インタビュー
師匠キム・ギドク監督との共通点そして、異なる点は?― 『ビー・デビル』チャン・チョルス監督インタビュー
住民9人の孤島、そこに生きるキム・ボンナムという女性が引き起こす悲劇を描く『ビー・デビル』。カンヌ国際映画祭出品他、多数の映画祭で受賞した本作品は、本国、韓国で30館の公開スタートだったにも関わらず、口コミにより100館にまで拡大。異例の大ヒットを記録した。主人公、ボンナムの心の闇を素手でつかみ出すのはチャン・チョルス監督。衝撃的なストーリーを描く監督は穏やかで、質問に対しても言葉を選びながら真心をこめて答える点が印象的。師匠キム・ギドク監督の遺伝子を感じさせる本作、キム監督との関係についてもうかがってきました。
カラフルでポップな台北を疾走する幸せな撮影-『台北の朝、僕は恋をする』アーヴィン・チェン監督インタビュー
エドワード・ヤン監督に師事し、最後の弟子とされるアーヴィン・チェン監督。長編第一作となる『台北の朝、君に恋をする』ではベルリン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞し、アジア発信の注目作品となった。監督の描く、台北は日常でありながらも、人も街も彩り豊かでポップで軽快。恋の街パリとは違うけれども、台北だってロマンチックな夜があり、そこから恋が生まれるような場所として台北を映しだしたかったと語るアーヴィン・チェン監督に台北を駆け抜けた撮影現場、そして俳優、アーバン・クォさん、ジャック・ヤオさんとのエピソードをたっぷり語っていただきました。
『トルソ』DVD発売記念 渡辺真起子さん インタビュー
2010年に劇場公開された『トルソ』は、重鎮のカメラマン・山崎裕氏が初めて監督としてメガフォンを執った長編作品です。2011年2月4日、本作のDVDが発売されました。映画館で見逃したかたはもちろん、「劇場でも観たけれど、改めて自宅でじっくりと堪能したい」というかたにも嬉しい出来事です。DVDの発売を記念して、主人公のヒロコを演じた女優・渡辺真起子さんにお話を伺ってまいりました。『トルソ』や山崎監督への印象に加えて、プライヴェートにも話題が及んだインタビュー、とくとお楽しみください。
愛を見つけることを怖れているあなたのための処方箋-『心中天使』一尾監督インタビュー
つながりたいけどつながれない、現代社会の複雑なコミュニケーションで変わりゆく人間の関係性を描いた『心中天使』が2011年2月5日より劇場公開された。2002年、『溺れる人』で劇場デビューを飾った一尾直樹脚本監督第二作目。今回は公開初日、舞台挨拶などで忙しい中、「関係性における自己存在の不確かさ」を一貫したテーマに持つ、一尾監督の心の内、作品にかける思いをインタビューしてまいりました。
『kocorono』川口 潤 監督 インタビュー
ロック・バンド bloodthirsty butchersの「生の姿」を赤裸々に映したドキュメンタリー映画『kocorono』。2月5日(土)より、シアターN渋谷ほか、全国順次公開です。本作のメガフォンを執ったのは、音楽ドキュメンタリーやプロモーション・ビデオを多数手がけてきた川口潤監督。『kocorono』の公開を記念して、川口監督にたっぷりとお話を伺ってまいりました。2003年に公開された西島秀俊さん主演の映画『すべては夜から生まれる』と川口監督との意外で密な接点にも話題が及んだロング・インタビュー、じっくりとお楽しみください。
『ヤコブへの手紙』 クラウス・ハロ監督 インタビュー
1月15日(土)より銀座テアトルシネマ他全国順次公開の、フィンランド発『ヤコブへの手紙』。盲目の牧師・ヤコブと、刑務所から出所したレイラの物語です。公開を記念して、クラウス・ハロ監督にお話を伺いました。本作の演出と撮影にまつわる秘話から、現代のフィンランドに生きる女性たちの志向にまで話題が及んだロング・インタビュー、じっくりとお楽しみください。
『オボエテイル』 明石知幸監督(第2話『前世の記憶』) インタビュー
2005年の作品完成から約5年。諸事情から公開が凍結されていたオムニバス・ミステリー映画『オボエテイル』が、2011年1月8日(土)より新宿K’s cinemaほかにて、ついに緊急公開されます! プロジェクトの中心を担い、また第2話『前世の記憶』のメガホンをとった明石知幸監督に喜びの声をお聞きしました。独占ロング・インタビュー、たっぷりとお楽しみください。
『信さん・炭坑町のセレナーデ』 平山秀幸監督 インタビュー
昭和38年の福岡の炭坑町を舞台に、人々が慎ましくも肩を寄せあって懸命に生きている姿を描いた『信さん・炭坑町のセレナーデ』。平山秀幸監督にとっては、長いキャリアにおいて初めて、故郷の福岡でロケをおこなった作品です。主演に小雪さんを迎えたハート・ウォーミングな本作について、平山監督にたっぷりとお話を伺ってまいりました。独占ロング・インタビュー、ゆっくりとお楽しみください。
『スプリング・フィーバー』ロウ・イエ監督インタビュー―禁令中にも関わらず、撮影を続ける監督の最も伝えたかったメッセージ
前作『天安門・恋人たち』では、中国電影局の許可が降りなかったにもかかわらず、カンヌ国際映画祭コンペティションに出品したために、当局より5年間の映画製作・上映禁止処分を受けたロウ・イエ監督。禁令中、ロウ・イエ監督が家庭用ビデオカメラで撮影された『スプリング・フィーバー』は再びカンヌ国際映画祭で上映され、脚本賞を受賞。世界の注目を集める。『スプリング・フィーバー』公開前に来日した監督に撮影現場と、最も監督が描きたかった“社会の圧力のもとで生きる普通の人々”について、たっぷりと語っていただきました。
『パン屋再襲撃』 カルロス・キュアロン監督×ルーカス・アコスキンさん インタビュー
村上春樹さんの短編小説『パン屋再襲撃』。日本人にはなじみ深くてファンも多いこの小説を、メキシコ人のカルロス・キュアロン監督が短編映画化しました。2010年10月31日(日)に東京都写真美術館でおこなわれた「フォーカス・オン・アジア」のワークショップに、キュアロン監督とプロデューサーのルーカス・アコスキンさんが講師として来日。ワークショップが始まる前、おふたりにインタビューをおこないました。『パン屋再襲撃』を映画化するに至った経緯を、じっくりと伺いましょう。