最新作品情報

『ディーパンの闘い』~フランス、パリ郊外。スリランカ内戦を逃れてきた、難民疑似家族を待ち受けるもの~

ディーパンの闘い難民、移民、フランスの抗争など、現代の社会情勢を盛り込んだ、スリリングなドラマ。家族を失い、戦意も喪失したスリランカの元兵士が、愛のために再び立ち上がる。元兵士を主演俳優に起用、孤独と再生をリアルに描き、骨太に仕上がった作品。フィルム・ノワール的な作風が持ち味のフランスの鬼才、ジャック・オディアール監督による本作は、コーエン兄弟やグザヴィエ・ドランら審査員から絶賛を得て、第68回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールに輝いた。2016 年2 月12 日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、大阪ステーションシティシネマほか全国公開 場面写真:© 2015 – WHY NOT PRODUCTIONS – PAGE 114 – FRANCE 2 CINEMA – PHOTO: PAUL ARNAUD

『キャロル』-1950年代、自分の心に正直に生きた美しき女性の愛の物語

キャロル原作は、『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』で知られるパトリシア・ハイスミスが別名義で発表し、ベストセラーとなった小説。1950年代のニューヨークを舞台に、生活レベルも年齢も違う2人の女性の愛の物語が描かれる。2月28日に授賞式が行われる第88回アカデミー賞には、主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、助演女優賞(ルーニー・マーラ)など計6部門ノミネートされている。『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督。2016年2月11日(木・祝)より全国ロードショー
© NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014  ALL RIGHTS RESERVED

『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』― 欲望のために人はどこまで非道になれるのか

「リーマン・ショック」後のアメリカを舞台に、悪徳不動産ブローカーに “家” 奪われた青年が、それを取り戻すべく憎むべき不動産ブローカーの右腕となり、かつての自分と同じように借金を抱えた人々をさらなる苦境に追い込んでいく姿と、その胸中で絶え間なく繰り返される欲望と良心の葛藤を描く社会派サスペンス。豪華キャストとともに、気鋭のラミン・バーラニ監督、共同脚本のアミール・ナデリにも注目! 2016年1月30日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開!
©2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved

『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』~被災20年後の神戸と、福島をつなぐ青春ロードムービー。それぞれが大切なものに気づく旅

2015年放送の東日本大震災をテーマにしたNHK特集ドラマに、未公開シーンを加えた劇場版。青春ロードムービーでありながら、福島・神戸の両震災で傷ついた多くの人々の、すれ違いと「気づき」を濃厚に描く。女子高生のヒロインにE-girlsの石井杏奈、恋人の教師役に黒猫チェルシーの渡辺大知。 監督は連続テレビ小説『あまちゃん』のチーフ演出で知られる井上剛、音楽も『あまちゃん』で井上監督とタッグを組んだ大友良英とSachuko M。劇中には作品テーマに絡む重要な楽曲も登場し、音楽ファンの注目も集めている。2016年1月23日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開(1月16日(土)より、フォーラム福島、シネマート心斎橋、元町映画館にて先行公開)(C)2015 NHK

『最愛の子』-3年前に誘拐された息子が母と慕うのは、犯人の妻だった

中国では、年間20万人の子どもが行方不明になっているが、その背景には国内に広がる経済格差や、昨年廃止が決定された一人っ子政策があるという。『最愛の子』は、そうした状況下で起こった実際の事件をもとに作られた。大切な息子を誘拐された両親、犯人の妻である育ての母親。その双方の愛情の深さ、葛藤、苦しみの大きさに圧倒されるだろう。『ラヴソング』『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン監督作品。2016年1月16日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
© 2014 We Pictures Ltd.

『きみといた2日間』―どん底状態の女の子がネットで恋活!?

ネットでの恋活が市民権を得て久しいが、現在アメリカでは結婚したカップルの3分の1がネットで出会うといわれている。本作の主人公は「仕事なし」「オトコなし」「部屋もなくなりそう」という、どん底状態の女の子。そんな彼女に予想外のことが起こり、新しい恋の予感が……という寒い冬にぴったりのラブストーリー。
『セッション』で注目されたマイルズ・テラー、人気上昇中のアナリー・ティプトン、TVドラマ『ゴシップガール』のヴァネッサ役ジェシカ・ゾーら、勢いのある若手俳優達が出演している。
12月23日(水・祝)より、新宿武蔵野館他にて全国公開
© 2013 APARTMENT TWO, INC. ALL RIGHTS RESERVED

『ひつじ村の兄弟』―北欧の大自然の中、モフモフの羊たちを愛しすぎた老兄弟の運命は…?

北欧アイスランドの力強く雄大な自然を舞台に、40年もの間不仲だった老兄弟、そして彼らの羊との愛と絆を、独特の切り口で描いた作品。グリームル・ハゥコーナルソン監督は、長編2作目となる本作で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリを受賞した。ヒューマニズムとユーモアに溢れる世界観。老人2人の突飛な兄弟愛の行方は、観るものに新鮮な驚きと、直感的な感動をもたらしてくれる。可愛い羊たちにも注目。12月19日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
(C)2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures

『イスラーム映画祭2015』-恋愛、結婚、家族、あなたが共感するイスラームの人々の感情に出会えるかもしれない映画祭

2015年をふり返ると”イスラーム”ということばが頻繁にニュースにとりあげられた。巨大な宗教であるにもかかわらず、日本にいるとイスラームの情報はあまりに断片的だ。ユーロスペースでは12日より7日間、イスラームをテーマに映画祭が開催される。コメディから社会派ドラマまで、イスラームを信仰する人々の暮らし、悩み、喜び、楽しみ、苦しみがつまった、よりすぐりの9作品が一挙に上映される。映画祭期間中は上映後にトークセッションもあるのでより深くイスラームの世界の今を知ることチャンスだ。今回は映画祭おすすめの3作品をご紹介。映画の中で、あなたが共感するイスラームの人々の感情に出会えるかもしれない。

『第16回 東京フィルメックス』-原点回帰。世界に羽ばたく映画作家たちが戻ってくる映画祭

11月21日より第16回東京フィルメックスがスタートする。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。東京フィルメックスをきっかけに世界に大きく羽ばたいていった映画作家は再び東京フィメックスに戻って世界が注目する一本を公開する。そのさまは川に戻ってくる鮭のよう。東京フィルメックスが原点ということもあるけれど、映画好きが集まる雰囲気のなかで作品を共有したいという思いがあるからだろう。16回目の今年はコンペティション部門10本をはじめ33作品のいずれも見逃すことのできない作品が目白押し。今回は戻ってきた鮭ならぬ東京フィルメックス出身の監督の上映作品をご紹介します。© Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano

『モーターズ』〜「空回りで、ちょうどいい」不器用な40男の愛すべき日々を綴った、渡辺大知第一回監督作品〜

うだつの上がらない40男が恋に落ちた…!どこともしれない郊外の工場で働く男たち、その日常をオフビート感覚でみせる出会いと別れの物語。主演に実力派俳優・渋川清彦。監督は、ロックバンド・黒猫チェルシーのフロントマンであり、映画『色即ぜねれいしょん』『くちびるに歌を』などで俳優として高い評価を得ている渡辺大知。本作はPFFアワード(ぴあフィルムフェスティバル)2014で審査員特別賞を受賞している。
11月14日(土)~11月27日(金)新宿武蔵野館レイトショー上映!全国順次公開
(C)2014 team モーターズ