最新作品情報
『ラスト・デイズ・オン・マーズ』-火星ミッション最終日に起こる戦慄の出来事
地球以外の生命体の発見は、人類のロマンであり夢である。一方、それは脅威でもあり、これまで多くの映画で宇宙生命体との戦いが描かれてきた。今回の舞台は、砂漠のような大地が広がる火星。地球に近く、生物の存在の可能性を指摘されている星だ。監督は実写版『AKIRA』の候補にも挙がったルアイリ・ロビンソン。人間の体に入り込み、凶暴な異生命体に変異させるバクテリアの恐怖を描く。2014年11月22日(土)新宿ミラノほか全国順次ロードショー。
『嗤う分身(わらうぶんしん)』〜“イギリス新世代”の鬼才による新感覚エンタテイメント〜
「もしも、自分とまるっきり同じ外見の他人が現れたら?」古今東西、世界中の人々がめぐらす想像だ。いったい自分という存在は何なのだろう。誰もが唯一無二の存在として生まれて来たはずなのに、いつの間にか多数の中に埋もれ、希薄な存在となってしまう……。誰にも認識されないことで肥大する孤独と不安。奇妙な異世界の不条理劇でありながら、無意識の共感と静かなリアリティが見え隠れする、イギリス新世代による新感覚エンタテイメントだ。ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカの初共演にもご注目。
© Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
11月8日(土)より、シネマライズほか全国公開。
『トム・アット・ザ・ファーム』-亡くなった恋人の家族との息詰まる関係を描くサイコ・サスペンス
『わたしはロランス』で日本でも注目を集めたカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督。自殺した恋人との家族との危うい関係と、そこからにじみ出る狂気を描いた本作では監督・主演をつとめ、2013年の第70回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した。2014年10月25日(土)、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、キネカ大森、テアトル梅田ほか、全国順次公開。
第27回東京国際映画祭―大作だけじゃない。映画だけじゃない。今年の東京映画祭は更にパワーアップ
アジア最大級の映画祭、第27回東京国際映画祭が10月23日よりスタート。オープニングを華々しく飾る「ベイマックス」や大注目のクロージング作品「寄生獣」などアジア最大級の映画祭にふさわしい大作が並ぶが、見るべき作品は大作だけではない。今後が気になる若手監督の作品がチェックできる「アジアの未来」部門や「日本映画スプラッシュ」部門など、ミニシア好きなら押さえておくべき作品が目白押し。また、歌舞伎座での特別上映や東京国際映画祭でしか味わえない東京映画食堂などスクリーンだけではない映画祭の楽しみ方も満載。ミニシアおすすめの作品とイベントをたっぷりとご紹介します。
第15回東京フィルメックス―映画に刺激される9日間
11月22日より第15回東京フィルメックスがスタートする。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後必ずや注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。15回目の今年は『長江哀歌』を始め国際映画祭で高い評価を受けるジャ・ジャンクー監督を審査委員長に迎え各賞が決定される。コンペティション部門9本をはじめ「映画好きを刺激する」25作品がそろい踏み。「ミニシアターに行こう。」流の楽しみ方をご紹介します。(作品画像は『さよなら歌舞伎町』) © 2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会
『第11回ラテンビート映画祭』― ラテンカルチャーの魅力満載!! 新しいLBFFにでかけよう!
10月9日(木)より新宿・梅田・横浜の3都市で順次開催される『第11回ラテンビート映画祭』。次の10年に向けて新しいスタートを切った同映画祭では、今年もスペイン・中南米から選りすぐりの最新映画や過去の名作映画を17作品もお届けするほか、昨年に続き2回目となる“COMIDA(コミーダ=料理)”、新たな試みとして“LIBRO(リブロ=本)”のイベントも同時開催。ラテンカルチャーの魅力がいっぱいのラインナップから、ミニシア注目のプログラムをご紹介します!
© 2014 Latin Beat Film Festival All Rights Reserved.,
『レッド・ファミリー』― 南北統一への願いを込めてキム・ギドクが描く究極の家族愛
韓国に暮らす仲睦まじい一家。しかし、その正体は北朝鮮のスパイが演じるニセ家族だった――。センセーショナルな作品を放ち続けるキム・ギドクが、南北統一への切なる願いを込めて脚本・編集・製作総指揮を担った一作。監督に抜擢されたのは新鋭イ・ジュヒョン。シリアスなテーマに絶妙なユーモアを散りばめ、心の痛覚を刺激するギドク節はそのままに、素直な温かさにあふれた異色の感動作を撮り上げた。第26回東京国際映画祭「観客賞」受賞作品。10月4日(土)新宿武蔵野館他全国順次公開。
© 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
『悪童日記』〜戦時下を生き抜く、無垢な魂をもつ双子。アゴタ・クリストフ衝撃のベストセラーがついに映画化〜
亡命作家と呼ばれるハンガリー出身のアゴタ・クリストフ。その衝撃のベストセラーがついに映画化された。原作者アゴタ自らの体験をモチーフに書かれた、戦時下に生きる無垢な魂をもった双子の物語。戦争で親元を離れた双子の兄弟は、過酷な環境にさらされる中、したたかに冷酷に変化していく。「殺すこと」すらいとわなくなった2人は恐るべき行動を起こし、その日々を淡々と日記に綴る。戦時下を生き抜くため、果敢に現実に立ち向かう双子の姿が、倫理を超え、魂を揺さぶる感動作。
Ⓒ 2013 INTUIT PICTURES – HUNNIA FILMSTUDIO – AMOUR FOU VIENNA – DOLCE VITA FILMS
10月3日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
『不機嫌なママにメルシィ!』〜ジェンダーをめぐる世界の旅「僕は女の子じゃないの?」〜
フランス国立劇団の演技派俳優が、自伝的舞台を映像化し監督デビュー。初監督作品にして、フランス最大の映画賞、セザール賞で5部門受賞。さらにリュミエール賞、カンヌ国際映画祭でも、それぞれ受賞を果たした話題作。ギヨーム・ガリエンヌが本人役のみならず、一人二役、女装して、敬愛するママ役まで演じる。しかも本人のセクシュアリティがテーマの、ウソのようなホントのストーリー。名門出身のおっとりしたギヨームが、傷つき迷いながらもあくまで明るく、本当の自分を見つけようと奮闘する。そんな愛すべき彼の青春時代を描いた、じんわり心があたたまる母親讃歌だ。2014年9月27日(土)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開 ©2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM
『マルティニークからの祈り』― 平凡な主婦が巻き込まれた悪夢、そして家族の闘い
韓国で実際に起きた「チャン・ミジョン事件」をベースに描いた映画『マルティニークからの祈り』は、言葉も通じない異国の地で、身に覚えのない麻薬所持容疑で投獄された平凡な主婦と、彼女を取り戻すために闘った家族の衝撃的な765日を追った真実の物語。主役のジョンヨンに韓国随一の演技派女優・チョン・ドヨンを配し、冴えないが優しい夫のジョンベには、人気俳優のコ・スがイケメンオーラ封印で挑む。8月29日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
©2013 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.