅力満載!! 新しいLBFFにでかけよう!
10月9日(木)より新宿・梅田・横浜の3都市で順次開催される『第11回ラテンビート映画祭』。次の10年に向けて新しいスタートを切った同映画祭では、今年もスペイン・中南米から選りすぐりの最新映画や過去の名作映画を17作品もお届けするほか、昨年に続き2回目となる“COMIDA(コミーダ=料理)”、新たな試みとして“LIBRO(リブロ=本)”のイベントも同時開催。ラテンカルチャーの魅力がいっぱいのラインナップから、ミニシア注目のプログラムをご紹介します!
© 2014 Latin Beat Film Festival All Rights Reserved.,
『レッド・ファミリー』― 南北統一への願いを込めてキム・ギドクが描く究極の家族愛
韓国に暮らす仲睦まじい一家。しかし、その正体は北朝鮮のスパイが演じるニセ家族だった――。センセーショナルな作品を放ち続けるキム・ギドクが、南北統一への切なる願いを込めて脚本・編集・製作総指揮を担った一作。監督に抜擢されたのは新鋭イ・ジュヒョン。シリアスなテーマに絶妙なユーモアを散りばめ、心の痛覚を刺激するギドク節はそのままに、素直な温かさにあふれた異色の感動作を撮り上げた。第26回東京国際映画祭「観客賞」受賞作品。10月4日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開。
© 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
『悪童日記』〜戦時下を生き抜く、無垢な魂をもつ双子。アゴタ・クリストフ衝撃のベストセラーがついに映画化〜
亡命作家と呼ばれるハンガリー出身のアゴタ・クリストフ。その衝撃のベストセラーがついに映画化された。原作者アゴタ自らの体験をモチーフに書かれた、戦時下に生きる無垢な魂をもった双子の物語。戦争で親元を離れた双子の兄弟は、過酷な環境にさらされる中、したたかに冷酷に変化していく。「殺すこと」すらいとわなくなった2人は恐るべき行動を起こし、その日々を淡々と日記に綴る。戦時下を生き抜くため、果敢に現実に立ち向かう双子の姿が、倫理を超え、魂を揺さぶる感動作。
Ⓒ 2013 INTUIT PICTURES – HUNNIA FILMSTUDIO – AMOUR FOU VIENNA – DOLCE VITA FILMS
10月3日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
『不機嫌なママにメルシィ!』〜ジェンダーをめぐる世界の旅「僕は女の子じゃないの?」〜
フランス国立劇団の演技派俳優が、自伝的舞台を映像化し監督デビュー。初監督作品にして、フランス最大の映画賞、セザール賞で5部門受賞。さらにリュミエール賞、カンヌ国際映画祭でも、それぞれ受賞を果たした話題作。ギヨーム・ガリエンヌが本人役のみならず、一人二役、女装して、敬愛するママ役まで演じる。しかも本人のセクシュアリティがテーマの、ウソのようなホントのストーリー。名門出身のおっとりしたギヨームが、傷つき迷いながらもあくまで明るく、本当の自分を見つけようと奮闘する。そんな愛すべき彼の青春時代を描いた、じんわり心があたたまる母親讃歌だ。2014年9月27日(土)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開 ©2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM
『マルティニークからの祈り』― 平凡な主婦が巻き込まれた悪夢、そして家族の闘い
韓国で実際に起きた「チャン・ミジョン事件」をベースに描いた映画『マルティニークからの祈り』は、言葉も通じない異国の地で、身に覚えのない麻薬所持容疑で投獄された平凡な主婦と、彼女を取り戻すために闘った家族の衝撃的な765日を追った真実の物語。主役のジョンヨンに韓国随一の演技派女優・チョン・ドヨンを配し、冴えないが優しい夫のジョンベには、人気俳優のコ・スがイケメンオーラ封印で挑む。8月29日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
©2013 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
家族を描く達人たちの作品を一挙上映―「台湾巨匠傑作選」ホウ・シャオシェン/アン・リー/エドワード・ヤン/ウェイ・ダーションの世界
世界的評価の高い台湾出身監督のホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、アン・リー、ウェイ・ダーションの4人の12作品を一挙上映する「台湾巨匠傑作選」。台湾巨匠の扱うテーマの多くは「家族」というもっともミニマルな人間関係。「家族」の日常を飾りたてることなく日常のまま丁寧に切り取っていくからこそ普遍的な懐かしさ、切なさが生まれる。世界中の人々が自身の家族に重ね合わせて楽しめるところが台湾巨匠の巨匠たる所以だ。8/23~9/15までの限定公開なので、スケジュールチェックをお忘れなく。今回はミニシアおすすめ4本をご紹介します。K’s cinemaほか全国順次公開 「フラワーズ・オブ・シャンハイ」① (C)1998 松竹株式会社
『シュトルム・ウント・ドランクッ』〜大正の世に理想を抱いた若きアナキストたちが、極彩色で今蘇る〜
大正時代、関東大震災前後に実在した無政府主義結社「ギロチン社」。理想と幻想を抱いた若きアナキストたちの青春群像活劇を「アンモナイトのささやきを聞いた」(1992年)の山田勇男が監督。映画・舞台で活躍中の中堅・若手俳優をメインキャストに据え、まわりに小劇場界の重鎮や、アンダーグランドシーンをにぎわせてきたミュージシャンらを配し、豪華な異色のキャスティングを実現。奥行きのある美しさと力強いビジュアル、遊びある演出で異彩を放つ、唯一無二の作品となった。
2014年8月16日(土)より2 週間、ユーロスペースにて公開 ほか全国順次公開
©シュトルム・ウント・ドランクッ製作委員会. all rights reserved.WordPress Theme by Minimal WP
第7回したまちコメディ映画祭in台東-どこをとっても笑いが止まらない映画祭
今年で七回目を迎える、したまちコメディ映画祭in台東、通称“したコメ”。いとうせいこうさんを総合プロデューサーに「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせた、映画人、喜劇人、映画・喜劇を愛する人々が一体となって盛り上がれる住民参加型の映画祭だ。喜劇映画の上映にとどまらず、声優口演ライブ、DVDスルー・コメディ大賞、コメディ栄誉賞を受賞した西田敏行さんのリスペクトライブなど、どこをとっても笑いにあふれた企画ばかり。連休を楽しむなら台東区に出かけよう。はずせないミニシアおすすめの4イベントをご紹介します。(C)2014 安齋肇/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会